中国株投資家のみなさん、こんにちは。
18日(月)の上海総合指数はわずかに安寄り後、戻したのですが上値は重く、後場に入ると、値動きが小さくなり、様子見の展開となりました。
証券、自動車、半導体、飲料、新材料、農産品加工、石油、PC、家電などが買われました。一方、銀行、ホテルレストランなどが売られています。
ここ1か月の動きを振り返ってみると、8月25日(金)、28日(月)に大きく上昇した後は、日柄調整が続いています。
また、18日(月)の創業板指数は1.02%高となりました。
9月上旬、相場の強弱判断の分かれ目となる200日移動平均線を抜けてきましたが、その後は200日移動平均線に沿って緩やかに下落するといった相場が続いています。
この日は上昇していますが、ようやく5日移動平均線を超えたところです。
14日(木)の寄付き前に発表された8月の月次統計は、前月の伸び率、予想を下回るものがほとんどでした。前年同月比伸び率、前月との差、市場コンセンサスとの差を順に示すと以下の通りです。
鉱工業生産:6.0%増(▲0.4ポイント、▲0.6ポイント)
固定資産投資(累計):7.8%増(▲0.5ポイント、▲0.4ポイント)
民間固定資産投資(累計):6.4%増(▲0.5ポイント、---)
全国不動産開発投資(累計):7.9%増(±0、---)
小売売上高:10.1%増(▲0.3ポイント、▲0.4ポイント)
発表直後の上海総合指数に動きは見られませんでしたが、14日、15日と続落し、持ち合い圏を下放れしそうになったことを考えると、投資家の景気への楽観が少し揺らいだのかもしれません。
ただ、企業業績については引き続き好調のようです。
9月17日現在、1236社が2017年1-9月期業績見通しを発表していますが、この内、全体の74%に当たる919社が増益、黒字転換など業績好転を発表しています。
セクターでは、主要製品価格が大幅に上昇している化学工業の好調が目立ちます。環境保護規制の強化などから、優勝劣敗が進み、過剰生産設備の淘汰が顕著です。今年に入って、不動産、家電、紡績・アパレルなどの需要が旺盛であり、引き続き好調が予想されます。
機械設備も好調です。石炭会社の業績回復が顕著であり、石炭開発関連機械の需要拡大が期待できるほか、今後、更新需要の旺盛なエンジニアリング機械の業績も伸びそうです。
そのほか、電子部品、医薬バイオ、電気設備、軽工業などの業績も好調です。
本土市場は今週、来週と2週間は通常取引ですが、その後1週間は国慶節による長期休場となります。
国慶節休場が空けると、10月11日(水)には7中全会、10月18日(水)には共産党全国大会が開かれます。
政治の季節を前に、バブルを警戒し短期金融市場での資金供給はある程度絞られる一方で、下げれば国家隊などの長期投資家の買いが入るとみられ、本土市場は安定が保たれるだろうと予想しています。