
司会
ドル円の動きはどうなりますか?
酒匂
それが分かっていたら大儲けできます。ただ、米国の利上げでドルが買われるという動きにはならないでしょう。
米国が12月に利上げすると、ドルが買われると思っている人も多いようですが、利上げで株価が下がったら、ドルが売られる可能性もありますから、そこは複雑系ですね。少なくとも、金利差だけで130円、140円はなりません。
米国が12月に利上げすると、ドルが買われると思っている人も多いようですが、利上げで株価が下がったら、ドルが売られる可能性もありますから、そこは複雑系ですね。少なくとも、金利差だけで130円、140円はなりません。
川口
過去の高値、安値が投資家の頭にインプットされていますから、124円、125円を超えてきたら、そこを意識して一旦、ドル高は止まるでしょう。
利上げの第2、3弾があれば、134円台に向かって動く可能性もありますが、追加利上げが無ければ、そこまで円安が進むことはないと見ています。
僕は円安論者というより円高論者なので、来年は134円というドル高厳しい後に、むしろドル安の可能性も大いにあると思います。
利上げの第2、3弾があれば、134円台に向かって動く可能性もありますが、追加利上げが無ければ、そこまで円安が進むことはないと見ています。
僕は円安論者というより円高論者なので、来年は134円というドル高厳しい後に、むしろドル安の可能性も大いにあると思います。

司会
中国経済の減速でユーロはどうなりますか?
酒匂
中国のGDPは嘘ですよ。経済成長率は6.9%といわれていますが、そんなわけはない。思っている以上に、中国経済の実体は悪いと思います。チャイナショックみたいなことがいつ起こるか分からない。ECBが金融緩和をすれば、ユーロを買いたくないと思うだろうし、米国は利上げしてくるでしょうから、対ドルではもっと下がる。ユーロ円は130円を割るでしょう。
川口
ユーロドルは1ユーロ=1.2ドルで下支えしていたのが割り込みました。上値は相当重いでしょう。1.2ドルから1.25ドルが重石になっており、それを超えるには相当のエネルギー必要です。中国経済はGDPを算定する時間も短く、本当の数字なのかどうかも分かりません。
それと中国とドイツの関係には要注意です。メルケルが習近平と対談したことに対して、米国が警戒心を強めています。中国とユーロの関係については、ドイツがカギを握っています。
それと中国とドイツの関係には要注意です。メルケルが習近平と対談したことに対して、米国が警戒心を強めています。中国とユーロの関係については、ドイツがカギを握っています。
酒匂
日本と中国の関係は非常に悪いですよ。米国は中国を叩きたくて仕方がない。もっと挑発するでしょう。ただ、北京と人民解放軍の関係が分からない。習近平が人民解放軍を掌握していなかったとしたら、かなり厳しい状況になるでしょう。
司会
豪ドルはどうなりますか?
酒匂
金利が高いから人気を集めています。オーストラリアは雇用情勢が堅調です。そして政策当局は、豪ドル安を狙っています。2016年は、豪ドルが下がるでしょう。高金利通貨に投資している人は、そろそろヘッジを考えるべきです。
川口
チャートを見ても上値が重いのが分かります。
