酒匂隆雄が語る「畢生の遊楽三昧」

酒匂隆雄(さこう・たかお)

酒匂・エフエックス・アドバイザリー代表
1970年に北海道大学を卒業後、国内外の主要銀行で為替ディーラーとして外国為替業務に従事。
その後1992年に、スイス・ユニオン銀行東京支店にファースト・バイス・プレジデントとして入行。
さらに1998年には、スイス銀行との合併に伴いUBS銀行となった同行の外国為替部長、東京支店長と歴任。
現在は、酒匂・エフエックス・アドバイザリーの代表、日本フォレックスクラブの名誉会員。

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ウィルス・リスク(Virus Risk.)の余波。

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新型コロナ・ウィルスによる死者が100名を超えたらしい。
今は中国他16の国で患者が発見されたと言う。

何だか毎日患者数と死者数が増えている。

昨日Virus Risk is very risky.=(ウィルス・リスクは凄くリスキーだ。)と書いたが、その余波が金融マーケットにも押し寄せ、昨日のニューヨーク市場では株価が軒並み下げ、ダウ平均株価は終値で454ドル下げ、今年最大の下げ幅となった。

東京株式市場でも昨日日経平均株値は484円下げ、今日も午後2時現在で約178円下げて2万3千円を切ろうとしている。

ドル・円相場もリスク・オフの余波を受けて今日も109円台を割り込んで取引されている。

株価の下げに比べてドル・円の下げ幅は大したことが無いが、これは我が国の機関投資家がせっせとドルを買って金利差の有る外国債券、特に米債を買っているからだ。

財務省がまとめた対外・対内証券投資(週次)のデータによると、彼らの外債(中長期債)の買越額は年初(1月5日~1月11日)に2兆3千億円にのぼった。2兆円を超えるのは2019年初め以来1年ぶりで、19年12月の売り越しから一転した。

その頃はアメリカ軍によるイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官殺害をきっかけに米国とイランの報復合戦が激化するとの懸念から、ダウ工業株30種平均や日経平均株価は乱高下し、1月8日のイランによるイラク在住アメリカ軍基地へのミサイル攻撃で一挙にリスク・オフとなってドル・円相場は一時107.66の安値を付けており、割安なドルを買って大量の米債購入に充てたものと見られる。

当時、10年物米国債券利回りも1.85%を上回っており(債券価格は下落)ドル・円相場と債券価格の両方ともに値ごろ感も有ったのであろう。
面白い事にその翌週(1月12日~18日)は本邦機関投資家の買越額は1800億円に留まり、ドル・円相場も110円を超えていた。
流石に110円を超えてからのドル買い(そして債券買い)には慎重であったのであろうか?

ドル・円がウィルス・リスクの影響で下げる局面では本邦機関投資家のドル買いが入って、下げのペースは遅いものであろうが、現時点ではこのウィルス・リスクが何時終焉するのか全く分からない。

ドル・円に留まらず中国経済動向に大きく左右される豪ドルも要注意だ。

リスク・オフによる更なる円高の動きに注意したい。



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