中国株投資家の皆さん、こんにちは。
13日(月)の上海総合指数は僅かに安寄り後、高値圏での売り買い交錯となりました。
ただ、大引けにかけては買いが優勢となり、ほぼ高値引けとなりました。
終値は0.33%高の3715.37ポイントで引けています。
セクター別では、石炭、石油、非鉄金属、港湾海運、化学などが買われました。
一方、レジャー施設・旅行、ホテル・レストラン、半導体・部品、空港・空運、国防軍事工業などが売られました。
13日(月)の創業板指数は1.17%安となりました。
13日(月)の上海50指数は0.32%安となりました。
本土市場のベンチマークとなる上海総合指数は3日続伸、6年来の高値を更新しました。
それに対して、創業板指数、上海50指数はいずれも下落しています。
説明のつきにくい(?)相場付きとなっています。
もっとも、リバウンド局面に入ってからの売買代金の動きをみると、創業板指数はほとんど目立った動きはないのですが、上海50、上海総合は明らかに大きく増えています。
どこからか(?)資金が市場に流入しているので指数は上昇しているわけで、誰が資金を流入させているのか(いわゆる政府系の国家隊、ファンド?)というところがポイントでしょう。
セクター間の動きをみると、エネルギー素材関連が大きく買われています。
中国でも、環境重視の政策が採られています。
習近平国家主席が主導し、2030年までに二酸化炭素排出量をピークアウトさせること、2060年までカーボンニュートラルを達成させることが長期目標となっています。
二酸化炭素排出権取引が7月16日から始まっています。
少し遡りますが、今年3月には、「風力発電、太陽光発電などの産業について健全で秩序ある発展を促すために金融支援の度合いを強化することに関する通知」が発表されています。
こうした取り組みが前のめりになって進んでしまい、供給制約が加わることで、エネルギー価格、素材価格が上昇しています。
9日に発表された8月の物価統計によれば、CPI上昇率は前月と比べ0.2ポイント下がり0.8%となったのですが、PPI上昇率は0.5ポイント上がり、9.5%となりました。
採掘業関連、素材関連の価格指数が急上昇しています。
足下でこうしたデータが出てきたことで、関連セクターの株価が政策とは逆行するような形で上昇しています。
一方、下げているセクターをみると、レジャー施設・旅行、ホテル・レストラン、空港・空運など、秋のレジャーシーズンを受けて、足元で大きく買われていたセクターに売りが出ています。
特に悪材料があったわけではないのですが、一旦利益確定売りが一斉に出たということ、他のセクターに資金が移動したといったテクニカルな要因ではないかと思います。
9月20日(月)、21日(火)は中秋節のため休場となります。
10月に入ると1日(金)~7日(木)まで国慶節休場となります。
長期休場が意識されて9月後半は上値の重い展開となる可能性がありそうです。