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田代尚機(たしろ・なおき)

中国株アナリスト
1958年生まれ。愛知県出身。大和総研、内藤証券、リード・リサーチ・アンド・プロダクツ(株)を経て独立、TS・チャイナ・リサーチ(株)を設立。現在は生活の拠点を中国に移し、日本と中国を行き来しながらフリーランスとして活動中。マスコミ、金融機関や、個人投資家向けに情報提供を行っている。大和総研勤務時代に1994年から9年間、北京に駐在、中国経済、個別企業の調査を担当。それ以来、中国経済、企業に関する情報提供をライフワークとしている。社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。
【著書】
・人民元投資入門
・中国株「黄金の10年」
・レッド・センセーション好機到来!

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16日の上海総合指数は0.30%下落、小型材料株が急落!!

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中国株投資家のみなさん、こんにちは。

16日の上海総合指数は安寄り後、売り優勢の展開となりました。それでも後場寄り後は一時的に戻り歩調となったのですが、上値は重く、現地時間224分あたりからは大規模な売りが出て、一旦、先週末終値比で2.20%安まで売り込まれました。

ただし、すぐに厚い買いが入り、終値では0.30%安まで回復しています。

20170116C.png

1910日あたりを天井に下げ始めた上海総合指数ですが、16日の日足は長い下髭のついた寄引同時線となっています。

また、この日の上海市場の売買代金は前営業日と比べ884億元増加し、2628億元に達しています。

チャート、出来高(あるいは売買代金)だけを見ると、底打ちしたのではないかと思うかもしれませんが、話はそれほど簡単ではなさそうです。

創業板指数の下げが止まりません。12月上旬に崩れ、中旬から1月上旬にかけては狭いレンジでの持ち合い形成となりましたが、1月中旬から再び崩れ始めています。

16日は安寄り後、じりじりと下げる展開となりました。現地時間14時あたりからまとまった売りが出始め、1430分あたりでは6.12%安まで売られています。その後は戻していますが、終値では3.64%安となっています。

20170116D.png

両指数の日中足の動きは微妙にずれています。

整理すれば、小型材料株が投げ売り状態となり、深セン市場創業板が大崩れとなり、上海市場にもそのセンチメントが伝わり、ろうばい売りが出たのですが、そのろうばい売りを吸収する大きな買いが入り、上海総合指数は寄り付き水準まで戻したといった状況です。

上海市場ではどんな銘柄が買われたのでしょうか?

銀行株や、中央系国有企業を中心とした大型株が買われています。

もし、自律反発であれば、大きく下げた優良銘柄、材料株などが買われるはずです。

主体はわかりませんが、国家隊や、それに近い保険、証券などの買い支えが入ったとみられます。当局は株価下落を放置せず、買い支えたいといった意思が強く感じられます。

昨年1月のような暴落が起きる前に、当局は下落を食い止められるだろうと考えています。

下げた原因については、IPOが増えていることが挙げられます。

16日に14社、13日には10社のIPOが認可されています。201511月のIPO改革以降、公募抽選時の払い込みが不要になったことで、事前の需給悪化はなくなったのですが、上場後のラリーに際して、一時的に資金が集中することは避けられません。

春節を前に、流動性資金が不足気味になる分、そうした影響が増幅された可能性はあるでしょう。

テクニカルに上値が重くなったこと、政策に偏りがあり、供給側改革、混合所有制改革など、大型株に関係する政策が多く、戦略的振興産業に関する政策が目立たないことなども下落要因だと考えています。

ただし、春節を過ぎれば、3月上旬の全人代に向けて取り組みやすい材料も出てきます。流動性の面でも、ひっ迫した状態は解消されるでしょう。

春節前の押し目は買場だと思います。

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