中国株投資家のみなさん、こんにちは。
11日(木)は旧暦の大晦日です。
そのため香港市場は半日立ち合いとなりました。
明日、来週月曜日の2営業日は休場となり、次の取引は16日(火)からとなります。
本土市場は既に今日から休場となっており、取引再開は18日(木)です。
11日(木)のハンセン指数は安く寄り付いたのですが、売り一巡後は買いが優勢となり、半日立ち合いですが、高値引けとなりました。
終値は0.45%上昇し30173.57ポイントで引けました。
11日(木)の中国企業指数は0.59%高となりました。
参考として、2020年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
"市場はゲームストップ株などの急騰に関する事件を上手く、すり抜けることができた"とグローバル投資家は判断したのでしょう。
1月29日(金)には3万ドルを割り込んだNYダウですがその後は急上昇となり、2月10日(水)には終値で31437.80ドルを付け、過去最高値を更新しています。
発表される決算の内容が悪くないこと、消費者物価指数(コア)が横ばいとなり、インフレ懸念が和らぎました。
長期金利の上昇でインフレを懸念していた市場にとっては朗報となりました。
FRBのパウエル議長は10日(水)に行った講演において「雇用情勢が悪いので辛抱強く金融緩和政策を続ける必要がある」などと発言、好材料となりました。
そのほか新型コロナ感染者数の増勢が緩慢となってきました。
厳しい経済封鎖政策の解除が期待され、これも好材料の一つとなりました。
NY市場は大きな楽観に包まれています。
グローバル投資家がリスクオン姿勢を強めたことで、休場前にもかかわらず香港市場にも先高観が生まれたのだと見ています。
米中関係では11日(木)朝、バイデン大統領と習近平国家主席の電話協議が行われました。
日本のメディアの記事をみると、バイデン大統領は中国の不公平な経済慣行、香港での弾圧、ウイグル自治区での人権侵害などについて懸念を表明したと書いています。
厳しい米中関係は当然、香港市場にとって大きな悪材料となります。
緊迫した電話協議だったのかと思ったのですが、本土の報道を見る限りでは、もっと和やかなものであったようです。
11日(木)は旧暦の大晦日に当たるので、お互い新年を祝う言葉を交わし、米中関係や重大な国際問題、地域問題について深く意見を交わしたと本土のマスコミは書いています。
バイデン大統領は、「中国は悠久の歴史を有し、偉大な文明国家であり、中国人民は偉大な人民である。米中両国は衝突を避けなければならず、気象変化など広範な領域で合作ができるだろう。アメリカは中国とともに、相互に尊重し合う精神をもとに、忌憚なく建設的な対話を行い、相互理解を深め、誤解や間違った判断を避けるようにしたい」などと発言したそうです。
共産党系の中央テレビ局の報道なので、中国寄りの内容であることは否めませんが、それでも香港市場の反応を見る限り、米中関係は折り合えるといった内容であったと判断してよさそうです。
なお、次回のブログ更新は、16日(火)となります。
(15日(月)は両市場とも休場です)