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海辺のリゾート、赤柱(スタンレー)を歩く
公開日:2018年09月27日

みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
香港と広州を結ぶ初の高速鉄道となる「広深港高速鉄路(広州-深セン-香港間高速鉄道:以下高速鉄道)」が開通!22日に開通式が行われ、23日より運転開始となりました。中国の主要都市を結ぶおよそ2万5000kmに、新たに「高速鉄道」が加わります。これまで香港~広州間は在来の直通列車で約2時間でしたが、高速鉄道を利用すると48分で到着するなど大幅に短縮されます。今回は誕生したばかりの香港の新たな玄関口となる「西九龍駅」とともに、これからの時期に香港で楽しめる「秋のイベント」をご紹介します。これからの時期に香港に行かれる方は要チェック!

※1香港ドル=15円計算
※1元=約17円計算

香港~広州間を48分間で移動

香港の西九龍から中国本土の広州南をつなぐ「広深港高速鉄道」。全長145km、時速300~350kmで走ります(香港内を走行中は時速200kmまで)。列車は「動感号」と名付けられました。

高速鉄道は香港に隣接する広東省の深センや東莞、広州を経由し、北京や上海、武漢、杭州など中国本土の44駅(短距離6駅、長距離38駅)に乗り入れ、全長約2万5000kmに及ぶ中国の高速鉄道網の一部となります。

西九龍駅から中国の各都市に直行する長距離列車も1日13往復運行されます。北京、上海、昆明(雲南省)、桂林(広西チワン族自治区)、貴陽(貴州省)、石家庄(河北省)、鄭州(河南省)、武漢(湖北省)、長沙(湖南省)、杭州(浙江省)、南昌(江西省)、福州(福建省)、アモイ(福建省)、汕頭(広東省)など38駅と繋がります。

所要時間は、西九龍の次の駅にあたる福田駅(深セン)まではたったの14分(80香港ドル:約1,200円)、西九龍―広州南駅は48分260香港ドル(約3,900円)。これまで広州エリアまで2時間近くかかっていたのが、3分の1も短縮されます。但し、広州に行く場合、ホンハムから出ている「広九直通車」とはルートは異なります。停車駅は広州東駅ではなく南沙にある広州南駅になります(場所が全く違ううえ距離もあります)ので十分にお気をつけください。

ちなみに在来の直通列車では、どのくらいかかるのかというと、上海まで18時間、北京まで24時間。ですが、高速鉄道を利用すると、上海までは1,008元(約17,150円)でおよそ8時間20分、北京までは1,077元(約18,310円)、9時間で行けるようになりました。列車の運行本数は、通常期の平日(月〜木)が1日70往復、週末(金~日)は82往復、ピーク時(香港および中国本土の祝日およびその前後の週末、7月や8月および中国本土の旧正月時期)には114往復になります。

Wi-Fi事情については、西九龍駅の中国本土側税関・出入境管理エリアと『動感号』が香港区間を走行しているときは通信・インターネットサービスは香港の法律の管轄となりますが、中国本土に越境して本土区間に入ると本土の法例・規定に従い、Wi-Fiを使用する際はあらためてログインし再びサービスを使用することを選択できる仕組みとなりますのでご注意ください。

近未来的なデザインの「西九龍駅」が誕生

香港では唯一の駅となる「西九龍」。1日当たりおよそ11万人もの利用客の往来が予想されており、香港の経済発展が期待されます。駅周辺では膨大な人の移動を生み出す「高速鉄道効果」を期待して、観光・飲食・サービス施設、サービスアパート、ショッピングモールなどの開発工事が行われています。

さて、「西九龍駅」までの行き方は、MTR西部線始発・終着駅の紅磡(ホンハム)駅から2つ目、柯士甸(オースティン)駅から直通。接続通路を数分歩いたらすぐです。駅には至る所に分かりやすく標識がでています。他にも、九龍駅に直結するショッピングモール「エレメンツ」や尖沙咀にあるショッピングモール「ハーバーシティ」を巡回する緑色のミニバス(バス番号:77M)や、2階建てバス(バス番号:W1)でも行けるようになりました。

1階:バス乗り場
B1階:切符売り場コンコース、柯士甸(オースティン)駅と繋がる地下道。
B2階:「入境層」となっており、中国本土から香港にきた旅客者の入境手続きを行う
B3階:「離境層」は、香港から中国本土に向かう旅客者の出境手続きを行う
B4階:列車プラットホーム

