中国株投資家の皆さん、こんにちは。
6日(月)の上海総合指数は安寄り後、上昇、終日買い優勢の展開となりました。
終値は1.12%高の3621.86ポイントで引けています。
セクター別では、石油開発、飲料(白酒)、バイオ・医薬、半導体・部品、電子部品、証券などが買われました。
一方、種苗林業、レジャー施設・旅行などが軟調でした。
6日(月)の創業板指数は4.06%高となりました。
6日(月)の上海50指数は1.11%高となりました。
上海総合指数の6日終値は、6月2日に記録した場中高値まで、あと8ポイント足らずまで迫っています。
ここを抜けると2月の年初来高値が見えてきます。
さらにそこを一山超えると、6年来高値となります。
一方、上海50指数は年初来安値近辺の値固めが終わり、やっと上昇に転じたところです。
創業板指数は8月26日の急落以来、はっきりとした下げトレンドが出ていたのですが、6日は急反発しています。
指数間でこれまで相場感は随分と差があったのですが、ここにきて地合いは大きく改善しています。
セクター別にみると、外国人投資家や機関投資家が好む白酒が上昇しています。
安徽迎駕貢酒(603198)がストップ高、酒鬼酒(000799)が7.83%高、新疆伊力特実業(600197)が6.31%高となりました。
高級白酒はどこも中間決算を見る限り、業績は市場予想通り、堅調でした。
これまで下げがきつかったことでバリュエーションが低下していました。
白酒のような利益率が高く、ある程度成長性もある優良株が買われるということは、内外の機関投資家のリスク回避姿勢がようやく収まり、正常化しつつあることを示していると思います。
また、証券セクターが買われています。
習近平国家主席は2日、中国国際サービス貿易交流会において、北京証券取引所設立の方針を示しました。
中国証券監督管理委員会は3日、記者会見を開き、北京証券取引所を設立すると発表しました。
5日には、上場規則など4つの関連規則に関する公開意見徴収案が発表されました。
さすがに習近平国家主席主導の政策だけに、関連組織の動きは早いのですが、当然、成果を出すべく、関連部門は今後、必至に取り組むことになるでしょう。
未上場のベンチャー企業株を取引する新三板市場の一段上位となる取引所を作るといった内容なのですが、イノベーションを加速させるための政策としては急所を突いていると思います。
如何に新市場に資金を集めるのか、決して簡単なことではないかもしれませんが、投資家の期待は大きく広がっています。
証券セクターは既に急騰してしまっていますが、それでもまだ上昇余地があるとみています。