たっしーが教える、中国株なら俺に聞け!!

田代尚機(たしろ・なおき)

TS・チャイナ・リサーチ代表。
1958年愛知県出身。大和総研勤務時代、北京に9年間駐在し、引受リサーチ、中国エコノミスト、中国株担当アナリストなどを担当。その後、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立。個人投資家、機関投資家向けに中国株投資に関する助言・情報提供などを行う。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。現在、マネックス証券で「田代尚機の注目5銘柄」を掲載中。その他、SBIサーチナ、日経CNBC、ストックボイスなど、メディアへの出演・寄稿多数。

【著書】
・中国株二季報
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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香港市場、2015年8月以来の高値更新!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

中国共産党、金融リスクの縮小に動き出す!!

中国の金融リスクに市場の注目が集まっている。
中国共産党中央委員会政治局は4月25日午後、国家金融安全維持に関する第40回集団学習会を開いた。習近平国家主席は、「金融安全は国家安全の重要な組成部分であり、経済の安定的、健康的発展の重要な基礎となる」と発言している。

その上で、6項目の任務について言及している。その内容は以下の通りである。

1.金融改革を深掘りする
2.金融監督管理を強化する
3.リスクのある点について措置、処置を行う
4.実体経済の発展のために良好な金融環境を作り出す
5.指導的立場にある幹部の金融業務能力を高める
6.共産党による金融業務に対する指導を強化する

この会議では関連部門の責任者も発言している。中国人民銀行の周小川行長は"マクロコントロールを強化し、金融の安全を保障すべきである"、
中国銀行業監督管理委員会の郭樹清主席は"銀行のシステマティックリスクを解消し、金融の安定を維持する"、中国証券監督管理委員会の劉士余主席は"資本市場の発展とリスク管理をしっかり行う"、
中国保険業監督管理委員会の陳文輝副主席は"リスクの保障に回帰し、保険業に対する監督を強化する"などと発言している。

金融で最も重要な要素は銀行システムである。そこに何か問題があるのだろうか?

中国銀行業監督管理委員会の発表によれば、1-3月期における商業銀行の業績は4.6%増益であった。きちんと利益を上げている。3月末の不良債権比率は1.74%で前年同期と比べれば0.01ポイント低下している。
また、不良債権保全充当率(貸倒引当金/不良債権残高)は178.8%に達しており、安全性は十分確保されている。

3月末の理財商品残高は29兆1000億元で、前年同月比で18.6%増えている。確かに、二けたの伸びではあるが、昨年3月末は53.4%増であったことを考えると伸び率は鈍化している。
また、理財商品の運用資産についてだが、信託財産、信託貸付など、外から時価がわからない非標準化債権類の比率は15.4%に過ぎない。残りの部分はインターバンク市場、証券市場で取引される資産であり、銀行側で時価がはっきりとわかる資産で運用されている。
ちなみに、この比率がもっとも大きかった2013年のピーク時は36.0%に達していた。当局の管理下で理財商品は残高を増やしているといえよう。

気になるのは不動産ローンだが、1-3月期の貸出純増額に占める住宅ローン純増額の比率は26.2%である。高いようにも思うが、2016年は39.2%であった。それと比べると、当局のコントロールが効いているといえよう。

潜在的な不良債権についてはどうだろうか?

2016年6月末における中国企業の債務規模は118兆8000億元、GDP比では167.6%に達しており、世界最大規模である。その上、多くの企業が返済能力の面で問題があると指摘されている。
しかし、問題があるのはほぼ国有企業である。国有企業に対して貸出を行う銀行も中央系、地方系、中央系投資集団系の銀行がほとんどである。
現在は銀行借入に分類されてはいるものの、設立の経緯からすれば資本と考えた方が良いものも多い。債務の株式化が再び進められているが、そうした背景があるからだ。

中国の企業形態、金融は、市場経済とは言えない部分が大きいことを考えれば、単純に他国と比較しても意味がない。
国家(中央政府、地方政府)といった括りでなく、共産党といった括りで考えた場合、共産党が、株式持ち株比率を超えて、実質的に人事権、経営権の一部を掌中に握っている点に着目すれば、国有企業と銀行間の取引は単に部門間の資金のやり取りに過ぎないといえる。
もちろん、これは極論である。しかし、緊急時には、共産党がトップダウンでそれを調整することができる点で他国とは違ったセーフガードがあるのは確かだ・・・。


共産党の心配はもう少し奥が深いようだ。

今年の3月に開かれた全人代において、李克強首相は政府活動報告を通じ、不良債権や債券デフォルトの発生、影の銀行の拡大、無秩序なインターネット金融の広がりなどにおいて、累積されたリスクがあり、それを高度に警戒しなければならないと発言している。

グローバルな経済金融システムは複雑であり、不安定で、不確実性が高い。そうした面が依然として高まっている中で、国内経済においても、少なからず困難に面している。
銀行業はいろいろなリスクに侵されやすく、リスクの共振による影響を受け易い。どこかの企業の資金返済が滞ればそれによって銀行が流動性を吸収し、企業の資金繰りが悪化する。
延滞、流動性の吸収が共振してしまう。インターネット金融の台頭、理財商品の拡大は思わぬところでほころびができると、そのほころびが大きく拡大してしまう・・・。

世界で何が起きるかわからない。金融は規模の面、範囲の面で膨張しているが、今後、内外の何がリスクとなるのかわからない。だから、まず、金融のレバレッジを縮小し、インターネット金融や理財商品の管理を強化しよう。共産党の考えていることはそういうことである。

幾つか気になることがある。共産党は、地政学的リスクであったり、EU、アメリカの経済システムの変化であったり、何か大きなリスク要因を感じているのではなかろうか?そう感じさせるほど、今回の件は異様な感じを受ける。
また、今回の共産党中央委員会が開いた会議は、前政権までなら国務院が主導で行っていたはずだ。共産党と国務院との関係、習近平国家主席と李克強首相との関係がさらに変わってきたような気がする。
共産党による国家管理の強化が一段と進んでいるように感じる。一党独裁体制の強化は中国にとっては良いことだろうが、資本主義諸国、特に日本などとは、イデオロギーの違いが鮮明となり、摩擦は大きくなりそうである。

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