たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!!

田代尚機(たしろ・なおき)

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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13日の上海総合指数は0.44%上昇、6日続伸!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

13日(月)の上海総合指数は高寄り後すぐに上昇しましたが、その後は狭いレンジでのもみ合いが続きました。銀行、鉄鋼、石炭といった大型株も買われましたが、それ以上に新材料、半導体・部品、医療機器サービス、光学部品、電子部品などの中小型株の上昇が目立ちました。

最近の動きを少し前から振り返ってみると、3日(金)をボトムに13日(月)まで6日間連続で上昇しています。また、13日(月)の終値は20151231日以来の高値となっています。

20171113A.png

一方、13日(月)の創業板指数は0.31%上昇しました。

こちらも3日(金)をボトムに6連騰です。

200日、75日移動平均線を割り込んだところで切り返し、13日(月)は25日、5日移動平均線を上回って引けています。

20171113B.png

これといった好材料があるわけではありません。

9日(木)に発表された物価統計については、CPI1.9%上昇で前月よりも0.3ポイント高く、PPI6.9%上昇で前月と同じでした。いずれも市場予想よりもやや高く、総需要は予想以上に強いといった結果でした。

しかし、8日(水)に発表された貿易統計では、輸出(ドルベース)は6.9%増で前月を1.2ポイント下回り、市場コンセンサスからも0.3ポイント下振れしています。

輸入は市場コンセンサスに対しては少し上回っていますが、前月の伸び率を下回っています。

あえて好材料と言えるのは、米中首脳会談が無事に終わったことぐらいです。

アメリカから貿易不均衡是正に関して厳しい要求はありませんでした。経済貿易領域で2535億ドルのビジネス合意がなされており、エネルギー関連、航空関連、金融関連を中心に経済的な結びつきが強化されたといった印象です。

全体的な動きについては、回復基調の続く景気、企業業績に対して、不動産バブル、金融バブルを警戒して、中立からやや引き締め気味の金融政策が打ち出されており、それが株価上昇を抑えています。

上げ下げを繰り返しながら上昇トレンドを形成しているといった従来からの動きには、大きな変化はありません。

 

 

 

 

 

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中国、世界的な金融バブルを警戒感!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

第3四半期の国家隊、バブル抑制に重点

7-9月期における国家隊の資産運用状況が明らかになった。11月2日の中国基金報がその詳細を伝えている。相場への影響が大きく、投資家の関心が高いことから、今回はその内容について紹介したい。

まず、国家隊の定義だが、大きく分けて滙金公司(2口座)、証金公司(11口座)、外貨管理局傘下の投資プラットフォーム(3口座)、国家隊基金(5口座)の4グループからなる。

滙金公司は国家資金による中央系国有企業への出資などが中心であり、商業銀行、証券会社、保険会社などに出資するグループであり、中央滙金投資有限責任公司、中央滙金資産管理有限責任公司の2つの機関がある。

証金公司は、本来の業務は証券会社に信用取引に必要な資金を貸出すことなどであるが、2015年夏の株価急落時に、金融当局主導により、中国人民銀行などからの借入、自己資金のほか証券会社から吸収した資金も用いて、相場の買い支えを開始、
それ以来、金融当局が相場を安定化させる機関として活用している。傘下には10の基金資産管理計画を持っている。

外貨管理局傘下の投資プラットフォームは、外貨準備資金の国内運用部門であり、梧桐樹投資プラットフォーム有限責任公司、北京風山投資有限公司、北京坤藤投資有限責任公司がある。

国家隊基金は、ここで示した国家隊の出資による基金であり、易方達瑞恵、嘉実信機遇、招商豊慶、南方消費活力、華夏新経済の5つからなる。国家隊の指示で運用していると言われている。

全部で21名義の口座があるわけだが、2017年9月末における合計の時価総額は4兆4300億元で過去最高となった。合計で1128銘柄を保有しており、A株時価総額の7.23%を占めている。

ちなみに、今年第2四半期末から昨年第3四半期末に遡って示すと、時価総額は4兆1200億元(今年第2四半期、時価総額比率7.16%、以下同様)、3兆8200億元(6.56%)、3兆5700億元(6.53%)、3兆5500億元(6.80%)であった。
2016年末をボトムに、時価総額比率は拡大している。

2017年9月末時点におけるセクター別運用比率では、銀行の比率が圧倒的に高く、全体の76.4%を占める。次に大きいのは保険で3.7%、証券が3.3%で、金融セクター全体では83.4%を占めている。
大手金融機関は民営化され、公開されているが、そうした枠組みの中においても、国家が資本の面から銀行を支配しようとしていることがわかる。

