たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!!

田代尚機(たしろ・なおき)

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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11日のハンセン指数は0.45%上昇、5日続伸!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

11日(木)は旧暦の大晦日です。

そのため香港市場は半日立ち合いとなりました。

明日、来週月曜日の2営業日は休場となり、次の取引は16日(火)からとなります。

本土市場は既に今日から休場となっており、取引再開は18日(木)です。

11日(木)のハンセン指数は安く寄り付いたのですが、売り一巡後は買いが優勢となり、半日立ち合いですが、高値引けとなりました。

終値は0.45%上昇し30173.57ポイントで引けました。

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11日(木)の中国企業指数は0.59%高となりました。

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参考として、2020年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

20210211C.png

"市場はゲームストップ株などの急騰に関する事件を上手く、すり抜けることができた"とグローバル投資家は判断したのでしょう。

1月29日(金)には3万ドルを割り込んだNYダウですがその後は急上昇となり、2月10日(水)には終値で31437.80ドルを付け、過去最高値を更新しています。

発表される決算の内容が悪くないこと、消費者物価指数(コア)が横ばいとなり、インフレ懸念が和らぎました。

長期金利の上昇でインフレを懸念していた市場にとっては朗報となりました。

FRBのパウエル議長は10日(水)に行った講演において「雇用情勢が悪いので辛抱強く金融緩和政策を続ける必要がある」などと発言、好材料となりました。

そのほか新型コロナ感染者数の増勢が緩慢となってきました。

厳しい経済封鎖政策の解除が期待され、これも好材料の一つとなりました。

NY市場は大きな楽観に包まれています。

グローバル投資家がリスクオン姿勢を強めたことで、休場前にもかかわらず香港市場にも先高観が生まれたのだと見ています。

米中関係では11日(木)朝、バイデン大統領と習近平国家主席の電話協議が行われました。

日本のメディアの記事をみると、バイデン大統領は中国の不公平な経済慣行、香港での弾圧、ウイグル自治区での人権侵害などについて懸念を表明したと書いています。

厳しい米中関係は当然、香港市場にとって大きな悪材料となります。

緊迫した電話協議だったのかと思ったのですが、本土の報道を見る限りでは、もっと和やかなものであったようです。

11日(木)は旧暦の大晦日に当たるので、お互い新年を祝う言葉を交わし、米中関係や重大な国際問題、地域問題について深く意見を交わしたと本土のマスコミは書いています。

バイデン大統領は、「中国は悠久の歴史を有し、偉大な文明国家であり、中国人民は偉大な人民である。米中両国は衝突を避けなければならず、気象変化など広範な領域で合作ができるだろう。アメリカは中国とともに、相互に尊重し合う精神をもとに、忌憚なく建設的な対話を行い、相互理解を深め、誤解や間違った判断を避けるようにしたい」などと発言したそうです。

共産党系の中央テレビ局の報道なので、中国寄りの内容であることは否めませんが、それでも香港市場の反応を見る限り、米中関係は折り合えるといった内容であったと判断してよさそうです。

なお、次回のブログ更新は、16日(火)となります。

(15日(月)は両市場とも休場です)

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8日の上海総合指数は1.03%高、海外からの資金流入、政策が支援材料!!

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中国株投資家の皆さん。こんにちは。

8日(月)の上海総合指数は僅かに高寄り後、一旦前日比マイナスとなる場面もあったのですが、売り方の勢いは弱く、戻り歩調となりました。

ただ、先週末と比べ売買代金は減っています。

後場からは横ばい圏での推移となり、終値は1.03%高の3532.45ポイントで引けました。

セクター別では、ホテル・レストラン、名所旧跡・旅行、空運、新材料、非鉄金属、石炭などが買われました。

一方、銀行、保険、飲料製造、紡織、国防軍事関連が売られました。

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8日(月)の創業板指数は2.64%高となりました。

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8日(月)の上海50指数は1.29%高となりました。

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3指数の日足チャートを比べると、上海50指数の強さが目立ちます。

