中国株投資家のみなさん、こんにちは。
今週の29日(月)、30日(火)は端午節のために休場となります。
先週の上海総合指数は0.63%高で、わずかではありますが、2週連続で上昇となりました。
細かく見ると前半は下落、24日(水)に場中で安値3022.30ポイントを付けた後、自律反発しています。
注目すべきところは、上証50指数は25日(木)の段階で、年初来高値を更新している点です。
一方、創業板指数については、後でみていただくように戻りは鈍く、先週は下落しています。
今回の回復は、明らかに大型株主導、つまり、官製主導の戻りと言えるでしょう。社会保障資金、保険資金やSWFなど、国家色の強い資金が買い支えに入ったのではないかと思います。
一方、22日の創業板指数終値は2.30%下落しています。
先週後半は一旦戻したものの、上海総合指数と比べその幅は小さく、26日には下げてしまっています。
5日移動平均線さえもが上値抵抗になるほど弱い相場が続いています。
どんな形にしても、上海総合指数が自律反発しているのは事実です。
日足をみると、形の上では、5月11日、24日をダブルボトムとするチャートを形成しそうです。
今週は31日(水)から6月2日(金)までの3日間の取引となりますが、買われやすい状態ではあります。
休場中に何かポジティブな政策が発表されれば、底打ちとなりそうですが、そのきっかけになりそうな政策が出ています。
中国証券監督管理委員会は27日、「上場会社における株主、董事、監査役、高級幹部の自社株売却に関する若干の規定」を発布、同日、上海、深セン証券取引所は具体的な実施細則を発表しました。
上場会社の株主、董事、監査役、高級幹部が持ち株を減らす場合に引き起こすいくつかの行為を、しっかりとした規定を作り、取り締まりを厳しくするという内容です。
本土では、IPOを行った際に、戦略的投資家として株主になった場合、一般に、売買禁止期間が設けられます。しかし、それが過ぎれば自由に売ることができるわけで、その際に株価が簿価を大きく上回っていたら、寄り付き前、或いは大引け直前に行われるブロック取引を使って売り浴びせ、何度かストップ安を付けさせた後、安いところで買いに入るといった取引が後を絶ちません。
4月中旬以降の下げ相場では、そうした理由で急落した銘柄が目立ちました。
こうした違法行為を厳しく禁じることは、実際の売り浴びせが無くなると同時に、投資家保護に繋がる話なので、市場はポジティブにとらえるのではないかと思います。
5月31日(水)以降、取引が再開されますが、今週の上海総合指数は強含みと予想します。