
米国経済の話を受けて、第2部では酒匂隆雄さんと、川口一晃さんのトークが行われました。昨年の対談を振り返りながら、今後の為替・株価の動きをお二人がお話されました。

川口
昨年、11月に対談した時、ドル円についてはは、酒匂さんも私も、ともにドルは上がらないと申し上げました。その通りになって一安心です。
酒匂
たまたま当たっただけですよ。ドルは75円から125円まで上がりましたが、130円、140円はないと見ていました。あくまでも相場ですからね。
川口
株価は日経平均で2万1000円に大きな壁がある。米経済は利上げムードでしたが、何度も利上げできるほど経済が強いかという点が疑問で、恐らく思惑通りに利上げは進まないだろうと思っており、ドル高と株高は終わると見ていました。ちなみに大統領についてはどうでしょう。
酒匂
トランプがまさかの大躍進でびっくりしました。今のままだと、トランプが大統領になる可能性は6割くらいあります。
現状、トランプもヒラリーも、好きより嫌いという人の方が多いくらいで、民主党はサンダースが最期まで下りない姿勢を鮮明にしています。このままだと民主党内で分裂が起こる恐れがあります。仮に民主党分裂ともなれば、トランプが俄然、優位になります。
現状、トランプもヒラリーも、好きより嫌いという人の方が多いくらいで、民主党はサンダースが最期まで下りない姿勢を鮮明にしています。このままだと民主党内で分裂が起こる恐れがあります。仮に民主党分裂ともなれば、トランプが俄然、優位になります。

川口
ちょっと面白そうですね。
酒匂
でも、マーケット関係者の大半は、かなわんと思っていますよ。
川口
外務省の米国担当職員は、担当を外れたいとぼやいています。ただ、レーガン大統領の時も、俳優上がりに大統領は無理という声が多かったと記憶しているのですが、優秀なスタッフが支えたことによって、結果的には悪くありませんでした。
酒匂
確かに、スタッフが優秀なら良い大統領になる可能性はあります。ただ、日本バッシングをどうするか。日本車の自動車関税を35%にするなどといっている。相場にとっては大変なことになりますよ。
