酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

酒匂隆雄(さこう・たかお)

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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ドル円、137円。

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ドル円相場が1月16に付けた127.23を安値としてジワジワと上昇して、昨日凡そ3ヶ月振りの高値となる137.90を付けた。

 

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約2ヶ月弱で10円以上も上げたことになる。

 

その最大の要因は米国長期金利の上昇にある。

 

2年債利回りは1月の4.084%から昨日は凡そ15年振りの高さとなる5.070%を付け、10年債利回りも同じく3.373%から3.989%へと大きく上昇している。

 

米国長期金利の上昇は米国のインフレ鈍化傾向が緩み、出て来る経済指標が経済の力強さを示すものばかりで、連邦準備委員会(FRB.)が再び政策金利の上げ幅を0.25%から0.50%へと広げるかも知れないとの思惑が有る。

 

米国長期金利が上昇すれば日米金利差の拡大でドル円は上がる。

 

このままどんどんと上がるかと思いきや、今日から明日に掛けて開催される日銀政策決定会合でイールド カーブ コントロール(短期金利と10年債利回り格差を0.50%以内に抑える。)の幅を広げるかも知れないとの思惑が有り、これは円の金利の上昇を意味することになり、円高要因となる。

 

だから明日決定会合の中身がハッキリする迄は野放図にドル円は買えない。

 

中々難しい。

 

こう言う時は無理をしない事が1番。

 

大きく儲けることよりも、大きく損をしない様にする事が我々個人投資家が心掛ける事だと思う。

若林栄四 NYからの金言
酒匂隆雄の「為替ランドスケープ

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