酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

酒匂隆雄(さこう・たかお)

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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リスク・オンなのにドル高。

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注目の米ジョージア州での上院決選投票でトリプル・ブルーとなることが確定し、市場は株高、債券安(金利高)、そしてドル高で反応した。

 

上院決選投票の前はトリプル・ブルーとなればインフラ投資や財政支出などの株価好材料と共に増税や規制強化の悪材料も存在し、高値更新中の株価には調整が起きるだろうとの観測が強かったのだが、結果的には連日の高値更新となった訳である。

 

その間、債券は市場の予想通りに売られて10年物債券の利回りは1%の大台を回復した。

 

利回りが上昇する中、株価も同時に上昇すると言う上院決選投票の前には予想もしなかった現象が起きたことになる。

 

どうやら民主党内の穏健派と左派の政策かい離は大きく、党内の反対が少ないインフラ投資や財政出動による現金給付などが優先されて増税や規制強化、そして金利上昇と言う株価にとっては悪材料が後回しとなるのではないかとの思惑が台頭したのではなかろうか?

 

株価が騰勢を続ける中、為替相場は比較的静かに推移したが、米長期金利上昇に合わせてドルは主要通貨に対して小幅上昇した。

昨年までのリスク・オン=株価上昇=債券価格下落(金利上昇)=ドル下落の図式が崩れた感が有る。

 

昨年のパターンだと上とは逆にリスク・オフとなった場合、株価下落=債券価格上昇(金利下落)=ドル上昇の図式が描かれたが、今年はリスク・オフと共にドルが売られる可能性も有るのではなかろうか?

 

先週起きた前代未聞の共和党支持者による議会占拠などを見るにつけ、"分断"と言う新たなアメリカの問題を意識せざるを得ない。

 

大きくは保守民主党と野党に成り下がった共和党との分断。

民主党内部の穏健派と極左の分断。

共和党内部のトランプ支持派と不支持派との分断。

これらに感化されたアメリカ国民の政治的分断と貧富の差の拡大によるアメリカ国民の経済的分断。

 

 

やはりドル・ベア(ドルに弱気)としてはドルを買う気にはなれないのだが、リスク・オン、リスク・オフ時の市場の反応の変化には留意しなくてはなるまい。

 

ドル・円相場の104円超えは絶好のドルの売り場と見るが104円ミドル辺りで頭を打つかを確認してから再び売りに参加しても遅くはあるまい。

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菅さん、大丈夫?

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日曜日の日経新聞に"菅首相が財務省に対してドル・円を100円以下には行かせるなと言った。"と言う記事が掲載され、これが海外でも話題になり筆者のところにも照会が相次いだ。

ドル・円介入についての知識を持たない人はびっくりしたであろうが、筆者はあほくさいと一蹴した。
そもそもドル・円介入は日本政府・日本の財務省の一存では決められないし、こんな記事見たらバイデンさんきっと怒るに違いない。

我が国の最後のドル・円介入は2011年の東日本大震災の折に投資家が"我が国の機関投資家が海外の債権を処分してレパトリ(円への回帰)をする。"と言う間違った思惑で82円台からドルを売り浴びせて76円台まで急落した時に行われたが、あの時は日米政府共に"急激なドル安&円高進行は未曽有の天災に遭った日本経済にとってマイナスである。"との共通認識が有ったが、今は違う。

ドルは年初から対ユーロ、対豪ドルで約9%下落しているのに対して対円では約5%しか下落していない。

市場はバイデン政権が財政支出拡大を行い、FRB.が金融緩和姿勢を続ければドルが下がるのは自然であると解釈しており、ドル・円相場の100円と言うレベルは何の意味も持たない。
市場は2011年~2012年、安倍政権がアベノミクスを掲げて金利安&株高を演出する前は80円前後で安定していたことを忘れている。

