たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!!

田代尚機(たしろ・なおき)

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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24日の上海総合指数は0.41%高、穏やかな調整局面が続く!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

24日(木)の上海総合指数は高寄り後、一旦前日比マイナスまで売り込まれたのですが、すぐに切り返しています。ただ、後場に入ると高値圏でのもみ合いとなり、終値は0.41%高の2591.69ポイントで引けています。

セクター別では、半導体・部品、電子部品、証券、国防軍事、白物家電、食品加工などが買われました。

一方、非鉄金属、石油、石炭、鉄鋼などが売られました。

この1週間は緩やかな下落トレンドとなっている75日移動平均線に沿って下がっているのですが、5日移動平均線がゴールデンクロスしそうなところにきています。

20190124A.png

24日(木)の創業板指数は1.12%高となりました。

4日(金)、7日(月)と2日間戻したものの、その後はずっと狭いレンジでの揉み合いが続いています。

5日、25日移動平均線とほぼ同じところで固まってしまった感じです。

20190124B.png

24日(木)の上海50指数は0.61%高となりました。

上海総合指数と同様に75日移動平均線に上値を抑えられる一方、5日移動平均線によるゴールデンクロス直前となっており、結構、煮詰まった形となってきました。

20190124C.png

この日は寄り付き前に、材料がありました。

習近平国家主席は23日午後、中央全面深化改革委員会第六回会議を開催し、「上海証券取引所に科創板を創設し、登録制テストを実施するための方案」、「上海証券取引所に科創板を創設し、登録制テストを実施することに関する意見」などの内容を審議し、通過させました。

本土のエコノミストたちはこれについて、次の5点を重要なポイントとして挙げています。

1.    これは115日に習近平国家主席が自ら発表した案件で、中央全面深化改革委員会が審議、通過させた案件である。共産党は、これを高度に重視している

2.    そのため、実行にあたっての優先順位は高い。資本市場はもちろん、金融領域においても前例のないケースである

3.    これは資本市場の厚みをます改革である。科学技術の創新における弱点を補うというだけではなく、発行、上場、ディスクロージャー、取引、上場廃止などの改革を含んでいる

4.    資本市場による実体経済、国家戦略への役割といった観点から見ると、科創板の創設は非常にタイムリーであり、必要なものであり、科学技術の創新を駆動させる戦略としての役割がある

5.    今回打ち出された科創板の創設、登録制テストの実施にあたり、新株発行の常態化、資本市場の相対的に安定した動き、すなわち、上場廃止、取引停止・再開制度、M&A・企業リストラなど基本的な規則は日々健全になっているということを含め資本市場において既に一定の条件を満たしている

これは、資本市場の厚みが増し、その魅力が高まるという点で、資本市場全体にポジティブな効果があると言えるでしょうが、創業板銘柄などにとっては、投資家の目がそちらに向いてしまい、資金が入りにくくなるのではないかといった懸念もあります。

ですから、今回の戻りでも、創業板指数は他の指数と比べ、遅れた感じとなっています。

一番重要なことは、この話を国内の主要投資家がどう捉えるかということです。

共産党が、ここまで細かく資本市場改革に口出すということは、よほどのことです。

米中貿易戦争は長期化し、現在のように、戦略的新興産業に属する企業が簡単にNASDAQNYSEに上場できなくなるのではないか、あるいは、逆に共産党は、優良企業をアメリカ市場に上場させたくないのではないかなどと勘繰ってしまいます。

いずれにしても、中国の経済成長には資本市場の充実が欠かせないと共産党が考えている点は、長期的にとても重要なことのように思います。

ただ、足元のマーケットについては、再来週から始まる春節休暇がそろそろ意識され始めていて、投資家たちは、大きくポジションを変えにくい状態となりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

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