中国株投資家のみなさん、こんにちは。
13日の上海総合指数は安寄り後、売りがかさみ崩れかけたのですが、0.61%安まで下げると、そこからまとまった買いが入り、急反転しました。
その後はじわじわと買いが沸き起こり、終値は0.76%高の3237.02ポイントで引けています。
少し前からの動きを追ってみると、2月23日の場中で高値3264.08ポイントを付けた後、押し目となりました。
3月3日(金)に底打ちしたかに見えたのですが戻りは弱く、3月13日(月)の寄り付き直後に2月23日以降の安値を記録、そこから急回復したといった状況です。
一方、創業板指数については13日、1.07%高で引けています。先週一週間の値動きは75日移動平均線に阻まれて下げたような印象ですが、この日の上昇で再び75日移動平均線にたどり着いています。5日から75日の移動平均線の間隔は狭くなっており、チャートは煮詰まりつつあります。
年に1度の政治の季節が終わろうとしています。
全国政治協商会議は13日(月)閉幕し、全人代についても16日(木)で開幕します。
両会を通して明らかになったことは、成長率は高くならないが、経済の安定度は高まるだろうということです。
この点について、国務院発展研究センターの李偉主任は3月12日、両会部長交流会において、次のように開設しています。
「国際的な観点から見れば、中長期金利が上昇する中で、ドル高ショックの波は弱まっており、バルク商品価格は安定しており、製造業PMIは回復基調が続いている。
国内を見ると、経済成長率は緩やかに減速するなか安定しており、構造調整は加速し、企業効率は明らかに改善している。就業情勢は年々予想以上に好転しており、PPIは8か月連続で上昇、今年1、2月の輸出入総額は大幅に増加している。
これらはいずれも中国経済が質、効率面で改善していることを示しており、経済安定成長の可能性が明らかに強まっている。こうした新しい変化が起きているため、中国経済が大幅に下落するリスクは明らかに低くなっているか、或いは基本的に無くなったと我々は考えている。
中国経済はL型成長における"縦"の部分を通り過ぎ"横"の部分に差し掛かっている可能性がある。経済転換は昨年上期の減速段階から下半期の質的向上段階に向かっている」などと説明しています。
もう一度上海総合指数に話を戻したいと思います。
13日は確かに下値をバネに大きく戻してはいますが、出来高はそれほど増えていません。
また、アップル関連、電子部品、タッチパネル、電力設備・新エネルギー、リチウム電池といった中小型材料株が相場をけん引する形となっていて、どちらかといえば短期のリバウンドを狙った軽い資金が相場を押し上げたといった感じもします。
16日の全人代閉幕までははっきりしない相場が続き、トレンドが出るのはそれからだとみています。