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田代尚機(たしろ・なおき)

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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22日の上海総合指数は1.45%安、大幅下落!!

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中国株投資家の皆さん。こんにちは。

22日(月)の上海総合指数は高く寄り付いた後、前場は売買い交錯となりました。

しかし、後場に入るとまとまった売りが出て下げはじめ、そのまま安値引けとなりました。

終値は1.45%安の3642.44ポイントでした。

セクター別では、非鉄金属、石油、鉄鋼、化学、種苗・林業などが買われました。

一方、飲料(白酒)、証券、銀行、自動車、食品加工などが売られました。

20210222A.png

22日(月)の創業板指数は4.47%安となりました。

20210222B.png

22日(月)の上海50指数は3.30%安となりました。

20210222C.png

上海総合指数は終値だけをみれば、6営業日ぶりの下落ということになりますが、チャートを見る限りでは、かなり弱い印象を受けます。

他の2指数のチャートなどは大陰線を付け、急落しています。

これら2指数はともに、22日(月)の終値よりも少し下げたところには、1月上旬、中旬あたりで揉み合った価格帯があり、この辺りが下値抵抗線となりそうです。

前回のブログで中国人民銀行のオペレーションがやや引き締め気味であると指摘しました。

期日の短いところではそうでもないのですが、長いところ(といっても1年までですが)では、春節明け後も金利上昇が続いています。

決して引き締め気味というほどではないのですが、過剰流動性が発生して株価がどんどん上がるような状況ではありません。

機関投資家の保有比率の高い株、たとえば白酒、医薬など、値嵩優良株が大きく売られています。

特に悪材料は見当たらないのですが、利が乗っていること、春節が終わったところで材料出尽くし感が出たことなどが要因ではないかと思います。

一方、非鉄などの素材は足元の市況や、その見通しの良さなどが好感されて上げています。

特に銅については、新エネルギー自動車の生産増加によって需要が増えそうだと予想するエコノミストたちが増えています。

個別の好材料があって上げていると言えそうなのは、種苗・林業といった農業関連株です。

毎年恒例ではありますが、今年も中国共産党が今年初めて発する法案は農業関連でした。

中国共産党中央委員会、国務院は2月21日付で「郷村振興を全面的に推し進め、農業農村の現代化を加速させることに関する意見」を発布しました。

世界的に種子の開発競争が激しくなっていて、中国は産学協同で、産業育成に努めていて、農業関連では注目のセクターとなっています。

出来高が増えています。

売り手も多いのですが、買い手も多いわけで、循環物色は健在です。

両会を直前に控えていて、いつ好材料が出るともわかりません。

一旦押し目を形成しても、深押しすることはないだろうと予想しています。

 

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18日の上海総合指数は0.55%高、寄り付き天井!!

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中国株投資家の皆さん。こんにちは。

18日(木)の上海総合指数は高く寄り付いた後、終日売りに押される展開となりました。

終値は0.55%高の3675.36ポイントで引けました。

セクター別では、デジタル通貨関連、石炭、石油、非鉄金属、鉄鋼、PC関連、通信、空港空運などが買われました。

一方、バイオ、医薬関連などが軟調な値動きとなりました。

20210218A.png

18日(木)の創業板指数は2.74%安となりました。

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18日(木)の上海50指数は0.35%安となりました。

20210218C.png

上海総合指数こそ前営業日比プラスを確保しましたが、他の2指数はマイナスで引けています。

特に創業板指数の下げ幅は大きく、寄り付き天井で下げ続け、終値では2.74%安となりました。

チャートを見ていただければわかるように、出来高はそこそこ増えています。

投資マインドを冷え込ませるような材料があったことを感じさせるようなチャートとなりました。

悪材料としては、人民銀行のオペレーションが春節前と同様、引き締め気味となったことが挙げられます。

18日には、2000億元のMLF、2800億元のリバースレポ取引が期日到来となった一方、MLFは中立となるよう2000億元を供給したのですが、リバースレポ取引は200億元しか供給しませんでした。

差し引き2600億元がインターバンク市場から吸収されることになったのです。

春節休暇が終わり、一旦だぶついた資金を吸収するということは別に珍しくはないのですが、今回は休暇前の供給も通常よりも締め気味でした。

年初から不動産融資規制は出されるし、足元の資金供給は絞られる。

景気が順調すぎることが災いしています。

昨年の景気回復は輸出と設備投資の回復がけん引したのですが、不動産投資の伸びも成長に大きく貢献しました。

この辺りが当局としては気になるのでしょう。

欧米を中心にグローバル市場では過剰流動性の中、どこも株価は大きく上げています。

そうした状況と一線を画しているのは経済運営上健全です。

日米欧が金融緩和政策を元に戻すのに苦労していることを反面教師にしているのでしょう。

経済面で良い政策ということは、株価にとっても良い政策と言えなくもないですが、やはり需給要因の影響や、そのアナウンス効果は大きく、残念ですが本土は当局が株価を抑える形となっています。

春節期間の景気の状況は、新型コロナ対策が利いていて、交通運輸関係は厳しかったのですが、前回のブログでも書きましたが、映画などのエンタメ関連需要は予想外に伸びたようです。

国際市場で原油価格、非鉄金属価格が上昇したことから、資源関連が上げています。

暗号資産価格の上昇によって、関連銘柄などが買われています。

物色対象は健在です。

インフレが目立ちはじめたり、資産バブルが更にはっきりと表れてきたわけではありません。

当局が後手に回って金融引き締め政策を打ち出しているわけではなく、積極的な経済運営の結果、金融が中立に引き戻されているという程度なので、この話がきっかけとなって株価が急落するようなことはないだろうと予想しています。

