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楢橋里彩レポート「世界を席巻ASIAN旋風特別編」

みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。ジュエリーの素材を展示する国際的な見本市「香港インターナショナル・ダイヤモンド・ジェム&パールショー2015」が3月2日~6日、製品を展示した「香港インターナショナル・ジュエリー・ショー」は4日~8日にそれぞれ開催されました。出展企業・団体数は前年の3855社を上回る過去最高の4360社となりました。

来場者数は2か所あわせておよそ7万6000人(ダイヤモンド・ジェム&パールショーは3万人、ジュエリーショーは4万6千人)で、前回より2%増となりました。とはいえ、過去の伸び率と比べると鈍化しており、経済減速の影響が表れています。今回の「世界は席巻ASIAN旋風」特別編では、2つのジュエリーイベント会場の様子をお届けします!

世界に名だたるニッポンの真珠

Asia World-EXPOで行われた、ジュエリー素材の展示即売会「香港インターナショナル・ダイヤモンド・ジェム&パールショー」では日本の真珠が多くの客を魅了しました。世界の農林水産物のなかで、日本産真珠は高いシェアを誇っています。今回のイベントでは、JETROが主催する「ジャパン・パール・パビリオン」に、真珠取扱企業100社が参加しました。

前回に比べて会場の活気がないという声もありましたが、実際に会場を歩いていると、どのブースより断然日本ブースでの商談が賑わっていました。台湾から参加した出展者は、「中国本土からのバイヤーは多かったが、これまでは目立たなかったフィリピンやミャンマーからのお客様が増えた。東南アジアからも今後増える気がする」と話していました。

 

世界に名だたるニッポンの真珠

 

日本から香港への真珠の輸出量は2013年から2014年にかけて40億円の伸びがあります(JETRO発表)。また、世界で生産された養殖海水産真珠の流通量の7割を、日本が占めています。日本国内で生産される真珠の大半を占める「アコヤ真珠」だけではなく、「南洋真珠」を含む世界中の養殖真珠の加工も盛んに行われています。

特に神戸には、世界最高の加工技術を持つ企業が多く、美しさ、照り(光沢のこと)、形、色あいなどを職人が厳しくチェックします。さらに、輸出する真珠品質の検定基準をみる「日本養殖真珠規格」を定め、基準以上のものにはラベルを貼付しています。このような品質の検定基準が、日本で生産、加工された真珠の信用性を高めています。

 

世界に名だたるニッポンの真珠

 

世界に名だたるニッポンの真珠

 

日本真珠輸出組合・専務理事の内海芳宏氏は、「製品化においては、日本の競争力が年々厳しくなっているが、素材はデザイン性ではなく、高品質かということで勝負できる。特に中国では、かつて大量に安いものを買っていた流れが、品質にこだわり始めています。今は真っ白なアコヤ真珠が人気」と語っていました。輸入関税が発生しないフリーポートの国際都市、香港。CEPA(経済貿易緊密化協定)を利用して中国本土でも売れるという意味では、香港の魅力はとてつもなく大きいのです。

 

イベント名 Hong Kong International Diamond, Gem & Pearl Show
開催期間 2015年3月2日(月)~2015年3月6日(金)
開催場所 Asia World-Expo(亞洲國際博覽館)
備考 HKTDC(香港貿易発展局)

日本企業がショーやセミナーを開催

「香港インターナショナル・ジュエリー・ショー」が開催されたのは、灣仔(ワンチャイ)にある、香港コンベンション・アンド・エキビジョン・センター(HKCEC)です。会場には52か国、4360社が出展。日本からはおよそ130社が参加しました。うち10社によるジュエリー・ショー「ジャパン・ジュエリー・パレード&カクテル」が行われ、多くの業界関係者らが集まりました。

オフィシャルブログでは、ジュエリーパレードの様子を詳しくお届けしております。 <ブログ記事はこちら>

 

日本企業がショーやセミナーを開催

 

他にも、プラチナジュエリーの日本市場の動向や今後の発展などについての「ジャパンセミナー」も開かれ、プラチナジュエリーの国際的広報機関であるプラチナ・ギルド・インターナショナル日本代表、ハンキンソン・尚子氏が講演しました。一般社団法人・日本ジュエリー協会会長の丸山朝氏は「国内のジュエリー業界は依然厳しい状況が続いている。香港には、中国本土からの関係者をはじめ、様々な国から参加する絶好の場。日本のジュエリーの認知度をあげていく良い機会になっている」と語っていました。

 

日本企業がショーやセミナーを開催

 

一方で、今回が15回目の参加という日系企業のバイヤーは「香港はタックスフリーの場所なので、こうした世界規模のイベントは大きなビジネスチャンスがありやりがいがある。ただ、今回は、今までになく中国本土からの来場者数が少なくて驚いた。中国経済減速の影響があると思う。」と厳しい表情でした。2ヶ所の会場が対照的だったのが印象的です。

 

イベント名 Hong Kong International Jewellery Show
開催期間 2015年3月4日(月)~2015年3月8日(金)
開催場所 Hong Kong Convention and Exhibition Centre
備考 HKTDC(香港貿易発展局)

反腐敗キャンペーン、来場者に影響か

今回のイベントで、中国からの参加者が減少したと思われる要因の一つは、習近平・国家主席による「反腐敗キャンペーン(※汚職官僚の取り締まり)」の強化です。加えて「並行輸入業者排斥デモ」が挙げられます。これはセントラル占拠行動を引きずった形で起こっているもので、中国本土から来る観光客も排斥されているデモです。

今年に入って頻繁に起こっています。先日も過激な民主派団体が中心となって、中国本土に近い新界(ニューテリトリー)で、デモ隊と警官隊との間でもみあいになり、警察が催涙スプレーをかけるなど流血の惨事に発展しました。これらが中国本土からの来場者が減少している理由であり、高級ジュエリー業界は打撃を受けています。

こうしたなか、全人代(全国人民代表:国会に相当)による年に一度の大会が3月5日から行われています。今回の大会では、李克強・首相が発表した政府活動報告で、今年の中国経済成長目標を前年度の7.5%から7%に引き下げることが盛り込まれました。これにより中国経済がさらに減速することが明らかになりました。今後も厳しい状況が続くと見られています。

<レポート日:2015年3月5日、3月6日>

今回のイベントは2014年度(2014年4月~2015年3月)に香港貿易発展局が主催する35本の展示会のなかで、日本からの出展企業・団体数が最多であることが分かりました。日系企業の香港への進出の関心の高さをうかがわせます。一方で会場を取材していると、出展企業のほとんどの方が中国本土からの客が少なくなっていると口を揃えて話していました。

中国の反腐敗キャンペーンの影響がここまで出ているとは驚きました。かつては、連日高額商品を購入する中国本土からのバイヤーが多く見られましたが、今回はそういった光景がみられたのも、初日のみだったそうです。改めて中国経済の影響の大きさを実感しました。

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