酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

酒匂隆雄(さこう・たかお)

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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ヘッジ・ファンド破綻。

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昨日の午後、300円近く上げていた日経平均が急に下げに転じて何だろうと思っていたら、アメリカのヘッジ・ファンドの一つが破綻して野村証券やCredit Swiss.が巨額の損失を計上すると言うニュースが流れた。

一瞬LTCM.の破綻(お陰でボーナスを貰い損ねた。)やサブ・プライム・ローン問題の引き金となったパリバ・ショックを思い出したが、どうやら騒ぎはひとまず収まりそうである。

事の顛末はアルケゴス・キャピタル・マネジメントと言うヘッジ・ファンドが8倍くらいのレバレッジを使って中国株ロング・S&P.ショートの投機ポジションを組成し、昨今のS&P.の騰勢で巨額の含み損を計上して取引先相手の銀行・証券からマージン・コールの支払いを要請されたもののその支払いが出来ず、銀行・証券が一挙にポジションを解消した為の結果と思われる。


身近なFX.の業界でも、例えば先週のトルコ・リラ・ショックの折にFX.業者が顧客のトルコ・リラのロング・ポジションを強制解消してトルコ・リラの下落に拍車を掛けたが、往々にしてこの様な損切りオペレーションが終了すると相場は相当戻す。
昨日のニューヨーク株式市場でも大きな混乱は無く、ダウ30種平均株値は最高値を更新して引けた。

かつては金融システムを脅かす様な大騒ぎとなった事はまま起きていたが、最近は金融当局の規制が行き届いており、一晩のうちに金融危機に陥る様な事は起き難い。
今回も一過性の出来事であろうか?

ドル・円相場がじりじりと値を上げ、先程1年ぶりに110円の大台を超えた。
今月は期末でもあり輸出の実需筋のドル売りが出るであろうからこのままどんどんドルが上がっていくとも思えないが、米国経済活動の早期正常化への期待と高金利に支えられてのドルの優位性は続きそうである。

次のターゲットは昨年コロナショック明けの3月に付けた111.71、そして次は昨年2月に付けた112.22を目指しそうである。

ドル円チャート303.bmp

 

丁度1週間前は108.50を切って"もしかして円安トレンドは終わって106円台を目指すかも?"と思ったのはうたかたの夢であった。

今日、明日は月末・期末と海外でのイースター休暇による市場参加者の減少からの流動性低下に留意したい。

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