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田代尚機(たしろ・なおき)

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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21日のハンセン指数は0.49%安、上値の重い展開!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

21日(木)の香港ハンセン指数は高寄り後、売りに押される展開となりました。

終値は0.49%安の24280.03ポイントで引けています。

20200521A.png

21日(木)の中国企業指数は0.48%安となりました。

20200521B.png

参考として、2020年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。

20200521C.png

4指数の動きをみると、上海総合指数はメーデー休暇後、上値の重い展開が続いています。

ほぼ横ばいといった状態ですが、22日(金)から始まる全人代を前にポジションを動かしにくい状態です。

本土市場の動きが小さいことで、香港ハンセン指数はNYダウ、TOPIXと同じような値動きとなっています。

NYダウは13日(水)、景気停滞懸念、米中間の政治的な緊張の高まりなどから、大きく下げたのですが、18日(月)には、アメリカの製薬会社であるモデルナが有力なワクチン候補(mRNA-1273)のフェイズⅠ臨終試験について、安全性、有効性が確認できたとして、すぐにフェイズⅡを行い、7月にはフェイズⅢに移行すると発表したことで急騰しました。

その後は横ばいとなっています。

グラフで確認する限りでは、EU、アメリカともに、新型コロナウイルスの患者増加数はピークを打っているようですが、依然として高水準にあり、収束には至っていません。

足元の景気減速は明らかであり、4-6月期の企業業績は、個別企業ごとに明暗が分かれますが、全体としてみれば、さらに大きく落ち込むことが予想されます。

連邦政府ごとにロックダウンを続けていますが、ミシガン、バージニア、ケンタッキー、オハイオなど一部の地域ではロックダウンに対する抗議活動が発生しています。

トランプ政権は、新型コロナウイルス対策が上手く行っていないことで支持率を落としています。

中国の責任を追及したり、華為技術への措置を強化したりして、支持率の回復を図ろうとしています。

ファンダメンタルズの見通しは悲観的ですが、金融面ではQE再開が効いています。

豊富な資金流動性が香港を含め、グローバル市場を支えています。

トランプ大統領の株価維持に対する優先度は高く、少なくとも11月の中間選挙までの期間であれば、QEによって維持できる可能性が高いでしょう。

そういう点では香港ハンセン指数も需給面では心配ないと見ています。

ナスダックに上場する中国のコーヒーチェーンであるラッキンコーヒーは粉飾決算が明らかになったことで上場廃止の可能性が高まっています。

ナスダックは外国企業の上場基準を厳しくする方針を明らかにしており、中国企業のアメリカ上場の難易度が上がりそうです。

それはアメリカ上場を目指していたユニコーンが香港市場を重視するようになることから香港市場にとってはプラスの面もあります。

しかし、欧米投資家の中国企業に対する評価が厳しくなるといったマイナス面の方が大きいのではないかと考えています。

トランプ政権は世論を重視して、中国を叩くことが支持率の回復に繋がると判断しています。

世論がどう動くかについて、しっかりとウォッチする必要があります。

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