中国株投資家のみなさん、こんにちは。
16日(木)の香港ハンセン指数は安寄り後、すぐに上昇に転じたのですが、上値は重く、終日狭いレンジでの値動きとなりました。
大引けでは0.38%高の28883.04ポイントとなりました。
16日(木)の中国企業指数は0.29%高となりました。
参考として、2019年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
アメリカ通商代表部は15日(水)、第一段階の合意文章を公表しました。
本土メディアも全文の内容を公表しており、それについて前向きな報道が目立ちました。
中国側は、4月1日までに、生命保険、年金保険、健康保険などの領域における外資比率を撤廃、アメリカの保険会社は独資で中国市場に参入できるようになります。
貿易面では、2017年のデータを基準として、工業製品、農産品、エネルギー、サービスなどの輸入額を2000億ドル増やすと約束しています。
組織面では、中国の担当副首相、アメリカ通商代表部の代表がそれぞれ陣頭指揮を執る形で貿易ストラクチャーグループを作り、合意の実行状況を討論するために、半年に1回程度の会議を開くとしています。
協議は、序言、知的所有権、技術移転、食品農産品、金融サービス、為替と透明性、貿易の拡大、相互評価と紛争解決、最終条項の9つから成るなどと伝えています。
要するに、合意内容は日米で報じられているのと同じレベルで報道されています。
ただ、本土、香港市場ともに、これに対する反応はほとんど見られませんでした。
この日初めて内容が明らかになったわけではなく、アメリカ政府、中国政府による報道の調子にもサプライズはありませんでした。
アメリカ市場では、FRBが最新の景況報告を発表しており、投資家の注目は景気や金利動向に移っています。
15日(水)のNYダウ指数は大引けにかけて少し売られて0.31%高に留まりました。
本土市場では、24日(金)から1週間、春節休暇に入るために、市場参加者の積極的な売り買いは見られず、16日(木)の上海総合指数は0.52%安となりました。
こうした市場環境の影響を受けて、香港市場も小動きとなりました。
香港ハンセン指数はこの4営業日、高値圏での売り買い交錯となっています。
売買代金は"そこそこ"あります。
投資家の買い意欲は衰えていません。
外部環境の好転を受けて、これまで動きの小さかった不動産や、出遅れ感のあるバイオ医薬あたりに資金が入り、物色されています。
トランプ大統領の圧力により今後、アメリカの金融緩和が進むだろうとみており、高い資金流動性が確保されることで、香港市場は日柄調整、あるいは軽い押し目を経て、上昇相場が続くと予想します。