ドル円は値幅の小さい足が連続しており、方向感が定まらない動きですが、現状は下値を切り上げる流れを維持しています。但し、110.60以下で終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが高くなります。110.00割れを見たら短期トレンドの変化に要注意。週足の抵抗が112.00-10にありますが、これを上抜けて越週した場合は来週以降も上値トライの動きが継続することになりますが、113.00超えに週足、日足の上値抵抗があり、これが壁となる可能性も高いと見ています。
ユーロ/円、ポンド/円な度が短期トレンドに変化が生じており、下値リスクが点灯しているので、ドル/円の上値も抑えられやすくなっています。また、昨日のECB理事会でフォワードガイダンスが変更され、政策金利の据え置きが「今年夏までは」⇒「少なくとも年末まで」、「利上げは早くて20年以降」へ先送りされ、失望感からユーロが一段安となっています。
こうした世界経済の先行きへの不透明感は新興国通貨やオセアニア通貨が売られ易くなるので注意が必要です。円もリスク回避通貨として買われ易くなってくるので、円高リスクへの警戒も必要でしょう。
今日は米雇用統計が発表されます。市場予想は失業率3.9%(前月4.0%)、日脳病部門就業者数+18万人(同+30.5万人)、時間給+0.3%(同+0.1%)となっています。また10日の日曜日にはパウエルFRB議長のTV出演が予定されています(現地時間10日、午後7時、日本時間11日、午前8時)シドニー市場が始まっており、月曜日の値動きにも注意する必要がありそうです。
ドル/円は112円を背に戻り売り。買いは111.00以下の押し目買いとしています。110円割れでは撤退です。ユーロは続落の可能性に注意。ユーロ円は124.60-70に日足の下値抵抗がありますが、124.00-10の週足の抵抗を下抜けて終えた場合は新たな下落トレンド入りの可能性が高くなります。ポンド/ドル、ポンド/円は調整下げの範囲内ですが、下値余地を残した形です。豪ドル円は78円割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。
水星の逆光中のため、突っ込み売り、飛びつき買いにも注意する必要がありそうです。
今日はこれから外出します。ランチ、ディナー情報はいろいろありますが、また来週掲載いたします。では皆さま良い週末をお過ごしください。