中国株投資家のみなさん、こんにちは。
8日(木)のハンセン指数は寄り付きは少し安かったのですが、その後はまとまった資金が入ったようで強い相場となりました。
終値は1.16%高の29008.07ポイントで引けました。
8日(木)の中国企業指数は0.35%高で引けました。
参考として、2021年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
2日(金)はキリスト受難節、5日(月)は清明節、6日(火)はイースター休日の振替のため、香港市場は休場となりました。
7日(水)は寄り付き天井、短い下髭のある、少し大き目な陰線となりましたが、8日(木)は安寄り後、大きく戻すといった展開となりました。
終値はまだ、7日(水)の寄り付きの水準を回復できていません。
大引けにかけて上値が重かったりもしたのですが、地合いは悪くはありません。
テクニカルには移動平均線の密集したところを上に抜けつつあります。
テンセントが大商いとなりました。株価は1.51%下落したのですが、概算の売買代金が1400億香港ドルを超えたようで、これは1銘柄の売買代金としては香港取引所の最高記録となったようです。
大株主である投資会社プロサス(名義は子会社であるMIH TC Holdings Ltd)が8日(木)、1億9189億株(総額で1141.75億香港ドル)を売却しています。
ただ、売却した後もまだ発行済み株式総数の28.86%を持つ大株主です。
プロサスは今後少なくとも3年以内は更に持ち株を減らすことはしないと宣言しています。
テンセントの長期的成長性に何か問題があったわけではなさそうです。
クロス取引ですからこの売りで直接株価が下がったわけではないでしょうが、その会社のことを一番よく知っていそうな大株主の売りは一般には悪材料となります。
その割には1.51%安程度で収まっています。
この件が悪材料として後を引くようなことはないと思います。
ただ、株価自体は、当局が特に金融面からネット系企業への監督管理を強めようとしていたり、ハンセン指数の算定方法の改定の影響でテンセントのウエイトが下がり、それによる売りが出ていたりして、2月中旬以降押し目を形成しています。
ですが、長期的成長性の見通しに大きな変化はありません。
下げ止まった感もあるので、買いのチャンスかもしれません。
米中関係は相変わらず改善しそうにありません。
中国外交部は相変わらず、アメリカの攻撃に一歩も引かず、やり返しています。
それを欧米のマスコミが一切無視するといった状況も変わりません。
アメリカではアジア系住民への差別問題が拡大しかねない状況です。
いろいろ悪材料はありそうですが、相場の反応は鈍くなってきた感があります。
アメリカFRBは毎月1200億米ドルの債券を買い続け、ゼロ金利政策を続ける姿勢を堅持しています。
失業率は下がり、インフレ率はとりあえず目標内に収まっています。
需給面の良さが続きそうなことが、香港市場にとっても大きな好材料となっています。