若林栄四 ニューヨークからの便り

若林栄四(わかばやし・えいし)

1966年東京銀行(現、三菱UFJ銀行)入行。シンガポール支店、本店為替資金部及びニューヨーク支店次長を経て勧角証券(アメリカ)執行副社長を歴任。現在、ニューヨークを拠点として、ファイナンシャル・コンサルタントとして活躍する傍ら、日本では株式会社ワカヤバシ エフエックス アソシエイツ(本邦法人)の代表取締役を務める。

【著書】
・黄金の相場予想
・世界一やさしい図解FXの教科書
・異次元経済 金利0の世界
・富の不均衡バブル
・etc

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どんなに暑い夏も終わるようにドル高も...

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米国中間選挙は、結局あまり大きな振れはなく、下院が共和党支配となりそうだが、それでも民主党の善戦といえよう。共和党はもっと圧勝するつもりでいたが、トランプの介入が災いして、思ったほど勝てなかったとトランプに責任を転嫁しようとしている。

トランプの神通力の低下は免れないだろう。

話は変わるが10月18日の日経新聞『大機小機』欄に【構造的ドル高】は終わらないというコラムが出ている。匿名のコラムなので多分著名な経済学者が寄稿したものだろう。

その中でなぜドルが高いかを説明した後、この構造的ドル高は終わらないと結論付けている。筆者は欧州に旅行中にこれを読んだが、構造論が出れば相場は終わるという筆者の経験から見て、ドル高の終了は間違いないと確信した。

案の定10月21日には151円94銭の突飛高を付けて、反落に転じた。マーケットは介入ばかりを気にして、介入余力などのくだらない議論に振り回されているが、問題はそうしたことではないことは明らかである。

2020年3月9日の安値101円18銭から2年7ヶ月で151円台まで50円もドルが急騰すること自体が明らかに狂っているという議論は聞かない。しかし相場にはおのずから限度があるのである。

その限度は概ね構造論が出るほど相場が走ったときが限度なのである。

お偉い経済学者が相場に口を出すことは社会現象としてそろそろ相場が終わるという印である。

3年弱で50円の壮烈な円安をやった相場が、今度は壮烈な円高で切り返すことは間違いないだろう。

円安が一時的に止まるのではなく、強烈な円高が始まるのである。

日経新聞に出る専門家の話はまるで経済学者のようではないか。もうすでに円安は終わっているのに155円までの円安をみんなして言い募っている。

中間選挙で米国の政治が完全な狂気ではなく、正気の人も多いということを証明したのと同じく、この狂気のドル高も正気に返るタイミングである。もっとも狂気の円高がくるまでドル安は終わりそうにないが。

若林栄四 NYからの金言
酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

NY株の売り時とは...

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2月24日のロシアのウクライナ侵入からほぼ7月経過して、そろそろこの戦争の影響が薄れてくる時間帯だろう。また、9月の雇用統計は10月7日に発表されたが、これといった変化はみられなかった。

