中国株投資家のみなさん、こんにちは。
11日(木)の香港ハンセン指数は高寄り後、一旦上昇したのですが上値が重く、後場に入ると売りに押される展開となりました。
終値は0.81%高の28431.80ポイントで引けました。
11日(木)の中国企業指数は0.77%高となりました。
参考として、2019年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
NYダウ指数は7月に入り、過去最高値近辺での値動きが続いています。
10日(水)も、場中で一旦、過去最高値を更新しています。
FRBのパウエル議長は10日(水)の議会証言において、「金融緩和政策の必要性がある」といった趣旨の発言をしました。
そのため、7月末に行われるFOMCでは利下げが発表されるといった見方が強まりました。
欧米機関投資家がリスクオン姿勢を強めていることや、ドルとのペッグ制を敷いている香港では、金融政策の自由度が低く、アメリカが金融緩和をすれば、香港市場においても資金流動性が高まることなどから、株価にはポジティブな影響があるはずです。
ただ、ファンダメンタルズ面で影響を受けやすい中国の株式市場が景気減速懸念で下げています。
そのため、ハンセン指数の動きも鈍くなっているとみています。
15日(月)には4-6月期の実質経済成長率が発表される予定です。
8日(月)のブログでも触れましたが、エコノミストたちの予想では、大半が1-3月期よりも1、2ポイント低い水準を予想しています。
国務院のマクロコントロールの姿勢は依然として保守的なままです。
本土の景気動向がどうなるのか、当局の政策スタンスがそれによって変わるのかどうかといった点を見極めたいところです。
本土市場では、科創板の取引開始が迫っています。
7月下旬から8月上旬にかけて25社が上場する見込みで、需給悪化が懸念されています。
第一陣の上場がひと段落すればあく抜けするとみていますが、それまで本土市場は上値の重い展開が続きそうです。
香港ハンセン指数も本土の神経質な相場に左右されやすい状態が続くと予想しています。