酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

酒匂隆雄(さこう・たかお)

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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"ワクチン接種率。"

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毎週月曜日に為替のレポートを書いているのだが、面白い相関を見付けた。

 新型コロナ・ウィルスに対するワクチン接種率の高い国の通貨は高くなり、逆に低い国の通貨は安くなっているのである。

 このレポートをご覧になった方にはダブルが、自分では面白いと思っているので、是非共ご一読下さい。

 

 

 我が国の新型コロナ・ウィルスの猛威は一向に治まらず、全国の3日(土)の新規感染者数は1週間前に比べて43%増加したらしい。

 現在新型コロナ・ウィルスに対する唯一の対処方法はワクチン接種と言われているが、我が国のワクチン接種は恐ろしく低いのが実情だ。

 そう言えば何か月か前に"高齢者には4月12日からワクチン接種を始める。"と聞いたことが有るが、その後立派な(?)高齢者である筆者の所には何の音沙汰も無い

多くの医療従事者と日米首脳会談に出席する為に渡米する菅総理は接種を受けたとは聞いたが..

 4月4日時点での主要国のワクチン接種率は以下の通りである。

イギリス 50.4%

アメリカ 31.4%

フランス 14.1%

ドイツ  12.3%

日本    0.7%

(Microsoft Bing.の資料による。)

 大手のワクチン・メーカーのアストラゼネカを擁するイギリスは流石に最大の接種率を誇り、ファイザーとモデルナを擁するアメリカが追随する。

人口の関係でアメリカの接種率の方が低いのであろう。

 為替相場を見ていてふと気付いた。

 対ドルでのこれらの国々の通貨の強弱の動きはワクチン接種率に比例しているのではないか?

そこでドルを基軸として年初と先週末の為替相場を比べてみた。

ドルを中心に考えているのでドルは1とする。 

               1月4日  4月1日  変化

イギリス。=ポンド。          1.3563       1.3828   +2.0%(対ドルでポンド高)

アメリカ。=ドル。                 1            1   ±0.0%

ドイツとフランス。=ユーロ。  1.2251       1.1760     -4.0% (対ドルでユーロ安)

日本。=円。                  103.15       110.61     -7.2% (対ドルで円安)

 まあ半分こじつけの様な物であるが、一言で言うと年初からの3ヶ月でドル高が進んだ間、ワクチン接種が盛んであったイギリスのポンドは対ドルで弱くなるどころか2.0%上昇した。

 接種率31.4%のアメリカはまあまあと言うところで1とした。

 ワクチン接種が進まなかった独仏のユーロは対ドルで4.0%下落した。

 そしてワクチン接種が全くと言っていいほど進まなかった日本の円は対ドルで7.2%と大きく下落したのである。

 バイデン新政権の新たな財政支出を好感し、コロナ後の景気回復に自信を持つニューヨーク株式市場では先週初ダウが最高値を更新し、S&P.もイースター休暇前の先週木曜日に最高値を更新した。

 ワクチン接種がどんどん進んでコロナ後の経済に明るい希望が抱けるアメリカと、遅々としてそれが進まない我が国とでは自ずからその通貨に対しての評価が違っても不思議ではない。

 先週高値110.96を付けた後110円台で落ち着いた動きを見せるドル・円相場であるが、もしこのこじつけのワクチン接種率と通貨の動きを参考にすれば中々円高の議論は出来ない。

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