若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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米中間選挙の青・赤色模様

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11月の中間選挙まで4ヶ月を切った。

バイデン大統領の支持率が33%に低迷する中で、民主党の大敗を予想する向きが圧倒的に多かったが、ここにきて少し風向きが変わりつつある。

もともと中間選挙は議会選挙なので、大統領は関係がない。

自信満々の共和党はバイデンの失政でインフレが起こり、ガソリンがガロン5ドルを超える事態になったとして、インフレインフレの大騒ぎで、もっぱら経済問題で民主党を追い詰めようとしている。経済戦争これが共和党の方針である。ところが一番庶民のインフレ感覚を反映するガソリン価格が5ドルの高値から今は4.4ドルぐらいまで下がってきて、やや共和党のインフレ戦争の鋭鋒が緩みつつある。3月には130ドルまで行った原油も100ドルを割り込むことが多くなってきた。

経済戦争の共和党に対する民主党は、カルチャー戦争を仕掛けている。

保守化した最高裁が6月に50年間続いた妊娠中絶の合法性を、拒否し過去の判例をひっくり返すという猛烈な右旋回で、宗教が政治に介入するという悪しき慣例を残した。

妊娠の重荷をもっぱら女性に背負わせるということであり、女性層の反発が大きい。

この最高裁の判決で、危機意識を持った女性層が民主党に大量投票する可能性が指摘されている。

もう一つはガン・コントロールである。米国全体で4億丁の銃が民間に保有されている中で。連日のように起こる銃撃事件にさすがの米国にも正気の人たちがいて、ガン・コントロールが叫ばれ始めた。コントロール反対の共和党も抗しきれず、議会でガン・コントロールに部分的に賛成するなど、今までの鉄壁のガン・ロビーの力が緩んでいる。ほとんど狂気に近い共和党筋のガン・コントロール反対は、極右路線のテロリストの温床となって、正気の人たちの抗議活動を妨害するなど、まさにカルチャー戦争の様相を呈している。心ある人々は圧倒的にガン規制に賛成であり、中間選挙でもその声を届かせようとしている。

さらに人々を怒らせているのは地球温暖化を制限するクライメート・コントロールに対する最高裁の反対意見の表明である。

地球温暖化の弊害が顕著な中で今どきそれに対抗する政府の規制に反対するなどというのは、まさに狂気の沙汰である。

この問題の背景にある共和党の産業政策は、規制はなるべくゆっくり時間をかけてという方向にもっていこうとしている。それに対して、異常高温や山火事や異常渇水は待ったなしである。

選挙民の怒りがどの程度中間選挙に反映されるか。

民主党はこのカルチャー戦争で選挙民を動員して、共和党と互角の戦いができると考えている。

若林栄四 NYからの金言
酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

<6月13日開催!>若林栄四、緊急YouTubeセミナー開催決定!

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トレードトレードからのお知らせです。

若林栄四先生が6月に緊急来日し、緊急セミナーの開催が決定しました!

為替取引業界においてその名を知らない人がいないと言う、為替相場の第一人者若林栄四氏。その若林栄四氏が唱える黄金比率とペンタゴンチャートは今後の市場をどう見るのか!?

ご期待下さい。

<予定されている注目銘柄の解説>
・ドル円
・ユーロ
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若林栄四 NYからの金言
酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

108という数字

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1913年12月23日に設立されたFRB(米国連邦準備制度)は今年108年目の節目のタイミングを迎えている。ペンタゴンの内角の和540度の5分の1の大事な日柄である。

1968年3月の金2重相場制の導入からの54年目の年である。この1968年3月は米ドルが金のプロテクションを失って、単なる紙切れになった大事なタイミングである。

1968年3月以降FRBは金の残高を気にせず、好きなだけ米ドルを印刷することができることになった。2008年の恐慌一歩手前まで見た状況で、当時のFRB議長バーナンキはQE(量的緩和)の禁じ手を採用、FRBのバランスシートは4500億ドルから現在の9兆ドルまで膨らむ形で大量の流動性をばらまいた。それが今年1月に終わった、米国株バブルの原因の一つになった。

