中国株投資家のみなさん、こんにちは。
26日(木)のハンセン指数は僅かに高寄り後、前場は売り買い交錯となりましたが、後場に入ると次第に買い優勢となり、終値は0.56%高の26819.45ポイントで高値引けとなりました。
26日(木)の中国企業指数は1.36%高となりました。
参考として、2020年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
ハンセン指数は、一日の上げ幅はそれほど大きくないのですが、5日間続伸しており、じりじりと上げています。
アメリカ大統領選挙の決着がついた11月9日(月)以降、NYダウは急ピッチで上昇しました。
先週後半は押し目を付けましたが、今週に入って戻しています。
バイデン氏は大統領就任に向けて、政権移行を始めました。
24日(火)には、国務長官にアントニー・ブリンケン元国務副長官を指名すると発表しました。
来週には、財務長官として前FRB議長であるジャネット・イエレン女史が指名されるのではないかとみられます。
もし、ハト派のイエレン女史が財務長官となれば、市場の期待する積極財政政策が実現されやすいでしょう。
FRBによる量的緩和に頼り過ぎているこの厳しい状況をよく理解している財務長官であれば、財政、金融政策の連携がうまくいくだろうといった見方もあります。
新型コロナの新規患者数が増えているのは大きなリスクなのですが、ワクチン開発が急ピッチで進んでいること、万が一もう一度都市封鎖が必要で、景気が悪化した場合でも、政策によるバックアップはしっかりしていそうなことが、投資家を楽観させています。
ドルの供給が増えそうだということは、ドルペッグ制を維持する香港では香港ドルの供給も増えそうだということを意味します。
香港の主要銘柄は中国株となって久しいのですが、中国経済は順調に回復しています。
消費だけが弱かったのですが、消費刺激策が先週打ち出されたことで、景気見通しが更に強気に傾き始めています。
中国はアメリカや欧州と違い、冬に入っても新型コロナの封じ込めに成功しています。
早期発見、患者、濃厚接触者をすぐに隔離することのできるシステムが確立されている中国では、今後も感染拡大のリスクは小さいとみられます。
ファンダメンタルズの見通しが良いことも、ハンセン指数の上昇トレンド形成の大きな要因と言えそうです。
足下で急騰してきたとはいえ、新型コロナ禍が発生する前の高値までは、まだ9%弱の上昇余地があります。
1月20日の場中で記録した29174.92ポイントを目指す展開となりそうです。