中国株投資家のみなさん、こんにちは。
17日(木)のハンセン指数は安寄り後、売りに押される展開となりましたが、後場からは下げ止まりました。
終値は1.56%安の24340.85ポイントで引けています。
17日(木)の中国企業指数は1.15%安となりました。
参考として、2019年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
9月11日(金)以降、戻り歩調となっていた香港ハンセン指数ですが、17日(木)は、この上昇分を打ち消す下落となりました。
マクロに関しては、FRBのパウエル議長が16日(水)、FOMCのあと、記者会見を行いましたが、この内容は市場の期待するような金融緩和の強化を示すようなものではありませんでした。
そのことが、グローバル投資家のリスクに対する意識を強める結果となり、香港市場でも資金の流出に繋がりました。
個別銘柄では、小米(01810)、信利国際(00732)、創科実業(00669)、BYDエレクトロニック(00285)、京東集団(09618)、美団点評(03690)といったハイテク関連の下げが目立ちました。
TikTokのアメリカでの事業売却について15日(火)、オラクルはTikTokに少数株主として出資する方針を明らかにしましたが、これに対してトランプ大統領は16日(水)、提携案を精査すると発表しました。
政権内の対中強硬派は情報流出を口実に、この案に反対しているようです。
TikTokのアメリカでの利用禁止規制発動が20日(日)に迫っています。
中国側はこの件を重視しており、もし、利用禁止となれば、米中関係は大きく悪化してしまいます。
市場では先行き不透明が嫌気されました。
そのほか、政策への懸念から不動産が売られました。新たな材料の見られなかったバイオ医薬もこの日は軟調な値動きとなりました。
一方、自動車メーカーの株価は堅調でした。
広州汽車集団(02238)、BYD(01211)などが買われました。
新エネルギー自動車の技術的な改善、販売見通しの改善などが好感されました。
市場全体の出来高は低調で、様子見状態です。
11月のアメリカ大統領選挙を控えて、相場はまだ、一波乱ありそうです。