FRBの恣意で前人未到の金融政策を採用し、今日のバブル崩壊を招いたFRBに最後のつけが回ってくるのが設立108年、ドル紙切れ化から54年の今年3月以降である。

FRBのFOMC後の議長記者会見を見ていると、インフレについて大いに不安を掻き立てた後、それでもFOMCでの金利上げは今後も0.5%以上にはしないという余計な発言をして、マーケットを安心させようとする。

明らかにこのバブル破裂で見せているこれからの米国経済の暗い先行きについて、彼らがこれをコントロールする能力に欠けていることを示す態度であった。

108年目、54年目の呪縛がFRBを金縛りにして、有効な手立てを打てないように動き始めている。

巨大な流動性がFRBの片言隻句に左右され一日にT/Noteの利回りが0.1%も動く異常なマーケットになっている。まさにFRBは市場のコントロールを失い始めている。

株式市場は巨大なレバレジの崩壊が始まりかけている。そこでは理性的な株のバリューは無視され、エモーショナルな恐怖に支配される市場に入ろうとしている。

そこでは今回のように四半期ごとの企業業績は等閑視され、もっぱらエモーションがマーケットを支配するだろう。 

若林栄四 NYからの金言
酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

FRBの動きだけを見ていると危うい

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米国金利はどこへ行くのか。

先週は2020年3月9日の米国長期金利安値0.31%からの108週目(540÷4)である。

今週は109.5週(36.5×3あるいは95.5+14)の節目のタイミングに入ってくる。正中点は4月14-15日となっている。そういう節目のタイミングで、また例のゴールドマンのストラテジストが短期金利4%の予測を出したらしい。この銀行はいつも逆指標になるタイミングで予測を発表するので、今回もこの大事な109.5週目の1週間前にマーケットをさらに混乱させる予測を出している。

短期金利はわからないが、10年物の長期金利で見ると1981年9月30日の金利高値15.84%からの162四半期(40.5年)目の正中点3月31日からの1週間目である4月8日に2.73%の金利高値を付けている。

この15.84%から、15.45%(9.55+5.9)を減じた数字は0.39%であった。2020年3月9日の利回り安値は0.31%で、限界の0.39%を0.08%オーバーシュートしたが、その後金利急騰で、やはり15.45%の黄金律限界が正しかったことが証明されている。

今回はその1981年9月30日の15.84%からの162四半期目の黄金律の日柄で、黄金律95.5+36.5=132単位13.2%のレベルに来ている。15.84%-13.2%=2.64%が大事な金利のレジスタンスのレベルである。4月8日の高値2.73%は0.09%のオーバーシュートと、ちょうど109週前の騒ぎと同じようにやり過ぎているものと考えられる。

ウォール・ストリートのFRB偏重がこのような金利の乱高下をもたらす。FRBに何がわかるのか?

こんなろくでもない中央銀行の幹部の発言に必要以上の注意を払うことは、まさに無意味なマーケット・ジャーナリズムの扇動に乗ることになる。

若林栄四 NYからの金言
酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

ドル・円相場について

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昨年1月6日の安値102円58銭からの59-62週で見てドルの天井は2月24日から3月16日とみていたが、2月24日はむしろ114円40銭が安値であり、そこから最後の上昇が始まった。それで62週目の正中点3月16日はFOMCもあるので、そのあたりまでぐずぐずしてから下落に転じるものとみていたが、案に相違して59週目から62週目まで最後の上げをやるというパターンになった。

これは全く意外であったが、FOMCで金利上げをやるので、当然円安になると考える人も多いだろうなと思い直した。そのようにして、ファンダメンタルズがあたかも効くように一般大衆をだまして相場が天井をつけるというのはよくある話である。

