中国株投資家のみなさん、こんにちは。
11日(月)の上海総合指数は高寄り後、上値を試す動きとなりましたが出来高が足りません。
後場からは売りに押され下落、大引け前にやや戻す動きとなりましたが、前日比プラスには届かず、終値は0.02%安の2894.80ポイントで引けました。
セクター別では建材、自動車・部品、新材料などが買われました。
一方、ホテルレストラン、名所旧跡・旅行、食品加工などが売られました。
11日(月)の創業板指数は1.05%安となりました。
11日(月)の上海50指数は0.04%安となりました。
11日(月)の本土A株市場の売買代金は6847億元で、先週末よりもわずかですが減少しています。
6日(水)にメーデー休暇明けとなったのですがその後、売買代金は低迷を続けています。
上海総合指数、上海50指数は200日移動平均線が上値抵抗線となっています。
創業板指数は他の2指数と比べれば強いトレンドが出ているとはいえ、2月後半から3月上旬にかけての高値に近づいてきており、この時期の売買代金は大きかったことを考えると、テクニカルに上値が重くなっています。
企業業績の面では決算発表が終わったところであり、暫くは材料にはなりにくい状況です。
マクロ統計の面では、12日(火)に4月の物価統計、15日(金)に4月の経済統計が発表されますが、メーデー休暇直前に発表された4月の製造業PMIが僅かですが市場予想を下回っているような状況なので、ポジティブサプライズは期待できそうにありません。
結局、22日(金)に開催が予定されている全人代を前に政策情報によるポジティブサプライズを待つといった状況です。
外部要因では、トランプ政権による中国批判がリスク要因です。
トランプ大統領は3月27日、習近平国家主席と電話会談を行っていますが、その後、「我々は緊密に連携している。中国に大いに敬意を払っている」とツイートしています。
また、3月30日に行われた新型コロナウイルスに関するブリーフィングで、「中国は我々に非常に良い物資を送ってくれた」と感謝しています。
それが4月以降、態度を急変させています。
5月6日(水)には、新型コロナウイルスによる状況について、「真珠湾攻撃や2001年の同時多発テロよりも深刻だ」と指摘しています。
「ウイルスの拡大は中国国内で止めることができた。発生源で止めるべきだった」と中国を批判しています。
11月の選挙を睨んで自分に有利かどうかで意見をコロコロ変えるようなやり方は、本土を含め、グローバル市場において、大きなリスクとなっています。
本土市場については、材料待ちです。