地下4フロアでうち地下2階が入境フロア、地下3階が出境フロアです。両フロアに香港側と本土側の税関・出入境管理エリアが設置され、各自の法律に基づき出入境審査、税関手続き、検疫が行われます。地下4階のプラットフォームと高速鉄道の車両を含む本土側エリアでは本土の法律を施行します。西九龍駅の所有権は香港側に属し、特区政府は賃貸形式で同エリアを本土側の管轄とします。

駅総面積は、サッカー場15個分に相当する11ヘクタール、建築総面積は約38万平方メートルの地下駅。大きな特徴は広々とした地下空間を存分に利用していること。駅は地下4階構造で、自然光がたっぷり入るデザインに仕上がっています。総工費は107億香港ドル(約1兆1,550億円)。約7年もの年月をかけて完成しました。

乗車するまでの手順と注意事項

B1階にはずらりとならんだ切符売り場。その隣は切符自販機があります。ここでは現金以外に、オクトパス、VISAカード、MASTERカード、PayPassなどで購入することもできます。ただ、開通してしばらくは大混雑が予想されるので、オンラインでの購入もおススメです。
オンラインで購入する場合はこちらから(英語・中国語)

乗車券の変更・キャンセルに関しては、列車の出発前ならば日時、列車、座席が1回に限り変更できるが、出発地と目的地は変更できません。また変更後のキャンセルはできません。香港内でキャンセル手続きする場合、キャンセル料は出発時間によって異なり、2日前から1時間前ならばキャンセル料は乗車賃の50%、1時間を切ると全額かかりますのでご注意を。

乗車の手順は次の通り。
1)乗客は乗車券を購入後、まずは保安員に乗車券と回郷証やパスポートなどの必要書類を提示して、改札を通過
2)セキュリティーチェックへ
3)構内にはX線検査機が15台完備。そこでチェックを済ませたらエスカレーターかエレベーターで出境ロビーへ行き、出境手続きおよび中国本土への入境手続きを行う

西九龍駅では、出入境の手続きに時間を要する見込み、乗車券の販売を発車時刻45分前に締め切ると発表しています。開通当初はしばらくはセキュリティーチェックや出入境手続きに時間がかかると予想されます。ご利用の場合は時間に余裕を持ってお出かけください。

駅構内の広大なフードコートが集結

西九龍駅は高速鉄道に乗るだけでなく、様々な飲食店もオープンします。特に注目されているのが、フードコート。世界一安いミシュラン店として知られる飲茶専門店「添好運」や、日本の濃厚豚骨ラーメン「ばり馬」、香港式喫茶レストランとして知られる「翠華餐庁」のファストフードスタイルの「Maomao Eat(輕快翠)」(複合商業施設「大館」の中にも入店)、タピオカミルクティーでお馴染みの台湾の茶店「春水堂」、日系おにぎり店「華御結」などをはじめ、土産ショップ、ドラッグストア、カフェ、銀行なども加わり、駅構内が充実しています。

フードコートの取材はオープン後の平日にしましたが、高速鉄道の利用客だけでなく近くで働くビジネスマンが食事に来ている光景も多く見られました。開放感あり、広々とした空間だからこそ、自然と人が集まるのかもしれません。

<その他の写真>

出入境手続きを1カ所で行う「一地両検」に反対デモも

高速鉄道の開通に至るまでは一筋縄ではいきませんでした。というのも中国本土と香港の間を走る同線には税関・出入境管理施設を設置する必要があり、香港の唯一の駅となる西九龍駅に香港側と中国本土側の税関・出入境管理所を置く「一地両検」案に対して反対運動が起きていたからです。

非親政府派は香港域内で中国本土の税関・出入境管理所職員が本土の法律にのっとって業務を行うのは香港基本法に違反すると主張し、デモなどの抗議行動を起こしていました。

しかし昨年末、「一地両検」の実施が全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会に承認されました。同駅の約4分の1の面積を中国本土当局に賃貸し、出入境管理や税関、検疫など関連施設の設置、さらに本土側の管轄区域では中国本土の法律が適用され、中国当局が警察権や司法権を行使できるようになります。

高速鉄道の開通により「一帯一路」プロジェクトも活性化

香港、マカオ、広東省の珠江デルタ9都市の一体化を図る粤港澳大湾区構想は、中国が進める21世紀のシルクロード構想「一帯一路」とも連動しており、今回の高速鉄道の開通は、アジア経済のさらなる発展に影響力を及ぼすことになります。

