中国株投資家のみなさん、こんにちは。
18日(月)の香港ハンセン指数は高寄り後、買い優勢となり上昇したのですが、商いは膨らまない中で、上値の重い展開が続きました。
チャートをみると、200日移動平均線を超えて推移しています。
13日(水)に高値を付けてから調整に転じ、15日(金)には1.87%下落、押し目形成の様相を示していたのですが、18日(月)は大きく戻しています。
18日(月)の中国企業指数は1.94%高となりました。
2月に入り値幅調整というよりも、日柄調整といった形となっています。
参考として、2018年以降の主要4指数の値動きを示しておきます。NYダウ、TOPIX、上海総合指数は相対的に強い動きとなっています。
この日の本土市場は、上海総合指数が2.68%高、創業板指数が4.11%高、上海50指数が2.60%高となるなど、全面高の展開となりました。
上海市場の売買代金は2242億元となり、先週末と比べ544億元増加しています。
一方、香港市場は951億香港ドルで、先週末と比べ72億香港ドル減少しています。
積極的な買いが入って上昇したのではなく、売り物が出てこなくて上昇したということです。
今週も本土株の上昇につれ高するような形で香港株も上昇したと言えそうです。
2月15日(金)夕方、中央テレビ局(CCTV1)は、「習近平国家主席はライトハイザー通商代表、ムニューシン財務長官と会見した」と報じています。
新華社は、「14日(木)、15日(金)に行われた閣僚級貿易協議は"重要な段階的な進展を得た"」と説明しています。
もし、習近平国家主席がアメリカの閣僚と会見した後、協議が上手くいかないようなことになれば、面子を潰すことになるでしょう。
逆に言えば、この段階で会見を許すということは、協議はほぼ合意に至っているのだと考えられます。
一方、トランプ大統領は15日(金)、協議について「真の合意に近づいた」と発言しています。
3月2日から追加関税率引き上げが延期される可能性が高く、また、一気に制裁関税撤回の可能性も見えてきました。
協議自体は今週に持ち越され、場所を北京からワシントンに移し、再開されます。
17日(日)に閉幕したミュンヘン安全保障会議において、ペンス副大統領は、中国やロシアに実力で対抗する「力による平和」を宣言しています。
また、華為技術、中興通訊など、中国の通信機器を排除するよう同盟国に要求しています。
ただ、政治的に対立を強めても、経済的に対立したくないとトランプ大統領は考えているとみています。
この件は、米中貿易協議の行方に影響を与えることはないでしょう。
本土では、1月に入り、株式市場対策、景気刺激策が矢継ぎ早に打ち出されています。
米中貿易戦争は落としどころが見えつつあります。
そうした中で、本土市場が急騰しています。
上値の重くなっている香港市場ですが、押し目があったとしても、浅いのではないかとみています。