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16日のハンセン指数は1.90%上昇、6日続伸!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

16日(火)ハンセン指数は大きく高寄りした後は、狭いレンジでの値動きとなりました。

終値は1.90%上昇し30746.66ポイントで引けました。

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16日(火)の中国企業指数は1.31%高となりました。

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参考として、2020年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

20210216C.png

グローバルで過剰流動性が発生しています。

おそらくほとんどの投資家がNYダウについて、ファンダメンタルズを意識すると高すぎると感じているのでしょうが、需給面を考えれば買わざるを得ないと思っているのでしょう。

国際原油先物価格が上昇しています。

 大型株で普段は値の重い中国石油が13.17%、中国海洋石油が9.35%、中国石油化工が8.14%上昇しています。

貴金属市場にも資金が流入しています。

貴金属価格上昇を好感し、紫金鉱業が17.19%、山東黄金が4.40%上昇しています。

ビットコインは史上最高値更新ペースです。

デジタル通貨関連の欧科雲鏈(01499)などは51.90%上昇しています。

典型的なカネ余り相場と言えそうです。

業績に関連して相場になったところとしては、映画関連事業を営むアリババ・ピクチャーズが34.58%、映画オンラインチケット販売では業界最大手の猫眼娯楽(01896)が9.55%上昇しました。

15日時点で、春節から4日が経過したのですが、チケット売上は既に60億元を突破しています。

4日連続で、1日当たりの売上が10億元を超えるといった記録的な大人気となりました。

ちなみに、最も人気の高い唐人街探案3は、この4日間で6190万人を動員、平均価格49.9元で31億元の興行収入となりました。

1元=16.3円で計算すると、505億円相当となります。

昨年10月16日に公開されたアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は1月25日に発表されたデータによれば、公開101日間で2667万人を動員、興行収入は365億円に達したそうです。

これはもちろん、記録的な大成功ですが、それと比べると、中国の唐人街探案3の興行収入は桁外れです。

あらためて中国市場の巨大さを思い知らされる結果です。

この相場、いつまで続くのでしょうか。

きっと予想外のことが起きて、つまり、過剰流動性が収縮に向かわざるを得ないことが起きて市場は一瞬にして崩れるのでしょう。

中国市場は毎回、投機でバブルとなり、投機の規制を強化することで、バブルが崩壊するといったパターンです。

アメリカでそれを当てはめて考えるとすれば、どんなことでしょうか。

ゲームストップ株急騰に対する規制がそれにあたるのではないかと思ったのですが、今のところそうではなさそうです。

バブルと感じながらも、プレイを続けなければならない日々が今後も続きそうです。

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11日のハンセン指数は0.45%上昇、5日続伸!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

11日(木)は旧暦の大晦日です。

そのため香港市場は半日立ち合いとなりました。

明日、来週月曜日の2営業日は休場となり、次の取引は16日(火)からとなります。

本土市場は既に今日から休場となっており、取引再開は18日(木)です。

11日(木)のハンセン指数は安く寄り付いたのですが、売り一巡後は買いが優勢となり、半日立ち合いですが、高値引けとなりました。

終値は0.45%上昇し30173.57ポイントで引けました。

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11日(木)の中国企業指数は0.59%高となりました。

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参考として、2020年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

20210211C.png

"市場はゲームストップ株などの急騰に関する事件を上手く、すり抜けることができた"とグローバル投資家は判断したのでしょう。

1月29日(金)には3万ドルを割り込んだNYダウですがその後は急上昇となり、2月10日(水)には終値で31437.80ドルを付け、過去最高値を更新しています。

発表される決算の内容が悪くないこと、消費者物価指数(コア)が横ばいとなり、インフレ懸念が和らぎました。

長期金利の上昇でインフレを懸念していた市場にとっては朗報となりました。

FRBのパウエル議長は10日(水)に行った講演において「雇用情勢が悪いので辛抱強く金融緩和政策を続ける必要がある」などと発言、好材料となりました。

そのほか新型コロナ感染者数の増勢が緩慢となってきました。

厳しい経済封鎖政策の解除が期待され、これも好材料の一つとなりました。

NY市場は大きな楽観に包まれています。

グローバル投資家がリスクオン姿勢を強めたことで、休場前にもかかわらず香港市場にも先高観が生まれたのだと見ています。

米中関係では11日(木)朝、バイデン大統領と習近平国家主席の電話協議が行われました。

日本のメディアの記事をみると、バイデン大統領は中国の不公平な経済慣行、香港での弾圧、ウイグル自治区での人権侵害などについて懸念を表明したと書いています。

厳しい米中関係は当然、香港市場にとって大きな悪材料となります。

緊迫した電話協議だったのかと思ったのですが、本土の報道を見る限りでは、もっと和やかなものであったようです。

11日(木)は旧暦の大晦日に当たるので、お互い新年を祝う言葉を交わし、米中関係や重大な国際問題、地域問題について深く意見を交わしたと本土のマスコミは書いています。

バイデン大統領は、「中国は悠久の歴史を有し、偉大な文明国家であり、中国人民は偉大な人民である。米中両国は衝突を避けなければならず、気象変化など広範な領域で合作ができるだろう。アメリカは中国とともに、相互に尊重し合う精神をもとに、忌憚なく建設的な対話を行い、相互理解を深め、誤解や間違った判断を避けるようにしたい」などと発言したそうです。

共産党系の中央テレビ局の報道なので、中国寄りの内容であることは否めませんが、それでも香港市場の反応を見る限り、米中関係は折り合えるといった内容であったと判断してよさそうです。

なお、次回のブログ更新は、16日(火)となります。

(15日(月)は両市場とも休場です)

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