日柄的には、2015年6月5日の高値125円86銭からの短月88.2カ月(約6年9か月すなわち13.5年=54四半期)の2分の1、さらに100-11.8=88.2、その補数では50-11.8=38.2に該当する黄金律重要数字)の正中点は3月12日(土)であった。FOMCが3月16日なのでその辺までは延びそうだなと思っていた。(上記の102円58銭からの62週目が3月16日なので)

さらに円最高値2011年10月31日の75円53銭からの短月135カ月(540÷4)の正中点は3月10日であった。昨年12月の講演会でも円高の始まりは22年3月10日前後と申し上げている。

実はもう少し早く始まると思っていたが(米国株の崩れに同期して始まると思っていた。)結果的には3月16日まで延びた。

さらに重要なのは1968年3月の金二重価格制制定でドルが紙切れ化したポイントからの54年目が22年3月であったことである。この68年3月を起点とする13.5年の刻みは世の中の流れが変わってきた刻みである。筆者の新著【米国株長き宴の終わり】の50ページを参照いただきたい。

この22年3月からはドル安の時代が始まる順番である。

もう一つ長い所からの日柄は、日経平均のバブル形成に要した時間157.3四半期(これは今回のNY株のバブル形成の期間も同じ)を80年代のドル最高値1982年11月4日の278円31銭からの157.3四半期(39.325年)の正中点は22年3月3日であった。それもあって相場の天井は3月まで延びたものと考えられる。ちなみにこの157.3の数字は138.2に19.1四半期を加えた数字であり、最近発見した重要節目の時間である(NY株は39.48年であった)(95.5+61.8=157.3)

同じくその39.48年辺りまで延びるとすると2022年5月6日がその最終期限である。

しかし3月3日以降なら要件を満たしているので、3月16日で天井を見た可能性が高いとみている。

日柄は以上のようにばっちりであるがレベルはどうか。

昨年1月6日の安値102円58銭に黄金律161.8単位の16円18銭を加えると118円76銭で強力な週足レジスタンスである。

もう一つ週足で見ると2020年3月9日の安値101円18銭に138.2単位13円82銭を加えると115円00銭となりそれからの105週目の今週18度線の傾きは3円40銭であり18度線は115+3.40の118円40銭が18度レジスタンスとなる。

さらに昨年1月6日の102円58銭から同じく13円82銭を上げると116円40銭それに18度線の傾き62週分2円丁度を加えるとこれも118円40銭が18度チャネルの上限となる

月足ではどうか。125円86銭から横にペンタゴンを倒すと73カ月目は125円86銭のポイントから下げ54度線が派生している。その14カ月目がこの22年3月であり、118円18銭に位置して強力な月足レジスタンスである。

もう一つ月足レジスタンスは2011年10月31日の円最高値75円53銭から上げた月足18度線は短月135カ月の今月93円丁度に位置している。そのポイントから61.8単位24円72銭を上げると117円72銭が月足横線レジスタンスである。

四半期足はどうか。

75円53銭の円最高値からの41四半期目の今期54度チャネルの61.8%ボックスの上限が112円50銭と125円の丁度真ん中に位置してレジスタンスである。118円75銭である。

最後にニクソンショック時に現場にいた人間しかわからない固定相場最後の相場357円35銭である。(360円の固定相場に0.75%の変動幅2円70銭の357円30銭が下限。日銀はなぜかそれより5銭上の357円35銭で固定相場を守り切った。)

その固定相場最後の相場からダブルペンタゴンの高さ95.5単位(59+36.5)の238円75銭(95.5÷4=23.875)を減じると118円60銭となる。これが強力な横線レジスタンスである。

それが証拠に2016年12月の高値118円66銭、翌月のダブルトップ118円61銭が見事である。

以上、日柄、値ごろ、人気が極まったといっていいだろう。12月来日時119円といった専門家がいたが、まぐれとは言えすごいことである。問題は119円の後どうなるかということである。

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