中国株投資家のみなさん、こんにちは。
24日(水)の香港ハンセン指数は高寄り後、買い優勢の展開となったのですが上値は重く、後場に入ると利益確定売りに押される展開となりました。
終値は0.20%高の28524.04ポイントで引けました。
24日(水)の中国企業指数は0.45%高となりました。
日足は200日移動平均線をかろうじて死守しています。
3本の移動平均線の差が詰まってきました。
相場は煮詰まっています。
参考として、2019年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
この日の香港ハンセン指数は寄り付きから前場にかけては買い優勢となったのですが、その要因は米中貿易戦争の緩和期待が広がったことだとみられます。
ブルームバーグ社は23日(火)、通商代表部のライトハイザー代表を中心とした交渉団が29日から3日間、上海を訪れ、劉鶴副首相などと会談する予定であると伝えました。
閣僚級の貿易協議は、5月10日以来となります。
グーグルやインテル、クアルコムなどの経営トップは22日(月)、ホワイトハウスを訪れ、トランプ大統領に対して、華為技術との取引継続を陳情したのですが、トランプ大統領は販売ライセンスを付与することに同意しています。
相変わらず、通商代表部を無視したかのようなトランプ大統領のやり方で、米中貿易戦争は緩和されようとしています。
これに対して市場が反応したということですが、同じようなことが何度か繰り返されていながら、依然として協議は進んでいないといった現状を考えると、にわかには緩和されるとは信じられません。
かといって貿易戦争が悪化しそうな材料にも、同様な理由から、反応しにくい状況です。
この問題に関して、市場の反応はどんどん鈍くなっています。
30日(火)、31日(水)にFOMCが開かれる予定ですが、利下げが行われる可能性が高まっています。
香港ドルはアメリカドルとペッグしていることから、アメリカが金融を緩和すれば、香港も金融を半ば自動的に緩和することになります。
香港市場にとっても利下げは好材料です。
実際に引き下げられれば、流動性資金が増加します。
ですから、9月以降の利下げ見通しが小さくなってしまうということがなければ、材料出尽くしで売られるということはないとみています。
ただし、香港市場に関しては、NY市場と違い、ファンダメンタルズの面で弱い部分があります。
足元の中国経済、企業業績の鈍化が香港ハンセン市場の上値を重くしています。
中国政府の景気刺激策に期待したいところですが、今のところ構造改革重視の姿勢が強まっているので期待薄です。
中国共産党幹部は、今年も恒例の北戴河会議をこれから開くとみられますが、そこで景気に対する認識、政策が修正されるかもしれません。
香港、本土ともに手掛かり材料に乏しく、材料待ちといった感じです。