広州と深センが粤港澳大湾区内の2つの総合ハブとなる中長期計画が進められているなか、両ハブにおける13カ所で物流センターが計画されています。高速鉄道の香港区間が開通すれば広東省内の各地級市まで2時間、近隣省・自治区の各省都まで3時間、長江デルタ、京津冀、成渝の各経済区の主要都市までは8時間で結ばれ、5億人余りの人口をカバーするなど、高速鉄道の開通により、交通面の連携強化のほか、香港と中国本土の各大都市間の貿易・人的交流の強化になります。

さらに今年8月には、香港市民らに中国本土での居住証申請を認める「港澳台居民居住証申領発放弁法」が発表されました。これは本土で生活する香港市民にも国民待遇が認められ、本土住民と同様に公共サービスを受けられることを意味します。

約3万発が夜空を彩る、10月1日「国慶節花火大会」

毎年恒例の国慶節(建国記念日)を祝う花火大会が今年も10月1日に開催されます。今年のメーンテーマは「団結共融」。総費用は約1,000万香港ドル(約1億5,000万円)で、打ち上げられる花火は昨年と同じ3万1888発。午後9時の開始からおよそ23分、ビクトリアハーバーの海上を彩ります。

今年は、中国愛楽楽団の演奏による名曲「黄河」に乗せて中華民族や民衆の心が1つであることを象徴する「黄河奔騰」で開幕し、第2幕の「グレイテスト・ショー」と銘打った青、赤などの華やかな花火に。最後は、30秒間にわたり「錦冠」と呼ばれる黄金色の花火が夜空を彩るとのこと。豪華絢爛に、勢いよく打ちあがる香港の花火は圧巻です。

イベント名 国慶節花火大会
開催期間 10月1日
開催地 ビクトリアハーバー
周辺の地図はこちら
開催時間 午後9時~(23分間)

世界のアルコールを楽しめる「香港ワイン&ダイン・フェスティバル」

香港島・中環(セントラル)ハーバーフロント・イベントスペースにて10月25〜28日に開催される「香港ワイン&ダイン・フェスティバル(Hong Kong Wine &Dine Festival)」。香港政府観光局が主催する同イベントには、昨年は20カ国、14万人近くが来場しました。このイベントは業界関係者だけでなく一般参加も可能で、年々参加者は増加している秋の人気イベントの一つ。今年も約400のブースが各国から出展され、ワイン、ビール、ウィスキー、日本酒など様々なジャンルが登場します。

オンラインチケット販売は10月3日から販売スタートです。
オンラインチケットの購入はこちら

入場料金は30香港ドル(約450円)ですが、今回は開催10回目を記念し事前登録をすると入場料が無料になります。この「Special Pass」(先着順300名)には、ワイントークン4枚(80香港ドル・約1,200円)、フードのトークン2枚40香港ドル(約600円)、Stolzle製ワイングラスが付きます。

他にも100香港ドル(約1,500円)「クラシックワインクートンパスライト」、200香港ドル(約3,000円)「クラシックワインパス」など様々なチケットがあります。詳しくは公式サイトをご覧ください。尚、開催時間は日によって異なるのでご注意を。

イベント名 国慶節花火大会
開催期間 10月25日:19:30~23:30
10月26日、27日:12:00〜23:30
10月28日:12:00〜22:00
開催地 中環(セントラル)ハーバーフロントスペース(フェリーふ頭付近)
周辺の地図はこちら
備考 香港政府観光局 香港ワイン&ダイン フェスティバル 案内ページ

大きなトラブルが起こることなく、無事に開通した「高速鉄道」。正式営業の前日に行われた開通式では林鄭 月娥(キャリー・ラム)香港行政長官は「広州、深セン、香港の3つが繋がることで、域内の社会、文化交流の推進、商業発展に大きく期待する」と話していました。まさに高速鉄道の開通は今後の中国本土において、様々な分野で大きく影響するのは間違いありません。西九龍駅周辺も徐々に充実し、新たな観光スポットになることでしょう。これからが楽しみです。

次回は香港を経由して他国・地域に行かれる皆さんからのリクエストに応えて「香港6時間滞在 ~中環(セントラル)編~」。エリアごとに短時間で過ごせるコースをご紹介していきます。

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