外国人投資家や機関投資家に人気の高い貴州茅台(600519)は2.41%上昇しています。

滬港通経由のA株買い越しは24億6500万元、深港通経由は54億6500万元でした。

1月29日以来、海外から流入する資金、いわゆる北向き資金は6営業日連続でプラスとなっています。

11日(木)からは、春節が始まります。

市場は5営業日間の休場となります。

毎回大型連休の直前は、売買代金が大きく減少するのですが、足元でもそうした影響で売買代金は減少しています。

そうした中での外国人買いが入り、大型株が上昇、全体相場を支えています。

米中関係の好転を期待した買いが一旦途絶えた1月下旬には、北向き資金は一旦流出に転じたのですが、ここにきて再び買いが戻っています。

バイデン政権は対中政策を弛めず、むしろ強化しそうな感じです。

しかし、冷静になった多くの海外投資家は、たとえそうだとしても、中国経済に与える影響は小さいとみているから、大型連休前にもかかわらず買い越してくるのだと考えています。

8日(月)の相場の特徴をもう一つ挙げるとすれば、創業板指数が大きく上昇しているという点です。

中国証券監督管理委員会は5日(金)、「深セン取引所メインボードと中小企業ボード(板)を合併させる」と発表しました。

これによって、新興企業への政策がより明確になって来るのではないか、創業板の相対的な地位が上がるのではないかと言った見通しが広がり、創業板指数が大きく上昇したと考えています。

創業板企業の新規上場では既に登録制に移行しています。

当局は今後、上場登録制をさらに拡大することで、イノベーション企業に対する資金調達を支援しようとしています。

こうした政策が創業板全体の地位を上げるだろうといった見方です。

いずれにしても、政策が発動されると市場は途端に元気になります。

春節休暇が明ければすぐに両会(全人代、政治協商会議)が開かれます。

政策相場への期待が膨らみます。

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4日のハンセン指数は0.66%下落、様子見の展開!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

4日(木)のハンセン指数は安く寄り付いた後、一旦前日比プラスを回復したものの、上値は重く、すぐに下落。

ただ、大きく売られるわけでもなく、後場に入り少し戻し、終値は0.66%安の29113.50ポイントで引けました。

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4日(木)の中国企業指数は0.76%安となりました。

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参考として、2020年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

20210204C.png

心配したNY市場ですが、3日(水)の段階では取りあえず、落ち着きを取り戻しています。

先週末の急落を受けて始まった今週のNYダウですが3日間続伸しています。

ただ、現段階の週足は、先週の大きな陰線の中での陽線です。

先週の陰線を超えて上昇してくれれば申し分ないでしょうが、それには相当のエネルギーが必要です。

今週下値を割り込まなかったとしても、来週、再来週と要注意の期間が続きそうです。

テクニカル以上に心配なのは、イエレン財務長官がSEC、FRB、ニューヨーク連銀、CFTCのトップと会議を行うという話です。

内容は、ゲームストップ株など最近急騰した銘柄に関するものです。

ロイターの記事(2日)によれば、財務報道官はロイター社の取材に対して「イエレン財務長官は市場の完全性を重視しており、最近の市場の混乱と一連の動きが投資家保護と公正で効率的な市場の原則に即していたかを協議する」と述べたそうです。

民主党の左派議員たちは、違反をした疑いのある個人投資家集団たちよりも、ヘッジファンドや金融機関に対してよい印象を持っていません。

ヘッジファンドの一部は常日頃から違法行為をしているのではないか、マネーゲームが行き過ぎているのではないか、金融技術の進歩に管理部門が付いて行けてないのではなかろうか、証券市場は貧富の拡大を招く元凶になっているのではないかといった考え方をする人たちもいるようです。

