中国株投資家のみなさん、こんにちは。
19日(月)の香港ハンセン指数は高寄り後、一旦利益確定売りに押され、先週末終値比マイナス圏まで売り込まれたものの、すぐに持ち直し、後場に入ると買い優勢の展開となりました。
13日(火)以降、リバウンドが続いています。
19日(月)の中国企業指数は0.45%高となりました。
ハンセン指数同様、13日(火)以降、リバウンド過程に入っているのですが、こちらは既に75日移動平均線を超えています。
今回の香港市場の回復は中国関連がけん引していると考えてよいでしょう。
参考として、今年に入ってからの主要4指数の値動きを示しておきます。先週もハンセン指数は、NYダウ指数よりも、上海総合指数に似た値動きとなりました。
上海総合指数は米中貿易摩擦の緩和を織り込んでいるとみています。
パプアニューギニアで開催されたアジア太平洋経済協力会議が18日(日)、閉幕しました。
協議は2日間行われたのですが、米中が通商政策を巡り激しく対立したことで、首脳宣言を採択できない異例の事態となったのですが、この点について、本土、香港ともに、株価は全く反応しませんでした。
これまでのトランプ大統領のやり方を見ている限り、トランプ大統領がどう考えているかといった点が圧倒的に重要です。
トランプ大統領は16日(金)、中国が貿易摩擦を巡り142項目にわたる是正策をアメリカ側に提出したことを明らかにしました。
中国の貿易慣行が是正されるならば、新たな追加関税措置は必要ないかもしれないと述べました。
1月1日より、2000億ドル相当の中国からの輸入品に対して、追加関税率を10%から25%に引き上げる措置について、見送る可能性があるとも言っています。
まだ、"満足していない"ようですが、これまでの強硬姿勢から一転したことで、市場は好感しています。
また、アメリカ国債10年の利回りが11月8日をピークに低下しています。
そのことがドルとのペッグ制を採用する香港にとって、好材料となっています。
今後の相場見通しについてですが、11月30日(金)、12月1日(土)にアルゼンチンでG20首脳会議が開かれ、そこでトランプ大統領と習近平国家主席の会談が予定されています。
事務方では双方が折り合うことができるよう調整が続いています。
会談の結果次第で、上海総合指数、香港ハンセン指数は底打ちする可能性が出てきました。