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田代尚機(たしろ・なおき)

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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28日の上海総合指数は0.44%安、スピード調整!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

28日(木)の上海総合指数は安寄り後、売り買い交錯となったのですが、後場に入ると、出来高が細る中、大型株を中心に利益確定売りに押され下落、終値は0.44%安の2940.95ポイントで引けました。

セクター別では、製紙、医療機器サービス、農業、薬品・バイオ、建材、採掘、自動車・自動車部品などが買われました。

一方、証券、保険、銀行、通信サービス、鉄道・道路輸送、空運などが売られました。

25日(月)に5.60%高と暴騰した後は、28日(木)までの3日間は高値圏で売り買い交錯となっています。

20190228A.png

28日(木)の創業板指数は1.00%高となりました。

20190228B.png

28日(木)の上海50指数は0.23%安となりました。

20190228C.png

本土市場は22日(金)、25日(月)の急騰後、利益確定売りを吸収しつつ、持ち合い状態となっています。

上昇の要因は25日(月)のブログに書いた通りです。

簡単にまとめると、中国共産党が資本市場の育成を重要視する姿勢を示したこと、米中貿易戦争が停戦状態になる可能性が強まり、32日以降の追加関税率引き上げが見送りになったことの2点です。

25日(月)には、証券42銘柄全てがストップ高となるなど、投資家心理は大きく楽観に傾きました。

ただし、中国証券監督管理委員会(証監会)は26日(火)、証券会社による信用取引以外の方法で、ノンバンクなどから資金を借り入れて株式を購入するといった「場外配資」を厳しく取り締まると警告しています。

この場外配資は201411月から20156月にかけての株価急騰の背景にあったとされる取引です。

その当時、証監会は市場の混乱が原因で、内部の不祥事、トップの交代につながったという苦い経験もあり、素早い火消し活動開始となりました。

その効果があったかどうかは定かではないのですが、とりあえず、急騰は一旦、食い止められています。

本土では、「投資家心理が好転している時期の金曜日の相場は強い」といったアノマリーがあります。

それは、引け後に好材料となる政策が出て株価が上がってしまう機会損失リスクが、逆に悪材料が出て株価が下がるリスクよりも大きいと感じる投資家が多いからだと言われています。

31日(金)がどちらに出るのかで、現在の投資家心理の状態がわかるでしょう。

市場ではほとんど注目されませんでしたが、2月の官製・製造業PMIが発表されました。

結果は49.2で前月と比べ0.3ポイント低下、市場予想の49.5と比べ、0.3ポイント下振れしました。

景気判断の分かれ目となる503か月連続で下回っています。

細目指数をみると、新規輸出受注、輸入が50を大きく下回り悪化しています。

米中貿易戦争の影響が大きく表れています。

国内の回復で新規受注は改善していますが、原材料在庫、製品在庫はともに減っており、生産も悪化しています。

ただ、出荷価格、購買価格ともに上昇しており、需給は改善しています。

全体を通してみれば、景気は予想以上に悪いということですが、悪ければ悪いほど、政策の強度が上がると考えられるので、この結果を悪材料とは捉えてない投資家が多いと思います。

また、本土マスコミの報道から読み取る限りでは、米中貿易戦争については一旦、解決に向かっているとみる投資家が多いでしょう。

上昇相場はまだ始まったばかりだと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

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