中国株投資家のみなさん、こんにちは。
26日(月)の香港ハンセン指数は高寄り後、薄商いの中で上昇、終値は1.73%高の26376.18ポイントで引けました。
11月から始まる三角持ち合いを上に抜けようかというところであり、また、この持ち合いを上に抜けると、6月中旬以降の下げ相場における底打ちがその先に見えてきます。
26日(月)の中国企業指数は1.28%高となりました。
5日、25日、75日移動平均線の間隔が、ハンセン指数よりもずっと狭くなっています。その分持ち合いが随分と煮詰まっています。
参考として、今年に入ってからの主要4指数の値動きを示しておきます。この1週間のハンセン指数は、NYダウ指数、上海総合指数よりも強い値動きとなりました。
OECDは21日(水)、2018年の世界経済の成長見通しについて、従来通り3.7%に据え置いたのですが、2019年については、貿易摩擦や金利上昇を理由に、従来の3.7%から3.5%に下方修正しました。
アメリカ経済に関しては、2018年は2.9%、2019年は2.7%で従来通りでした。ただし、減税や積極財政政策の効果が無くなる2020年は2.1%としています。
FRBは金融システムの正常化を進めるために利上げを続けています。その上に米中貿易摩擦が激化すれば、消費の悪化は免れず、景気には強い下押し圧力がかかりかねません。
景気見通しの悪化がNYダウ指数の下落に繋がっているとみています。
一方、上海総合指数については23日(金)、2.49%下落していますが、特に目立った材料はありません。こちらも景気見通しは悪化しており、投資家のセンチメントが不安定になっていたところで、欧米市場が下落したので、連れ安になったのだとみています。
アメリカでは、景気見通しが悪化した分、長期金利が落ち着いています。
米国債10年の利回りは先週から3.05~3.06%前後で推移しています。
ドルとのペッグ制を敷く香港では、香港の長期金利もアメリカに連動することになり、それが株式市場への資金流入に繋がり、株価の下支え要因となっています。
足元の香港市場は、需給面で好材料があっただけです。
今後の相場見通しについてですが、11月30日、12月1日にアルゼンチンでG20首脳会議が開かれ、そこでトランプ大統領と習近平国家主席の会談が予定されています。
今週の香港市場は、イベントの結果待ちといったところです。