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楢橋里彩レポート「香港彩り情報」 ~今、深センがアツい!IT産業視察リポート(前編)~
公開日:2018年05月10日

みなさん、こんにちは。楢橋里彩です。
急速な経済成長を遂げ、今や「中国のシリコンバレー」と呼ばれている深セン。以前ご紹介した「深セン特集」から1年経ちましたが、今回は改めて注目されている中国の大都市「深セン」の今をリポートします。ハイテク産業、金融業、物流業などを中心に成長し、さらにスタートアップ企業も増えているなか、新たな「ものづくりのIT産業」が進化している深セン。2回にわたり深センの様子をお届けします。

> 前回の日帰りで楽しめる!『中国・深圳(シンセン)の旅』第一弾の記事はこちら

※1香港ドル=14円計算

世界中から企業が集結、アジアのシリコンバレー

1980年に中国初の経済特区に制定された深セン。市の人口はおよそ1400万人。そのほとんどが20,30代の若者で65歳以上の人口は数パーセントといわれており、まさに夢を追う若者たちが集まる大都市に変貌を遂げました。

現在、深セン市内の企業数はおよそ306万社(2017年12月深セン市市場和質量監督管理委員会による調査)。新規企業の中には、中国で急速に普及したスマートフォンなどをはじめITサービス企業が多くを占めており、ソフトウェアからハードウェア産業に進出したスタートアップ企業が注目されています。製造ベンチャー企業もその一つ。たとえば、ドローン業界最大手のDJIは2006年に深センで設立されたばかりですが、現在世界のドローン市場シェアの実に7割を占めています。

今回の深セン取材では、DJIの店舗も取材をしてきました。シリーズ後編にて後日ご紹介します。

『粤港澳大湾区』の開発でさらに注目

深セン市で今注目されているのは、新規企業の参入だけではありません。広東省の珠江デルタ9市と香港、マカオ(澳)のインフラ、教育、金融サービス、科学技術などで連携を深める「粤港澳大湾区(広東省・香港・マカオ・ビッグベイエリア)」の建設は、現在国家プロジェクトとして推進されており、特に香港とマカオの一国二制度の環境を生かしたエリアとなります。

3か所の地域の経済や交通、物流などを接続することで、世界三大ベイエリア(ニューヨーク、サンフランシスコ、東京)とほぼ同レベル、またはそれ以上の経済規模を持つエリアになるともみられています。ちなみに香港は、国際金融、海上・航空運輸、貿易の三大センターとしての地位を強化し、オフショア人民元業務取引のハブ、資産運用センターの役割も担います。

マカオはリゾート、レジャーセンターとして、中国とのゲートウェイとしての役割を重視。深セン市が位置する広東省は、中国のなかでも改革開放の先行地域として経済を牽引し、科学技術、産業イノベーションなどを推進します。5月末にも中央政府から「粤港澳大湾区発展計画」が発表される見込みです。

さらに、深センで建設が始まったばかりの新たなランドマーク、「世茂深港国際センター」は、約500億元(日本円で約8583億円)が投じられ、700メートルの高層ビル、コンベンションセンター、住居、シアター、美術館など超大型都市総合施設が造られる予定です。

今後ますます目が離せない深セン、さっそく行ってきました!

佐敦(ジョーダン)から深セン行きの直行バスでラクラク移動

九龍半島・佐敦(ジョーダン)から、深セン・皇崗口岸まで直行のバスがあるので今回はこちらを利用して行ってきました。前回の深セン特集でご紹介したときは電車で移動しました。
日帰りで楽しめる!『中国・深圳(シンセン)の旅』第一弾の記事はこちら

バス乗車場は、佐敦駅改札口C2から徒歩5分圏内にある「BP インターナショナルホテル」裏手にあります。

尖沙咀・油麻地エリアから深センに行く場合は、地下鉄MTRで行くより、こちらのバスターミナルから行ったほうが楽かもしれません。但し、到着する場所がMTRとバスでは異なりますのを要注意を。快速バス「油尖24小時跨境快線」のチケット売り場はターミナル内にあります。