米国経済への本当の影響が表れてくるのは31週(7カ月+1週間)であるから、10月の数字が出てくるのは11月に発表の雇用統計からではないか。

ただ、マーケットの方はそれを先取りしてそろそろ変化のタイミングに入ろうとしている。

インフレ騒ぎのピークは過ぎたが、依然数字はインフレ鎮静化の兆しを見せていない。

しかし、インフレのモメンタムは落ちている。しかし今まで何度もインフレ鎮静のトレードは騙されているので、マーケットは容易に乗ってこない。

そうこうするうちに高金利の景気への悪影響は、着々とそのエネルギーを蓄え、時間が来れば一気に噴火するだろう。

あまり信用はしていないが、有名なノーベル経済学賞の受賞者ポール・クルーグマンはNYタイムズへの定期寄稿で、来年にはその噴火が起こると断言している。

残念ながらFRBは現実に数字を見ないと反応しないので、今度は、強烈なデフレ波がはっきりするまで、景気対策を打つことはしないだろう。

もはや世界の株価、債券の急落で4月以降で44兆ドルの時価総額の減少がみられている。

バランスシートから44兆ドルの評価益が消えてしまったわけで、すでにマネーの引き締めも、金利以外のデフレ要因として、その勢いを増している。

目先の相場の反騰はむしろ次に来るデフレ波の前兆であり、バブル破裂波の本格化の前の唯一の株売りのチャンスだろう。

若林栄四 NYからの金言
酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

共和党の頭打ち

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11月8日の中間選挙まで1ヵ月に迫った。

毎回中間選挙では、政権を維持している党が、負けることが多い。

つまりホワイトハウスを守っている民主党には不利というのが歴史の示すことである。

今年の前半まではその通り共和党圧勝の予想が圧倒的だったが、6月最高裁の堕胎禁止の判決が出て、50年間の慣例を破ったことから、女性票が圧倒的に民主党に傾き、上院、下院とも共和党といわれていたのが、上院は民主党有利、下院は接戦だが共和党有利の形成になりつつある。

大統領のバイデンの支持率も43%あたりまで回復してきている。一時は40%を切るところまで行った。

この選挙戦を見ていて傑作なのは、トランプの扱いである。

予備選挙ではトランパーの支持が大事で、共和党の候補者は、ほとんど2020年の選挙結果を認めないと公表していたが、予備選挙が終わって、本選挙のステージに入ると、多くの共和党候補が、前言を翻して、選挙結果の否定を発言しなくなった。中には選挙は正しかったという候補者も出てくる始末である。

こういうのを米国ではヒポクラット(偽善者)といって嫌われるが、そんなことを気にすることなく、嫌トランプの有権者に媚びるわけである。それこそトランプもいい面の皮である。ちょっと頭の足りないこの男は、もうすでに自分の運勢のピークが過ぎたことを自覚せず、いつまでも共和党で権勢を振るおうとして 結局、人々の嘲笑の的になっているのである。

一方でごろつきまがいの行為ありとあらゆるコーナーからの訴訟を呼び込み、毎日のように新しい訴訟事件が報告されている。

2024年の大統領選挙に出馬するといっているが、到底無理だろう。

やや程度の低い選挙民には受けるが、その支持層は堅いが広がらない。一方で次々に悪事が露見するので常識のある一般人は嫌トランプにますます傾くのである。

共和党の候補者連中もそれがわかっているから、露骨にトランプを裏切ってくるのである。

あと45日の選挙戦でますますトランプは信用を失い、24年出馬は不可能になるだろう。

そのためにはトランプを支持した共和党の候補者が負ける必要がある。

上院だけじゃなく、下院も民主党が制する事態が起こるのではないかと期待している。

若林栄四 NYからの金言
酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

【9/29 20時開催】第19回「酒匂×川口のゴールデンアワー」開催!川合美智子氏ゲスト出演!

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みなさん、こんにちは。トレトレ編集部です。

毎月開催している無料YouTubeセミナー「ゴールデンアワー」。
今回のゴールデンアワーは、外国為替ストラテジストとして活躍中の川合美智子氏をゲストに迎え、2022年後半のマーケットを予想していきます!

★今回のセミナーのみどころ★
米国の金利上昇が目立つ中、145円寸前までいったドル円は更に上に到達するのか?2022年後半の株価はどうなるのか?川合氏にたっぷりと分析していただきます。

★注目ポイント1★
番組後半では皆様の質問を川合氏が直接お答えいたします。
すべての方のご質問にお答えすることはできませんが、もしかしたら答えていただけるかも・・・?

・質問の方法1
番組放送中に、チャット欄に気になる質問を書いて送信してください。

・質問の方法2
視聴登録フォームのアンケート「セミナーでお聞きになりたいことがあればご記入ください。」にお聞きになりたいことをご記入ください。

★注目ポイント2★
番組終了後には、3万円分のAmazonギフト券や秋の和菓子セットなどが当たる豪華視聴者プレゼントコーナーを実施します!

