中国株投資家のみなさん、こんにちは。
27日(木)の香港ハンセン指数は寄り付き直後に売られた後は、底這い状態となりました。
終値は0.83%安の25281.15ポイントで引けています。
27日(木)の中国企業指数は0.96%安となりました。
参考として、2019年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
直近4営業日の香港ハンセン指数の値動きをみると200日移動平均線に上値を抑えられる形で推移しています。
機関投資家は、過剰流動性の効果でリスクテイクの姿勢は強いのですが、中国関連には米中関係の緊迫化といった悪材料があります。
個別銘柄では、小米集団が11.43%上昇しました。
動意づく直前の8月14日(金)の終値は15.34香港ドルでした。
27日(木)の終値は21.35香港ドルなので、9営業日で39.2%上昇しています。
この日の急騰は好決算が要因です。
寄り付き前に発表された2020年6月中間期の業績は7.9%増収、31.2%増益、4-6月期では3.1%増収ながら130.4%増益となりました。
いずれも、各社予想を上回る結果でした。
5G対応機種への切り替え時期であることを上手く利用して、ここ数年進めてきた製品の多様化、高付加価値製品へのシフトが順調に進んでいます。
もともと、性能が良くて価格の安いハード機器をたくさん売ることよりも、ブランド力を高めることで事業を成長させようとしています。
インドや欧州など、販売先を多様化させています。
テレビ、パソコン、AIスピーカーといったIoT製品の開発を進めるなど商品の多様化進めています。
ネットサービス、ゲームなどサービスの多様化が収益の安定性を高めています。
国内では最大の競合先である華為技術がアメリカから厳しい禁輸措置を受けており、今後、供給面で影響が出る可能性があります。
また、インドは5G機器について、華為技術をはじめとする中国企業の通信機器を採用しない方針を示しています。
同社はインドではスマホに特化しているのでそうした影響を受けず、また、スマホに関しては現在、中国企業を排除する動きは出ておらず、インド市場でトップの小米集団は好調をキープできると予想しています。
ネット専業で保険事業を展開する衆安在線財産保険の株価は22.86%上昇しました。
こちらも好決算が評価されました。
2020年6月中間期は24.4%増収、418.8%増益となりました。
ハイテクの新業態が保険業界に構造転換を迫る形がはっきりと見えてきました。
そのほか、8月に入り、強い上昇トレンドが出ている美団点評(03690)ですが、この日も4.71%上昇しました。
香港市場は全体相場は弱かったのですが、業績見通しの良い一部のハイテク、新業態企業が買われるといった相場付きとなっています。