HOME > 特集 > 酒匂隆雄の「畢生の遊楽三昧」 - マカオグランプリ観戦記
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公開日:2019年12月12日


11月16日と17日に開催されたマカオ・グランプリ予選と本戦の観戦に出掛けた。

マカオ・グランプリは国際格式のF3.マシンによって行われる各国のF3.選手権の上位者が集結して世界一を決めるレースで、過去の優勝者にはアイルトン・セナ(1983年優勝)、ミハエル・シューマッハ(1990年優勝)、デビッド・クルサード(1991年優勝)、ラルフ・シューマッハ(1995年優勝)、佐藤琢磨(2001年優勝)などのF1チャンピオンや日本人選手が名を連ね、『F1への登竜門』とも呼ばれる格調高いレースである。

当日は元F1ドライバーのロベルト・メリ氏がサポートしているエナアム・アーメド選手を応援に来ていた。

今回は香港空港に到着してからいつもの様にフェリーを使わず、昨年開通したばかりの香港とマカオを結ぶ港珠澳大橋(こうじゅおうおおはし)と呼ばれる全長55kmからなる世界最長の海上橋を通って出掛けた。

空港から先ずマカオ行きのバスが在るターミナルに移って高速バスに乗り、約45分掛けてマカオに向かう。この橋は凄い。片道3車線の立派な道路であるが殆ど車は走っていない。

一般の車の制限速度は時速100キロだがバスは75キロだ。そして皆きっちり制限速度を守り、バスの車内に在る速度計はずっと75キロを表示している。恐らく自動運転をしているのだろう。

面白いのは香港とマカオは日本と同じく左側通行で車は右ハンドルである。ところがこの港珠澳大橋は右側通行になっており、これは中国に合わせたものである。言い換えれば大橋に乗る時に右側通行になり、マカオか香港に着けば左側通行に戻る。

これは、中国領である珠江の河口湾(珠江口)を渡る橋なので、この間は中国領土となり右側通行となるようだ。なんとも紛らわしい仕様である。

マカオに金曜日に着きホテル・リスボアと言う1970年代に作られた格調高いホテルにチェックイン。やはりマカオだ。いきなり中国人の大声が聞こえてくる。煩いがまあ、これはお国柄。エレベーターの中でも傍若無人に大声で話しているので、"うるっせーなー!"と日本語で怒鳴っても平気。知らん顔をして大声を出し続けている。

●予選
さて、土曜日のレースは予選とは言いながら1~3位までは表彰台に上る。この土曜日のレース結果で日曜日の本戦のグリッド(スタートする時の位置)が決まるので、土曜日の結果は大事だ。マカオ・グランプリはF1のモナコ・グランプリ同様市街戦なのでサーキットと違って追い越すポイントが少ない。だから本番ではスターティング・グリッドの位置が極めて重要なのだ。

我々は香港在住の友人が優勝最有力候補のセオドール・レーシングのスポンサーをしているのでピットに入る事が許されている。

友人の会社 CCM香港社のロゴを発見!

また観戦席はHospitality room.と言うピットの真上の部屋で、ベランダがありそこからホームストレートが観戦できる。この部屋は主にレースやチームにスポンサーをしている企業だけが購入を許される特別な席である。室内にはレースを中継するモニターがあり、ビュフェスタイルで食事をしたり、シャンパンやワインを飲んだりして最上級の待遇である。

車の爆音とタイヤの焦げる匂いを楽しみたければ部屋のベランダに出れば良いし、飲んだり食べたりしながらモニターを見たければ部屋に入ればいい。

我らが応援するセオドール・レーシングは3台エントリーし、優勝候補どころか1~3位独占かと目されていた。しかし不運は重なるものである。1台は金曜日の練習中に単独でクラッシュ、もう1台はエンジンが不調で結局はロバート・シュワルツマン選手がドライブする残る1台が土曜日予選で頑張り2位入賞。

チーム監督のデイビッドは"2位のポジションは良いんだよ。第一コーナーに思いっきり早く突っ込んで行けばいい。"と涼しい顔をしていた。

●決勝
さて、いよいよ日曜日の本戦がスタート。スターティング・グリッドについた各車が、シグナルの点灯と共に一斉にスタート。しかし直後にアクシデントが起きた。スターティング・グリッド2番手からスタートとした今回応援しているチーム、SJMプレマ・セオドールのロバート・シュワルツマン選手は、オーダー通りアウトから第一コーナーに飛び込む作戦で、良いダッシュを見せた。この時3番手のクリスチャン・ルーンガードが1位と2位の間に入ろうとセンターに切り込んだ。その動画がこれだ。

シケインから第一コーナーに入るあたりで、この3位の車と軽く接触し、2位シュワルツマン選手はフロントウイングが破損しタイヤがパンクしてあえなく1周もしないでリタイヤ。残り2台も追い越すチャンスが無くて結局8位と10位に終わり、今年のマカオ・グランプリは終了した。優勝は、セーフティーカー離脱直後に逆転劇を演じた予選4位のオランダ出身の18歳リチャード・フェルシュホール。

残念な結果であったがチーム監督のデイビッドは、"これがレースと言うもの。来年は頑張るよ、また会おう。"と固い握手をしてくれた。久し振りにレースを生で見たが、やはり車の排気音そしてタイヤの焦げる匂いの臨場感は堪らない!昔自分でもA級ライセンスを取ってサーキットを走っていたものだが、やはり幾ら年を取っても興奮する。

直線から第一コーナーに向けて若い現役選手がアウトからしゅーっとインに向けて疾走するのを見ていると"流石に良いライン取りだなあ。"とぞくぞくする。ああ、またサーキットで疾走してみたいなあ....。
(実は7~8年くらい前にドイツのニュルブルクリンク・サーキットでBMW.のM3.を運転していて死ぬほど怖い目に遭って即座に所有していたスポーツカーを売り払い、それ以来高速運転は控えている。知らぬ間に動体視力が衰えているんですよね、残念!)

酒匂隆雄氏プロフィール

酒匂隆雄 さこう・たかお

酒匂・エフエックス・アドバイザリー 代表

1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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