中国株投資家のみなさん、こんにちは。
20、21日の本土市場は中秋節のため休場です。
20日(月)のハンセン指数は寄り付きから大きく売られ、前場は厳しい下げが続きました。
後場に入ると戻る気配もあったのですが動きは鈍く結局、終値は3.30%安の2万4099.14ポイントで引けました。
20日(木)の中国企業指数は3.38%安で引けました。
参考として、2021年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
ハンセン指数は先週末少し戻したのですが、20日は再び大きく売り込まれました。
終値ベースでは昨年10月6日以来の安値となりました。
本土市場が休場のため香港メインボードの売買代金は先週末よりも3割弱ほど少ない1417億8000万香港ドルに留まり、相対的に強気の本土筋の資金が入ってこないこともあって、薄商いの中大きく下げるといった展開となりました。
セクター別では、不動産関連が軒並み大きく下げています。
中国奥園集団(03883)が▲12.04%、融創中国(01918)が▲10.48%、中国恒大集団(03333)が▲10.24%それぞれ下落するなど、先週に引き続き売られました。
不動産融資のリスクが嫌気され、銀行も売られています。
招商銀行(03968)が▲9.38%、中国民生銀行(01988)が▲5.94%、中国農業銀行(01288)が▲4.09%それぞれ下げています。
不動産融資リスク絡みでは、中国平安保険(02318)が▲5.78%下げるなど、保険セクターの下げも目立ちます。
残念なことに、香港市場では、不動産銘柄に関するいろいろなデマが飛び交っています。
投機的な動きが活発になっているということですが、その背景には中国恒大集団の破綻が近いとの見通しが高まっていることがあります。
ただ、同社は資産圧縮に努めており、総負債については当局の基準をクリアしてきており、長く持ってしまった物件を上手く売り抜けることができれば、まだ生き残ることができるはずです。
はっきりとしたことは依然としてわからず、混乱は今しばらく続きそうです。
米国でも悪材料がありました。
イエレン財務長官は19日、連邦債務上限の引き上げを改めて議会に要求しました。
10月中に財務省の資金が尽き、デフォルトに陥る可能性があると発言しました。
もし、デフォルトになれば、歴史的な金融危機が発生、新型コロナ禍の影響も加わり経済は大きなダメージを受けることになります。
金利の急騰を招き、株価は暴落、金融市場は大きく動揺することになります。
そうしたリスクが懸念され、アジア時間の日中、NYダウ先物は大きく下げています。
香港市場も少なからずその影響を受けています。
米中とも視界は不透明です。