中国株投資家のみなさん、こんにちは。
25日(月)の香港ハンセン指数は大幅に安く寄り付いた後、少し戻しはしたのですが、戻りは弱く、結局、日足チャートは上髭のある寄り引き同時線となりました。
終値は2.03%安の28523.35ポイントで引けています。
25日(月)の中国企業指数は2.48%安となりました。
香港ハンセン指数と同様、大きく売られています。
参考として、2018年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。
この日のアジア市場は全滅でした。
上海総合指数は1.97%安、日経平均は3.01%安、シンガポールST指数は0.91%安、台湾加権指数は1.50%安、韓国総合指数は1.92%安、オーストラリア全普通株指数は1.11%安と総崩れとなりました。
アジア全域で株式市場から資金が流出しているような状態です。
先週末の欧米市場をみると、NYダウ指数が1.77%安、NASDAQ総合指数が2.50%安、イギリスFT100指数は2.01%安、ドイツDAX指数は1.61%安となりました。
IHSマークイットは22日、3月の製造業PMIを発表しました。
ユーロ圏では前月と比べ1.7ポイント低下、47.7となり、71カ月ぶりの低い水準となりました。
アメリカでも前月と比べ0.5ポイント低い52.5となり、21カ月ぶりの低水準となりました。
19、20日のFOMCでは政策金利の据え置きが発表されました。
これは予想通りなのですが、メンバーの利上げ見通しについて、今年はゼロ、来年は1回となりました。
前回よりも利上げ見通し回数が減っていますが、これもある程度、市場は織り込んでいたとみられます。
さらに、量的縮小は5月からペースを落とし、9月には停止する方針となりました。この点が、サプライズとなりました。
その結果、22日(金)には、長期金利が大きく低下、短期金利の水準を下回る逆イールドとなりました。
世界的に景気減速懸念が高まっていて、それが株式市場にとって大きなリスクとなっています。
もっとも、22日(金)のNASDAQ総合指数は下げが厳しいですが、NASDAQ市場全体の出来高は前日よりもわずかですが減少しています。
売りが殺到したわけではありません。
現状ではそれほど心配することはなさそうですが、ただ、25日も大きく下げてしまうと状況は異なります。
ここからまだ下げるようだと、景気減速に対する投資家の懸念は根強く、さらなる金融緩和など、政策対応を催促する下げが続く可能性があります。
香港についても、しばらく調整が続く可能性が高まるだろうと考えています。
25日(月)のアメリカ市場の結果が重要です。