中国株投資家のみなさん、こんにちは。
13日(木)の上海総合指数は高寄り後、出来高が増えて上昇したのですが、後場に入ると少し売りに押されました。
終値は1.23%高の2634.05ポイントで引けています。
崩れそうで崩れません。5日から75日までの移動平均線の間隔が狭くなる中で、75日移動平均線に上値を抑えられているといった感じの相場が続いています。
13日(木)の創業板指数は0.73%高となりました。
こちらは上海総合指数以上に移動平均線が詰まってきました。
ここで75日移動平均線を超えてくると、トレンド転換となるのでしょうが、11月中旬などと比べると出来高は少なく、そのことが少し気になります。
13日(木)の上海50指数は1.43%高となりました。
少し長い時間軸でみると、半年近く底這い状態が続いています。
6日(木)に発覚した華為技術の孟晩舟CFOが逮捕された件ですが、カナダの裁判所は11日(火)、釈放を認めました。
保釈金1000万カナダドル(約8億5000万円)を支払った上に、バンクーバーに滞在し続けることなどが条件となっていますが、市場はとりあえず、緊張緩和を評価しています。
日本のマスコミは、トランプ大統領がこの問題について、「必要とあれば私が介入する」と発言したと伝えています。
イランへの制裁違反で追及する対中強硬派に対して、トランプ大統領は米中貿易協議の取引材料とするといっているのです。
トランプ大統領は対中強硬派たちのように中国脅威論を主張しているわけではなさそうです。
その点は、中国にとって好都合と言えるでしょう。
劉鶴副首相はムニューシン米財務長官と電話協議を続けており、こうした一連の情報が全体として米中貿易摩擦の緩和を連想させています。
12月18日(火)、来年の経済運営方針を決める重要会議である中央経済工作会議が開かれる予定です。
具体的な数字目標の発表については、来年3月に開かれる全人代まで待たなければなりませんが、大きな方針は明らかになります。
本土投資家たちは、この会議で景気対策が打ち出されたり、特定セクターへの買い材料が出て来たりするのを期待しています。
12月18日は改革開放の起点となった第11期三中全会からちょうど40年目にあたる記念日となります。
政治的に売りが出にくくなることも含め、今週から来週前半にかけては下値の堅い相場になるのではないかと予想しています。