そもそも、これまでの財務長官はゴールドマンサックスなどの業者寄りの人達によって占められてきました。

そのために、株式市場が一部の人達の集金装置となっていたのではないかと言った疑いすら持たれています。

個人投資家集団が共謀したのか、株価操縦したのかといった問題から、枠を超えて株式市場の在り方そのものが問われる可能性さえあると思います。

規制強化や証券税制の問題などに話が拡大しないことを期待したいところです。

2日(火)のこの記事では、早ければ3日(水)にでも会議が行われると書いていますが、現在のところいつ行われるのか分かりません。

4日(木)のNY市場は要注意です。

本土要因としては、引き続き新型コロナ禍による経済への影響が懸念材料です。

地方政府は人民に対して故郷に戻らず、そのまま職場のある都市で旧正月を迎えるよう呼び掛けています。

また、帰省した際には如何に隔離するかという点について細かく公表しています。

こんな状況ですから、本来ならかき入れ時であるはずの空運会社、鉄道会社、長距離バス会社の業績は再び大きく落ち込むことになるでしょう。

ホテル・レストラン、名所旧跡、そのほかのレジャー産業も厳しいでしょう。

地域としては地方経済が厳しいでしょう。

しかし、逆に景気の良くなる産業もあるでしょう。

帰省しない人が多いであろう大都市全体の消費関連とか、巣ごもり消費関連、たとえば、外食、出前、EC取引全般、ゲーム、映画、娯楽なども恩恵を受けそうです。

とはいえ、そうした恩恵を受けるセクターが相場になるかどうかは投資家心理や、流動性が決めることになるのでしょうが、足下の状況を見る限りでは、個別物色が進む感じはしません。

不安定な国際市場に加え、来週後半から本土が大型連休になることもあり、投資家としては動きにくいところです。

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1日の上海総合指数は0.64%高、下げ止まる!!

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中国株投資家の皆さん。こんにちは。

1日(月)の上海総合指数は安寄り後、戻りはしたのですが、前場はもみ合いとなりました。

ただ、午後に入ると買い優勢の展開となり高値引け、終値は0.64%高の3505.28ポイントで引けました。

セクター別では、製紙、新材料、石炭、医薬、銀行などが買われました。

一方、空港、ホテル・レストラン、保険、証券、自動車、通信、農業などが売られました。

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1日(月)の創業板指数は0.99%高となりました。

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1日(月)の上海50指数は0.89%高となりました。

20210201C.png

31日(日)に発表された1月の製造業PMIは51.3で前月と比べ▲0.6ポイント低下、非製造業PMIは52.4で▲3.3ポイント低下しました。

いずれも、低下の度合いが少し大きくなっています。

その要因として、春節前は低く出るといったアノマリーが挙げられます。

たとえば、2019年1月は前月と比べ▲0.4ポイント低く、2018年1月は▲1.0ポイント低く出ています。

ただ、今回の結果について細かくみると、やはり新型コロナ禍の影響が出ていると考えられます。

たとえば、従業員数は48.4で前月と比べ▲1.2ポイント低い値です。

サプライヤー配送時間は48.8で前月と比べ▲1.1ポイント低い値です。

製造業PMIに対するこれらの細目指数のウエイトは順に20%、15%なので、そこそこ影響が出てしまいます。

新型コロナ禍で外出制限がかかっているところでは、工員の出勤に影響が出ているということ、配送員が不足した地域があり、配送時間が長くなっているということです。

また、地域別では新型コロナ禍の影響が大きかった河北省、吉林省、黒竜江省といったあたりが数値を大きく落としています。

そのほかの細目指数の状況も見ておくと、原材料在庫、製品在庫は増えています。

受注、生産は鈍化しています。

輸入は悪化するなど、全体的に良くない結果となっています。

ただ、良くない結果であれば、景気対策が必要ではないのかといった期待に繋がります。

この結果を悲観して市場がうごいたといった形跡はなさそうです。

下げたセクターの中には、空港、ホテル・レストランといったところが含まれています。

新型コロナの影響が気になるところです。

空港が大きく下げたのは、主力銘柄である上海機場(600009)が1月31日(日)、2020年12月の業績見通しについて、▲12.9~▲12.1億元程度の赤字になると発表したことが大きいと思います。

10-12月期は新型コロナの影響がはっきりと出ていて、業績が悪化していることが改めて意識させられました。

株価は寄り付きからストップ安に張り付いたままとなりました。

マクロにはあまり敏感に反応しない本土市場ですが、個別決算については結構影響を受けることがあって、今回も新型コロナ関連全体に影響があったのではないかと思います。

景気が悪いことが市場にプラスに働く部分もあります。

先週は公開市場操作を通じて資金吸収を行った中国人民銀行ですが、1日(月)はネットで980億元の資金を放出しています。

銀行セクターが買われるとともに、市場全体に広がっていた流動性に対する懸念が和らいだと言えそうです。

取りあえず下げ止まった感のある本土市場ですが、11日(木)から17日(水)までの間、春節休暇となります。

全人代を控え、政策相場を期待したいところではありますが、それは春節明け以降となりそうです。

 

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