HOME > 投資・株・FX > 田代尚機「果たして中国発の世界恐慌は起こるのか?」
果たして中国発の世界恐慌は起こるのか?
インタビュー収録日:2015年9月18日

この夏中国を含むマーケットに何が起こったのか?

中国経済は果たして今後、どうなるのでしょうか。人民元は8月に3回連続の切り下げが行われ、経済成長率も7%を割れるという見方が浮上しています。それを受け、中国株式市場の動向を示す上海総合指数も、大幅に下落しました。中国経済のスローダウンは、世界経済にも大きな影響を及ぼします。今後の中国経済、株価の動向について、TS・チャイナ・リサーチ代表の田代尚機氏に話を伺いました。

 

人民元切り下げの予兆はあったのですか。
田代
全くありませんでした。いきなり。これまで人民元は、米ドルとほぼ連動していました。ここ3カ月くらいは、特にそういう状態だったのです。それがいきなりでした。

ただ、本来ならそろそろ市場メカニズムを導入しなければならない時期でもあるので、米ドルと連動させていること自体が異常なのです。
その連動を突然外したということですね。
田代
アメリカは人民元が高すぎるって言い続けていますよね。そこには政治的な問題があるので、なかなか人民元を安くできなかったのです。
どういう問題ですか。
田代
人民元が安くなるとアメリカが困ります。なぜなら、中国から安い製品が大量に入ってくるからです。

ただでさえ、中国の対米黒字は莫大ですから、ここからさらに人民元が安くなって、アメリカに中国の安い製品が入ってくると、アメリカの中小零細企業は価格競争に負けて、厳しくなります。もちろん、輸出企業も大変です。それは、アメリカの雇用問題につながります。
田代尚機
田代
ただ、中国側も輸出の伸びが非常に悪く、7月の通関統計によると、輸出が前年同月比で8.3%のマイナスになりました。輸出が悪いということは、外需で稼いでいる中国にとっては非常に経済が苦しいことを意味します。これを何とかしたい。その時、最も効果的なのが為替なのです。人民元を切り下げれば、輸出が回復する。

もうひとつは、中国から外貨が流出しており、人民元の売り圧力が強まっていました。米国は、この点を突いて、中国が人民元安になるよう管理していると批判していたわけです。中国は人民元を買って、人民元安にならないようコントロールしていたのですが、それも限界が来ました。

しかも、これから米国が利上げをするとなれば、当然、米ドルがさらに買われて、人民元には売り圧力が掛かってきます。中国側から見れば、今の人民元は決して安い水準ではなく、むしろ高い。だから、人民元の切り下げはむしろ自然とみることもできます。
米国が今後、利上げを始めたら、中国にはどのような影響が及びますか。
田代

それは困りますよね。今回の人民元安は4%程度で止まりましたが、私としては10~15%は人民元を切り下げても良いのではないかと考えていました。9月のFOMCでは利上げが見送られたわけですが、今後、利上げが実際に行われたとして、最も困るのは中国ですよ。このまま米ドルに連動させていたら、米ドル高と共に人民元高も進んでしまう。

結局、輸出がどんどん悪化する。だから、米ドルとのペッグを外したのです。ただ、対外的に言えば、これによって市場メカニズムに近づいているのは事実です。とはいえ、4%で止まったということは、やはり米国からこれ以上の人民元安は許さないという圧力が掛かっているのです。

それは、一方を見れば米国経済に問題があるということでもあります。加えて、人民元安のトレンドがさらに続くとなれば、ますます中国から資金流出してしまう。それが、4%程度の下落に落ち着いた理由です。

 

田代尚機

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