川口一晃の仮想通貨テクニカル分析 kawaguchi

緊急避難としてネット上の資産ビットコインに追い風

2023/03/20

❖❖痺れるニュース❖❖

久しぶりに痺れるニュースが飛び込んできた。『シリコンバレー銀行破綻』、『クレディスイス経営不安』。今回の世界的な利上げによる景気後退は予想できたにしても、金融機関の経営に影響がないことから景気後退も軽微である、と考えていた金融関係者は多いことであろう。しかし、その金融機関に爆弾が落ちた。SNSで経営不安が拡散すると、一気に取り付け騒ぎとなる現代において、火の無いところに煙は・・・どころではない。煙も立ててはいけない状況だ。緊張感をもって、成行を見守る必要がある。

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「追い風が吹いた」

堅調な展開を続けていたビットコインはABラインを割り込むと、AFラインをも割り込み、右下に新しいペンタゴンが描き足された。しかし、シリコンバレー銀行破綻のニュースを受け、緊急避難的はネット上の資産であるビットコインに人気が集中している。

次の注目日は3月20日前後である。

A点水準:約280万円
B点水準:約380万円
C点水準:約440万円

今週のポイントはこのまま堅調な展開は続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>
BFラインに注目したい。堅調な展開が続くのであれば上値抵抗線として存在しているBFラインを超えていくことが求められるからだ。

(現在のシナリオ)
堅調な展開を続けている。C点が位置する時間帯より上昇に転じている。また、下値支持線として右肩上がりのAFラインが存在しているからだ。 この場合、400万円台に乗せていくことが期待される。

(第2シナリオ)
上値の重たい展開に移行する可能性もある。D点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。また、上値抵抗線としてBFラインが控えているからだ。 この場合、280万円を割り込んでいくことになろう。

雲を上抜けて堅調な展開を維持している。また、遅行スパンもローソク足の上方を推移していることから。堅調さを窺がえる。

「上放れていくのか」

高値でのもち合いとなっていたイーサリアムだが、ペンタゴンのど真ん中の時間帯を通過すると、右肩下がりのABラインが上値抵抗線となり値を下げていた。しかし、BCラインが下値支持線となり上昇に転じている。

次の注目日は3月21日前後である。

A点水準:約24万円
B点水準:約20万円
C点水準:約30万円
D点水準:約14万円

今週のポイントはこのまま堅調な展開が続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>
BCラインに注目したい。現在は右肩上がりのBCラインに沿って推移している。したがって、堅調な展開が続くのであれば、このままBCラインに沿った動きを期待されるからだ。

(現在のシナリオ)
堅調な展開となっている。右肩下がりの上値抵抗線ABラインを超えてきた。また、BCラインに沿って推移しているからだ。 この場合、25万円を窺がう動きになっていこう。

(第2シナリオ)
上値の重たい展開に移行する可能性も残っている。C点が位置する時間帯が変化日となり流れが変わる可能性がある。また、右肩下がりのCDラインが上値抵抗線として控えているからだ。 この場合、20万円を割り込んでいくことになろう。

雲の下限が下値支持線となり、上昇に転じている。現在は雲の上限が下値支持線として存在している。また、遅行スパンもローソク足を超えてきた。

「もち合いが続いている」

B点が位置する時間帯、C点が位置する時間帯を通過した後も新しく大きく動き出す気配はなく、もち合いが続いている。

次の注目日は3月25日前後である。

A点水準:約40円
B点水準:約70円
C点水準:約120円

今週のポイントはもち合いは続くのかということである。

<あくまでも個人的見解>
CDラインに注目したい。堅調な展開に移行するのであれば、右肩下がりの上値抵抗線CDラインを超えていくことが求められるのだが、出来れば60円台の水準で越えていきたい。

(現在のシナリオ)
上値の重たい展開が続いている。上述したように、B点およびC点が位置する時間帯を通過しても、新しい動きが出てこない。また、右肩下がりのBDラインが上値抵抗線として存在しているからだ。 この場合、40円を試す可能性が残る。

(第2シナリオ)
堅調な展開に移行する可能性も残っている。下値支持線としてADラインが存在している。 D点が位置する時間帯が変化日となり、流れが変わる可能性があるからだ。 この場合、60円台に乗せていくことが必要になる。

下値での攻防が続いている。すなわち、雲の中心としたもち合いが続いているからだ。現在は雲の中に戻ってきたが、堅調な展開になるには雲を上抜けて行くことが求められる。

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プロフィール

かわぐち・かずあき
川口一晃

金融ジャーナリスト、経済評論家。1986年より11年間、ファンドマネージャーを務める。現在はテレビ、ラジオなどレギュラー多数。月9などのドラマの監修にも従事。著書も多数。

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