中国株投資家のみなさん、こんにちは。
3日(月)の上海総合指数は高寄り後、中小型株を中心に買いが入り続伸、終値は1.75%高の3367.97ポイントで引けました。
全面高の展開でした。
国防軍事、石油開発、新材料、PC関連、公共サービス、医療機器サービスなどが買われました。
3日(月)の創業板指数は2.63%高となりました。
3日(月)の上海50指数は0.98%高となりました。
上海総合指数の先週からの動きを確認すると、27(月)日に底打ちし、その後は25日移動平均線に沿って上昇しています。
出来高は低迷していましたが、株価上昇に合わせて少しずつ増えています。
創業板指数と上海50指数の動きを比べてみると、相場付きがはっきりとわかります。
3日(月)の上昇率を比べると、創業板指数が2.63%高であるのに対して、上海50指数は0.98%高に留まっています。
創業板指数の日足チャートはブレークアウト寸前です。
7月13日(月)の場中高値は2896.31ポイントですが、8月3日(月)の終値は2868.88ポイントまで戻しています。
出来高もはっきりとした増加傾向を示していて、ブレークアウトの可能性が高いように思います。
ハイテク優位といえば、NASDAQとNYダウ指数の関係も連想されます。
アフターコロナでは産業間の格差がはっきりとしてきます。
新しいサービスには、広い意味でネットがらみが多く、それでハイテク有利ということになります。
世の中の趨勢がセクター間の格差となってしっかりと表れています。
中国人民銀行は7月31日(金)、金融機関による資産管理業務の規範に関する指導意見について、現在設けてある過渡期間を1年延長し、2021年末までとすると発表しました。
新型コロナは経済に大きな影響を与えているので、厳しい規則を適用するのを遅らせようという話です。
これは当局が経済や市場の動向に充分気を配っているということを意味し、市場心理の改善に繋がりました。
証券監督管理委員会は30日(木)に実施した内部のテレビ会議において、「制度をしっかりと作り市場に関与せず、一方で、制度に沿って厳しく監督管理を行う」といった方針を示しました。マスコミは後日この会議の内容を報道したのですが、資本市場改革に関する前向きな話として投資家心理の改善に繋がりました。
また、証券監督管理委員会は7月31日(金)大引け後、「証券投資基金管理会社管理弁法」を改正、「公開募集証券投資ファンドマネージャ監督管理弁法」と名称を変えて、新たに造り変えた意見徴収稿を発表しました。
当局はファンド運用会社の質を高めようとしているので、ポジティブサプライズになりました。
これらの見方は、複数の本土のマーケット情報などからピックアップしたものです。
ちなみに、3日(月)に発表のあった6月の財新・中国製造業PMIについてですが、市場予想を大きく上回る52.8になったということですが、本土のマーケット情報を見る限り、どこも言及していません。
本土の投資家、市場関係者は、統計数字ではなく、政策に注意が向いています。
いつものことですが。
当局が資本市場の発展を強くサポートしているので、資金が入り易い状態が続きそうです。