そして筆者は2013年にドル・円相場が95円を上切った時にアメリカの政策当局者の一人が"100円を超えることは許さない。"と言った事を覚えている。
その後2015年には125円を超えるドル高&円安となったが、市場には"日銀が超金融緩和政策を続けているんだから円安進行は仕方ない。"と言う雰囲気が有った。
そして余り為替相場のレベルに関しての話は聞かれなくなった。

さて、いみじくも米財務省は先週16日、貿易で有利になるよう意図的に通貨を切り下げているとして、対米貿易黒字を膨らませるベトナムとスイスを「為替操作国」に認定した。2011年以来為替介入を実施していない我が国は為替操作国としては認定されてはいないが、依然として「監視リスト」に指定されている。
この様な状況で我が国がドル買い&円売り介入を行うことが出来ると菅首相が考えているのは滑稽としか思えない。

週末に行われた世論調査によると菅内閣の支持率が39%まで急落したらしい。
"Go to トラベル"への後手後手に回った対応や、我々には"大勢で集まるな。"と言っておきながら自分ではステーキ屋で仲良しがつるんで集まるとか、テレビ番組で"私がガースーです。"とお笑い芸人よりも下手なギャグで受けを狙うなど、どうも危うい。。

神奈川2区を地盤とする菅さんを神奈川県民として応援していたのだが、大丈夫かいな?

この人、直ぐに謝るから未だ可愛いところがある。
頑張って下さい!

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ドル安。

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ドル安が続いている。

主要通貨の年初と昨日のニューヨーク市場の終値を比べてみると、

 

      ユーロ・ドル ポンド・ドル 豪ドル・ドル

1月2日   1.1171 1.3135 0.6697

12月17日 1.2270 1.3580 0.7627

   +9.8% +3.4% +13.9%

EU.からの離脱問題で揺れる英国のポンドは年初から3.4%の上昇(ドルの下落)に留まっているが、ユーロは9.8%、豪ドルは13.9%上昇している。

ドル・円相場は年初108.54、昨日が103.07で約5%ドル安&円高となっているが、ポンド以外の通貨と比べるとドル安の度合いは低い。

年末と言う事で来年の相場予想が出始めているが、米系証券・銀行の予想は殆どがドル安で、凡そ15~20%のドル安進行を見る会社が多い。

その背景はバイデン新政権の大規模財政支出とFRB.による金融緩和継続への期待で、政府による債券発行で市場に金が余り、それが株式市場に流れて株価は上昇、為替市場では売られてドル安に繋がると見ている様である。

既にニューヨーク株式市場の3指数は連日最高値を更新し、ビットコインなどの仮想通貨も高騰している。

もし彼らの予想通りにドルが対円でも15~20%下落するとドル・円相場は88円~82円と空恐ろしいレベルに達する事になる。

空恐ろしいと言ったが、実は安倍内閣が発足してアベノミクスで金利安と株価高を演出するまでは2011~2012年までの2年間は75円~85円でドル安&円高で安定していたことを忘れてしまっている。

20201218_01.png

特にここ数年は105円~115円のドル高&円安に目が慣れてしまっているので、100円割れのドル安&円高は中々ピンと来ない人が多いのが実情だ。

面白いことにドル安が進むであろうと読んでいるシカゴ・IMM.の投機筋は約58億ドル相当のドル売り&円買いのポジションを持ち、ドルは下がらないと読んでいる我が国の個人投資家は約38億ドル相当のドル買い&円売りポジションを持っている。

20201218_02.png

20201218_03.png

米系証券・銀行の予想通りにドルが下がればシカゴ・IMM.の投機筋は利益を上げることが出来るが、我が国の個人投資家は損失を被る。

我が国の個人投資家が損失を回避する為には保有しているドルを売らなければならない。

只、今年の3月のコロナ・ショックの時にひと月の間に101円台から111円台まで急回復した記憶が有るので、ドルの下落リスクに対して高を括っている節がある。

上のチャートの黒い線が下がると(ドルが下がると)赤い線も下げている(ドルの買い持ち額を増やしている。)のが良く分かるが、彼らはドルが下がるとともに逆張りを行ってドルを買い下がっている。

相場が反転上昇すれば万々歳なのだがこのまま下がっていくと損失がどんどん膨らんでしまうので、あるレベルでタオルを投げて損切りを強いられる危険性が有る。

先ずは昨日一瞬切れた103円、次は今年の安値の101.17辺りがキーのレベルなのだろうか?

