中国株投資家のみなさん、こんにちは。
5日(月)のハンセン指数は大きく安寄りした後、狭いレンジでの値動きが続きました。
3営業日続伸した後だけに、利益確定売りに押される展開となりました。
5日(月)の中国企業指数は1.34%安となりました。
こちらも4営業ぶりの下げとなりましたが、出来高は小さく、様子見に近い感じでした。
2018年1月以降の主要株価指数の動きをみると、先週は4指数ともに同じような値動きとなりました。
先週のNYダウ指数は2.4%高、NASDAQ総合指数は2.6%高となりました。
いよいよアメリカの中間選挙が間近に近づいてきました。6日(火)には投票が行われ、7日(水)には結果が明らかとなります。
トランプ大統領は就任以来、株価が上昇していることについて、成果の一つとしてアピールしています。
選挙前の株価の動きを気にしているのでしょうか、トランプ大統領は先週、米中貿易戦争に関して、正反対の材料を提供しています。
29日(月)、米中首脳会談がうまくいかない場合、残りの全輸入品に追加関税をかける方針だと発言する一方で、その夜には中国と「素晴らしい取引をする」と発言しています。
また、1日(木)には習近平国家主席と電話会談を行い、アルゼンチンで開かれるG20サミット会議中に行われるトップ会談に向けて準備はうまく進んでいると発言する一方で、政権幹部は早い時期での米中合意に否定的な意見を発表しています。
これでは米中貿易戦争が緩和されるのか、激化するのかよくわかりませんが、どうやら、賛成派、反対派が自分たちに都合の良いように解釈できるよう、巧妙に仕組まれています。
中国は11月5日(月)、国際輸入博覧会を開催したのですが、これには多くのアメリカ企業が参加しています。
その点について、習近平国家主席は1日(木)の電話会談の際に触れています。
一方で、10月4日に行われたペンス副大統領による中国批判の演説は厳しい内容となっており、政権幹部たちはこの演説が今後の対中政策の重要な指針になると考えています。
気になるのは、再び米国債10年利回りが上昇し始めている点です。
FRBは金融正常化に向けた動きを弱めるとは思えません。
中間選挙が終わり、利回り上昇が顕著となるようだと、株価は再び大きく調整することになるでしょう。
いずれにしても、中間選挙の結果が出る7日以降、株価が動いた方に、しばらくトレンドが出そうです。
アメリカの株式相場の話をしてしまいましたが、現状では、香港市場はアメリカ市場との連動性を強めています。
今週の香港市場、どちらかといえば、ダウンサイドリスクが心配です。