中国株投資家のみなさん、こんにちは。
香港市場は10月1日(木)、2日(金)の2日間、国慶節、中秋節(1日)の振替のため休場となります。
本土市場は10月1日(木)~8日(木)まで、国慶節のため休場となります。
30日(木)のハンセン指数は高寄り後、上昇したのですが、買いが一巡すると後が続きませんでした。
後場に入ると弱含みの展開となりました。
終値は0.79%高の23459.050ポイントで引けています。
30日(木)の中国企業指数は1.25%高となりました。
参考として、2020年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
寄り付き前に発表された9月の官製・製造業PMIは市場予想を超える高い水準となりました。
結果は51.5で、前月と比べ0.5ポイント、市場予想を0.3ポイント上振れしまし、2013年11月以来の高い水準となりました。
細目指標をみると、前月よりも悪化しているのは工業出荷価格だけでした。
悪化したとはいえ、景気判断の分かれ目となる50は超えています。
逆に、改善してはいるものの、50に満たないのは、原材料在庫、就業人員、受注残、製品在庫だけといった結果でした。
国家統計局は、今回の結果について、次の4点を指摘しています。
1.需給がともに回復している
需要が順調に回復する中、季節要因として伝統的な製造業が生産の活発になる時期となり、高い数字が出た。
2.貿易関係指標が50を超えてきた
貿易政策の効果に、国際市場での需要回復が重なった。
3.重点産業の回復が加速している
新エネルギー産業が大きく回復するなど、ハイテク、機械設備が好調。また、国慶節、中秋節を控え、消費が好調であった。
4.小型企業が50を超えてきた
全体景気の回復が伝統的な製造業に与える影響は大きく、また、中小企業に対する支援策が功を奏した。
大型連休前の交通機関はどこも予約でいっぱいだそうです。
景気回復の実感に数字がダメ押ししたような感じです。
市場は珍しく、この統計に反応したといえるでしょう。
ただ、8日間も連続して取引ができないと、その間、何が起きるか分かりません。
特に今年は、新型コロナウイルスの流行に加え、11月にはアメリカ大統領選挙が行われます。
不確実性の高さから、買いの入りにくい相場となりました。
アメリカ大統領選挙については、こちらの時間で30日(水)午前、トランプ大統領とバイデン前副大統領の第一回目のテレビ討論会が行われました。
その内容は、前代未聞の非難合戦となりました。
ただ、バイデン候補側が優勢であったといった見方から、増税政策への懸念が広がりました。
新型コロナウイルス感染拡大への警戒感も加わり、後場からアメリカ株価指数先物が下落すると、ハンセン指数も売りに押される展開となりました。
泥仕合の様相を呈しているアメリカ大統領選挙ですが、決着が付くまでは、ボラティリティの高い状態が続きそうです。