 

年末・年始は市場参加者数が減り、市場の流動性が低下するので思わぬ動きに注意致しましょう!

 

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ワクチン接種。

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株式市場が新型コロナ・ウィルスに対するワクチン開発のニュースにはしゃいでいる。

 

先週月曜日、米製薬大手ファイザーに続き、米モデルナも新型コロナウイルス・ワクチンが高い予防効果を発揮したと発表して欧米の株価が大幅に値上がりしてダウとS&P.は史上最高値を更新し、日経平均株価も終値が25,906.9329年前のバブルの時のレベルまで回復した。

ところがどっこい、依然として負けを認めないトランプ大統領と勝利が確定しているバイデン候補との間で大統領権限移譲が一向に進まず、また世界中で新型コロナ・ウィルスの新たな感染者が増える中、上昇した株式に対しての利食い売りが先行すると株価は一気に下げに転じて週が終わってみるとワクチンのニュースの前のレベルまで戻して、"行って来い。"の動きとなった。

 

そして昨日は再び英製薬大手アストラゼネカが開発中の新型コロナワクチンで高い有効性が確認されたと発表されたことや、米ファイザーが開発中のワクチンの接種が1211日にも始まる見通しとの報道受けて3指数共上昇して始まった。

このニュースを受けてドル・円相場は安値103.69から凡そ1円戻して高値104.63を示現した。

 

連休明けの今日の東京株式市場ではその流れを受けて日経平均株価は約640円上げて1日を終えたが、ドル・円相場の頭は重くて午後4時半現在で104.40近辺で取引されている。

 

ワクチン開発は素晴らしいニュースだと思うのだが、ちょっと待て。

これらのワクチンはまだ治験段階であり、その有効性や安全性が確認され、アメリカ食品医療品局(FDA.)が正式に使用を承認するのは未だ先のことであろう。

実際に期待通りの効果を上げるかどうかも定かではない中、ワクチンのニュースが出る度に株式市場が過剰反応することに多少違和感を感じざるを得ない。

筆者は、もし新型コロナ・ウィルスのワクチン供与の話が有ったとしても直ぐに飛び付いて受ける積りはさらさら無い。

 

さっきテレビのニュースを見ていたらオーストラリアのQantas.航空が搭乗者にワクチン接種を義務付けると言っていたが、冗談ではない。

誰がQantas.航空なんかに乗るものか?

 

個人的には、FRB.の緩和姿勢継続、米政権(トランプだろうがバイデンだろうが)による大規模な財政支出拡大などを見るとドルが上がる理由を見付けることが難しくてワクチン開発のニュースに乗っかってドルを買う気は毛頭起きない。

 

米銀大手が相次いで来年の予想としてドル・円相場下落を唱えだしたのは天の邪鬼の筆者には癪であるが、まあ下がる物は下がるのであろう。

 

但し、これはあくまでも筆者の個人的な意見で御座いまする。

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ドル円相場。

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騰勢を続けて来た株価も多少の調整が起きているが、ドル円相場も105円ミドルを試した後反落が続いている。
バイデン政権誕生後の大規模な財政支出を期待しての株高であろうが、財政支出による金余りで株式市場に資金が流れ込むのは当然の事。
余った金(ドル)が売られるのも当然の事。

FRB.の緩和政策継続もドル安要因。

もう一段のドル下げが有ると思うのだかなあ....


只今京都から帰りの新幹線の中。

しこたま飲んだ後なので思考回路が上手く回らない。
眠い。

でも本当に京都は素敵だなあ!

おおきに。

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