そのほか、バイオ医薬、建設内装、交通運輸、公共事業、機械設備、化学工業、鉱業、食品飲料、不動産、自動車、家電、電気設備、電子部品といった順で比率が高くなっている。

金融への運用ウエートが高いため、大型株中心の運用と思われているが、運用銘柄を時価総額でクラス分けすると、50~100億元が336社、100-200億元が250社、50億元以下が181社である。
また、200~300億元は127元である。ここまでで894社となり、300億元以下が社数ベースでは全体の79.3%を占める。中小型株での運用も少なくないことがわかる。

全運用資産のグループ別時価総額比率をみると、滙金公司が全体の78.8%を占め、証金公司が18.4%、外貨管理局傘下の投資プラットフォームが1.6%、国家隊基金が1.2%を占めている。

滙金公司は994銘柄に投資し、時価総額は3兆4889億元で、第2四半期と比べ3513億元増加している。A株時価総額全体の5.69%(+0.25ポイント)を占めている。

証金公司は440銘柄に投資し、時価総額は8167億4000万元で、第2四半期と比べ258億元減少している。A株時価総額全体の1.33%(▲0.13ポイント)を占めている。

外貨管理局傘下の投資プラットフォームの時価総額は519億8000万元で、第2四半期と比べ30億9000万元増えている。国家隊基金の時価総額は724億2000万元で第2四半期と比べ232億元減少している。

2017年9月末の時価総額は6月末と比べ7.4%増加しているが、ウエートの高い滙金公司の時価総額が11.2%増加しているのが大きい。ただし、これは滙金公司が新たに運用資金を増やしたわけではない。株価上昇で資産価格が増加しただけである。

一方、全体の18.4%を占め、運用規模が大きく、また、金融当局が相場を安定化するために運用しているとみられる証金公司の時価総額は3.1%減少している。更に、外貨準備の運用舞台である外貨管理局傘下の投資プラットフォームは24.3%減少している。

国家隊基金については6.3%増加しているものの、9月末における株式運用比率は29.35%に過ぎず、2016年以来の平均である41.7%と比べ、大幅に低下、キャッシュポジションを高めている。運用姿勢は保守的になっている。

以上の状況から判断すると、第3四半期の国家隊は株価の下支えをおこなったというよりも、株価のバブルを防ぐために、株式を売り、相場を冷却させるといった行動を取ったとみられる。

そうした背景で、上海総合指数は緩やかな上昇トレンドが出ている。こうした運用状況を見る限り、大きく下がれば買う余力があり、また、買い支えるだろうが、バブルの気配があれば、売ってくるだろう。

投資家にとってはバブルが発生しない分だけ、やや残念な見通しだが、長期投資といった観点からは市場の安定は望ましい。

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6日の上海総合指数は0.49%上昇、小型株中心に反騰!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

6日(月)の上海総合指数は安寄り後、売りに押される展開となりましたが、下値は堅く、売り一巡後は切り返しました。後場に入っても買いが優勢の状態が続き、終値は0.49%高となりました。

セクター間の動きをみると、銀行、証券、不動産などが軟調な中で、鉄鋼、石油開発、半導体・部品、飲料、化学製薬、バイオ、通信設備、食品加工などが買われました。

20171106A.png

一方、6日(月)の創業板指数は、0.95%上昇しました。

1026日(木)に日足チャートは十字線を付けており、その後指数は下げトレントとなりました。6日は75日移動平均線付近で反転したものの、200日移動平均線あたりで引けています。

20171106B.png

上海総合指数は1027日をピークに押し目形成となっています。

企業業績をみると、依然として好調が続いています。

新華社の報道によれば、上海、深セン取引所に上場する3419社は1031日までに、1-9月期の業績を発表、上海では17.67%増収、16.68%増益、深センでは25.60%増収、25.93%増益となりました。

供給側改革が進展、伝統的な産業に活力が生まれ、新産業の成長が加速しています。

石炭、鉄鋼、非鉄金属など景気敏感セクターの業績が大幅に改善されるとともに、健康関連、環境保護低炭素関連、近代サプライチェーン関連など、新たな成長ポイントがはっきりとしてきました。

また、第3四半期の状況をみると、金融業界の利益が引き続き回復しています。

4大商業銀行の不良債権比率は低下、保険業界は厳しい時期を過ぎ、中国人寿、中国平安、中国太保、新華保険の合計では30%増益となりました。

そのほか、国有上場企業のリストラが進み、1-9月期の上海上場国有企業は15.41%増収、14.78%増益でしたが、深セン上場国有企業は20.85%増収、52.08%増益となりました。

10月の製造業PMI51.6で、前月の値、予想を下回るなど、マクロ面では少し不安なところもありますが、それでも50を大きく超えており、更に悪化するとみる関係者は少数です。

