中国株投資家のみなさん、こんにちは。
26日(木)の香港ハンセン指数は安寄り後、一旦前日比プラス圏内まで戻したのですが買いが膨らみません。後場から利益確定売りに押され、終値は0.74%安の23352.34ポイントで引けています。
26日(木)の中国企業指数は0.86%安となりました。
参考として、2019年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
先週、世界がコロナウイルスを封じ込める見通しが出て来るまでは厳しい相場が続くと予想しましたが、今週に入り、24日(火)、25日(水)の2日間、ハンセン指数は戻り歩調となりました。
トランプ政権は21日(土)、新型コロナウイルスの感染拡大による経済への悪影響を和らげるために、最大2兆ドルにも及ぶ大型の景気対策を行うと発表しました。
FRBは23日(月)、米国債などを無制限に買いれるといった量的緩和政策の発動を発表しました。
2兆ドルの景気対策についてはその後、議会での承認に難航するのではないかとも見られたのですが、25日(水)には、与野党幹部と合意に至りました。
こうした一連の政策により、景気が下支えされ、金融市場に大量の資金が流入するとの期待から24日(火)、25日(水)のNYダウは急騰しています。
欧米機関投資家のリスク回避姿勢が緩和されたことで、24日(火)、25日(水)のハンセン指数は戻り歩調になりました。
ただ、コロナウイルスのパンデミックは収束には程遠い状況です。
25日(水)の世界全体の累計患者数は41万4179人で、1日で4万712人増えています。
死亡者数は18万4400人で、2202人増えています。
アメリカでは累積患者数が5万1914万人で1日で9750人増え、死亡者は673人で202人増えています。
イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、イギリスなどで累積患者数が1日で1000人以上増えており、パンデミックは正に拡大中です。
こうした中で政策発動により株価は一時的に反転しているだけだと見ています。
各国は、できるだけ早くコロナウイルスを封じ込めなければなりません。
その上で、治療薬、ワクチンの開発を進めなければなりません。
こうした根本的な解決策が見通せない限り、ハンセン指数を含め、グローバル市場の反転は一時的なものに留まると見ています。