中国株投資家の皆さん。こんにちは。
18日(月)の上海総合指数は安寄り後、前場は上昇、後場はやや上値の重い展開となりました。
終値は0.84%高の3596.22ポイントで引けました。
セクター別では、新材料、半導体・部品、育苗・林業、養殖業、石炭開発、国防軍事などが買われました。
空運・空港などが売られました。
18日(月)の創業板指数は1.92%高となりました。
18日(月)の上海50指数は0.82%高となりました。
国家統計局は18日現地時間10:00、経済統計を発表しました。
結果は以下の通りです。
実質GDP成長率(2020年):2.3%
〃 ( 〃 第4四半期):6.5%(市場予想と比べ+0.4P)
鉱工業生産(12月):7.3%(前月と比べ+0.3P、市場予想と比べ+0.4P)
固定資産投資(2020年):2.9%増(11月累計と比べて+0.3P)
全国不動産開発投資(2020年):7.0%( 〃 +0.2P)
小売売上高(12月):4.6%増(11月と比べ▲0.4P、市場予想と比べ▲0.9P)
全体としては景気は上振れしています。
ただ、細かくみれば、生産は上振れしていますが、消費は下振れしています。
固定資産投資や、不動産投資の市場予想はありませんが、敢えて言えば、こちらは予想通りかそれ以上の好調です。
ただ、不動産に関しては過熱感が警戒され、年初から融資を抑制させる政策が出ています。
良い結果の統計が逆に市場では悪材料視されそうです。
マーケットの動きだけをみると、上海総合指数は前場上げているので、材料視されたとみる向きもあるかもしれません。
しかし、景気敏感株が買われるというよりは、材料株が買われています。
創業板指数の方が上海50指数よりも強いといった状態です。
景気を材料に買われている相場つきではありません。
また、本土のマーケットコメントでは、これらの統計の話はほとんど話題になっていません。
本土株式市場はマクロ統計にはもともと感度が低いといった特徴があります。
また、今回の結果はどちらかといえばポジティブといえるかもしれませんが、投資家の興味は景気動向よりも政策動向や、国際情勢に向いていると思います。
上海総合指数についてテクニカルにみると、上値が重くなってきており、出来高は既にピークアウトした感があります。
出来高は価格に先行すると言われるだけに、このまま新しい材料がないと、少し押し目を形成しそうです。
今年の春節休暇は2月11日(木)から17日(水)にかけてです。
まだ、3週間以上あるわけですが、決算発表が近づいてくるといった事情もあり、そろそろ動きにくい時期になってきます。
アメリカの対中政策という点では、あまりにひどかったトランプ氏が再任されなかったという大きな好材料があるので、ここからの下落は買い易い所ではあります。
最近動きの悪い銘柄の多い5G関連などは狙い目ではないかと思います。