中国株投資家の皆さん。こんにちは。
8日(月)の上海総合指数は僅かに高寄り後、一旦前日比マイナスとなる場面もあったのですが、売り方の勢いは弱く、戻り歩調となりました。
ただ、先週末と比べ売買代金は減っています。
後場からは横ばい圏での推移となり、終値は1.03%高の3532.45ポイントで引けました。
セクター別では、ホテル・レストラン、名所旧跡・旅行、空運、新材料、非鉄金属、石炭などが買われました。
一方、銀行、保険、飲料製造、紡織、国防軍事関連が売られました。
8日(月)の創業板指数は2.64%高となりました。
8日(月)の上海50指数は1.29%高となりました。
3指数の日足チャートを比べると、上海50指数の強さが目立ちます。
外国人投資家や機関投資家に人気の高い貴州茅台(600519)は2.41%上昇しています。
滬港通経由のA株買い越しは24億6500万元、深港通経由は54億6500万元でした。
1月29日以来、海外から流入する資金、いわゆる北向き資金は6営業日連続でプラスとなっています。
11日(木)からは、春節が始まります。
市場は5営業日間の休場となります。
毎回大型連休の直前は、売買代金が大きく減少するのですが、足元でもそうした影響で売買代金は減少しています。
そうした中での外国人買いが入り、大型株が上昇、全体相場を支えています。
米中関係の好転を期待した買いが一旦途絶えた1月下旬には、北向き資金は一旦流出に転じたのですが、ここにきて再び買いが戻っています。
バイデン政権は対中政策を弛めず、むしろ強化しそうな感じです。
しかし、冷静になった多くの海外投資家は、たとえそうだとしても、中国経済に与える影響は小さいとみているから、大型連休前にもかかわらず買い越してくるのだと考えています。
8日(月)の相場の特徴をもう一つ挙げるとすれば、創業板指数が大きく上昇しているという点です。
中国証券監督管理委員会は5日(金)、「深セン取引所メインボードと中小企業ボード(板)を合併させる」と発表しました。
これによって、新興企業への政策がより明確になって来るのではないか、創業板の相対的な地位が上がるのではないかと言った見通しが広がり、創業板指数が大きく上昇したと考えています。
創業板企業の新規上場では既に登録制に移行しています。
当局は今後、上場登録制をさらに拡大することで、イノベーション企業に対する資金調達を支援しようとしています。
こうした政策が創業板全体の地位を上げるだろうといった見方です。
いずれにしても、政策が発動されると市場は途端に元気になります。
春節休暇が明ければすぐに両会(全人代、政治協商会議)が開かれます。
政策相場への期待が膨らみます。