心配なのは、ファンダメンタルズよりも政策の方です。

中国証券報によれば、中国人民銀行の周小川行長は「共産党十九大報告輔導読本 システマティック金融リスクの発生を防ぐために守らなければならないボトムライン」と題する論文を発表。周小川行長は、システマティック金融リスクの発生を防止することが永遠の課題であると強調、金融機関、金融市場の改革開放を推し進める、金融管理制度を改善し、金融監督管理体系の協調体制を強化する、共産党の指導の下に金融改革発展の正確な方向性を確保するなどの方針を示しています。

成長よりも、リスクの防止が政策の柱となっています。

本土では、1日に5000ドル以上の外貨預金を行うことはできず、1週間で1万ドル以上の外貨預金を行うことはできません。年間では5万ドルの制限があり、金融当局は海外からの資金流入についても、制限しようとしています。

海外市場では、金融緩和の継続見通しが強まり、株価が大きく上昇していますが、中国では、投機が発生し、それが中国に流入することを警戒しています。

冴えない動きの続く上海総合指数ですが、当局はバブル発生を厳しく抑制しようとしています。これは長期投資を行う上で有利です。

 

 

 

 

 

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本土市場、政治イベント通過で上昇へ!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

中国の社会主義強化は自由主義へのアンチテーゼ!!

「習近平の新時代における中国の特色ある社会主義思想」とは何なのだろうか?

先週は、共産党大会で習近平国家主席が行った報告について要点を紹介した。

「習近平の新時代における中国の特色ある社会主義思想」についてもふれたが、今回はその背景にある情報を加え、更に掘り下げて考えてみたい。

習近平政権が誕生した際、大きな目標が示された。

「中華民族の偉大な復興は近代以来、中華民族の偉大な夢である」それを達成するためには、「中国共産党成立(1921年)後100年で全面的な小康社会を打ち建てる」、
「中華人民共和国成立(1949年)後100年で社会主義現代化国家を打ち建てる」としている。

この内、小康社会については、第十三次五カ年計画の大きな目標となっており、最終年となる2020年には全面的な小康社会を達成することになっている。

今回の共産党大会では、その後、どうするのかという点が触れられている。

最終的に社会主義現代化国家を打ち立てるといった目標を達成するために、期間を2段階に分けている。

第1段階は2020年から2035年としており、「基本的に社会主義現代化を実現する」。

第2段階は2035年から今世紀中頃としており、「富強民主文明と和諧美麗の社会主義現代化強国を実現させる」としている。

社会主義現代化とはどういう状態かという点については、細かい説明がある。

経済の実力、科学技術の実力が大幅に上がっており、世界でも有数の創新型国家(新しいビジネス、新しい技術が経済をけん引するような国家)となっている。

人民が平等に社会に参加し、平等に発展する権利を得られるよう保障し、法治国家、法治政治、法治社会を基本的に形成する。各方面の制度を改善し、国家ガバナンス体系、ガバナンス能力の現代化を基本的に実現する。

社会文明の程度が新たな高い水準に達し、国家文化のソフトパワーが著しく増強され、中華文化の影響が更に広範に深く浸透する。

人民生活は更に裕福となり、中産階級の比率がはっきりと高くなる。都市部と農村の発展の差や人民間の生活水準の差が縮小する。

基本的な公共サービスの均一化が基本的に実現される。全人民が共に豊かになるといった道を着実に歩む。現代社会のガバナンスの形が基本的に形成される。

社会は活力にあふれ、お互いに仲良く秩序を保ち、生態環境が根本的に改善され、美麗中国の目標が基本的に実現される。

富強民主文明と和諧美麗の社会主義現代化強国については、物質文明、政治文明、精神文明、社会文明、生態文明の水準が全面的に引き上がり、国家ガバナンス体系やガバナンス能力の現代化が実現される。

総合的な国力、国際的な影響力で世界をリードする国家となる。人民全体が共に裕福になるといったことが基本的に実現される。人民が幸福で安全、健康的な生活を享受し、世界民族の中で、中華民族が最も際立った姿を示す。

共産党が社会のあらゆる側面からあるべき理想的な姿を示し、それを自ら実現させる。

自由化、市場化をむやみに進めるだけでは人々は幸せになれない。民主主義では人々は幸せになれない。自由化、市場化、民主主義は不平等を生み、経済すらも非効率となる。

リーマンショックは行き過ぎた自由放任によって不動産バブル、金融バブルが起きたのではないか?それを修正するために、国家は金融市場にひどく介入せざるを得なくなった。

貧富の差は国家の深刻な分断を生んでおり、その結果がトランプ大統領を誕生させたのではないか?中国の社会主義強化は自由主義へのアンチテーゼである。

 

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