視聴者全員、上記プレゼントのなかでいずれかの賞品が抽選で当選します!

・応募方法
番組最後に「キーワード」を発表いたします。また、アンケートのご協力をお願いしております。そのアンケートフォームに「キーワード」をご入力いただき、送信してください。

※注意※
キーワードが間違っていた場合は抽選を受けられませんのでご注意ください。

その他、セミナーの詳しい内容につきましては、案内ページを御覧ください。

今回もYouTubeで配信いたしますので、スマホ・PCとどちらでも、どこからでもご視聴いただけます。視聴登録は無料です。案内ページ内の専用フォームより視聴登録をお願いします!

みなさまのご参加・ご視聴をお待ちしております。

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若林栄四 NYからの金言
酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

ドルは天井を見たか?

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ドル・円は7月14日のドル高値139円39銭でさしもの大円安相場に終止符を打ったという声が強まっている。

いつまでも日米金利差でもないだろう。既に米国インフレはピークを見て下り坂に入っている。

そうした中でFRBはまだ手綱は緩めないが、あまりに強力な引き締めはさすがに躊躇うだろう。

そう考えれば、日米金利差の拡大をもっぱらの材料として走ってきた円安が息切れして、円高方向へ相場がシフトするというのは大いに考えられる。勿論相場はそんなに生易しいものではなく、これだけ無茶な円安をやったので、無茶苦茶な円高がフォローするのはまず間違いない所だろう。

そもそも2011年10月31日の円最高値75円53銭からの59単位(ペンタゴンの高さ)59円を加えた134円53銭が月足のレジスタンスとなっている。

この円相場は比較的わかりやすい。あとはどこまでどのようなスピードで円高が進行するかという興味である。

それに比べてユーロ・ドルは難しい。

そもそもファンダメンタルズの比較がドル・円ほど単純ではない。

ウクライナ戦争の影響や、インフレ、ECB の政策、加盟国間の経済格差などをどう為替相場に落とし込むのか、ほとんど誰にもできない神業だろう。おおざっぱな方向感でも示してくれるとよいが。それに対してもマーケットの専門家は(沈黙)している。

今のユーロ・ドルマーケットで二つ参考にできるポイントがある。

一つは7月14日のドル・円天井の日に、ユーロは0.9952とパリティー割れを見た後反騰に転じている。

もう一つはドル円は75円53銭に59単位59円の134円53銭が大きなレジスタンスである。もっとも139円39銭まで4円86銭もオーバ―シュートしているが、大相場の最後なのでありうることである。

もう一つの参考点はユーロ・ドルも 天井2008年7月15日の天井1.6040からの59単位5900ポイントが1.0140であり、相場はそれを188ポイントオーバーシュートして底値を見た可能性があるということである。

7月14日という日柄は何かあるのか。特にはないがやや長い所から見ると2017年1月3日の底値1.0341からの短月73カ月の節目が正中点8月11日に来ている。その約1カ月前に最安値を見て、73カ月の日柄に入り、相場上昇が加速する流れに入っているのではないかと想像できるのである。

ユーロ・ドルの月足を見ると、2017年1月3日の安値1.0341からの1段下の18度チャネルの54度加速チャネルの下限が7月末1.0277にあり、7月末相場1.0227は50ポイントこれに不足している。8月末相場が1.0346以上であれば、相場は54度加速チャネルに復帰して相場上昇をトライする形になる。

外にも四半期足で興味のある展開があるが、話が煩瑣に過ぎるので割愛する。

基本はそのような研究をさせるほど、ユーロ・ドル天井からの5900ポイントの1.0140とドル円天井からの59円の134円53銭が天井→底の距離感で黄金律の不思議を示唆している。

たまたまユーロでも、円でもドルの高値だった7月14日の日柄は現在研究中である。

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