通常料金は片道:36香港ドル(約500円)/オクトパス利用:33香港ドル(約460円)
深夜料金:23時40分~翌5時までは43香港ドル(約600円)/オクトパス36香港ドル(約500円)
車内は清潔感があり、弱冷房だったのでかなり快適でした。(※交通機関によっては冷蔵をかなりきかせている場合があるので、長時間乗るときは羽織ものが必要です)

深センに入るまでの過程ですが、まず香港内の「落馬洲口岸」(上記地図:Lok Ma Chau...)まで行き、いったん下車して香港側の出境手続きをします。その後また乗車して深セン側にある「皇崗口岸」まで行き、深セン側の入境手続きをします。

乗って降りてと2回手続きをしなければいけないので戸惑いそうですが、慣れたらとても簡単です。手続きの際は週末や平日の時間帯によっては混雑する場合がありますので、目的地までの時間はゆとりを持って移動をされることをお勧めします。

24時間運行のうえ、15分~20分間隔で出ているので、安心して乗車できます。今回初めてこのバスを利用して深センに入りましたが、思っていた以上にスムーズに移動でき、とても楽な移動となりました。

スマホひとつで簡単決済!『お財布不要』の日常生活

今となっては、中国はモバイル決済の最先進国。コンビニやスーパーはもちろんQRコードひとつで、お金のやりとりができますし、レストランや、タクシー、シェアバイクなどでもスマホひとつで簡単に決済できます。中国でメジャーな電子マネーは、「WeChatPay(微信支付)」「Alipay(支付宝)」。いずれもスマートフォンでのQRコード表示と読み取り機能を使ったサービスです。

「WeChat」は日本で使われているアプリ「LINE」に似たメッセンジャーアプリのこと。中国では主にこちらのアプリを使っている人が多く、香港でも日常化しています。

LINEアプリで「LINE Pay」を使って支払いをしたことがある人は多いかと思いますが、WeChatも同様にして相手に送金することができます。その機能が「WeChatPay」というもの。これを利用するには、LINE同様で銀行口座の登録、名前、暗証番号が必要となり、口座からチャージすることができません。

ちなみにWeChatPayに入れたお金は、中国本土内でしか使えないのでご注意を。最近では日本でも、コンビニやドラッグストア、免税店などでも「Alipay」や「WeChatPay」の使用可のステッカーを見かけますが、これを利用するには中国本土の銀行口座が必要となります。

QRコードを表示したら一瞬で支払い完了!

WeChatPay、Alipayを利用した支払い方法は主に2種類です。ひとつは、アプリでQRコードを表示し、店舗側が決済金額を決めた後、表示されたQRコードを読み込む方法です。この時、レジに表示された金額を必ずチェックするようにしましょう。

もうひとつが、上の画像のような店のQRコードをアプリで読み込み、金額を入力して決済する方法です。決済が完了すると、お店に通知が行く仕組みになっております。実際にやりとりを見ていると、ほぼ一瞬です!

また、銀行口座からダイレクトに支払うことができるのも魅力の一つ。たとえば、WeChatPayのアプリの中に支払う分の金額が入っていなかった場合、銀行口座から直接支払われる仕組みになっているのです。

こんなに簡単だからかなのか、深セン市内にいる浮浪者がよく段ボールなどに「入金してください」と書かれたボードを見かけるようになりました。

駅でもスマホ決済

深セン市内の地下鉄でも、ご覧のように切符の購入はスマホ決済で。自動販売機での支払い時にもQRコード決済が使えます。「WeChatPay」、「Alipay」どちらかを持っていれば現金不要で切符(トークン)が購入できます。中国での切符の自動販売機はなぜか小銭がうまく入らずに時間がかかることもしばしば。こういうことも解消してくれるスマホ決済はストレスフリーになります。

深セン初!顔認証で支払い可能な販売機が登場

キャッシュレス化となっている中国ですが、昨年には、なんと携帯電話を使わずに顔の認証で決済できるシステム「Smile to Pay(笑顔決済)」が登場し話題となっています。

この「顔認証販売機」は、深セン市南山区のショッピングモール「万象天地支店」(地下鉄1号線 高新園駅)内にあるケンタッキーフライドチキンの店舗内で実験的に導入されているとのこと。顔認識で商品を購入できる機械は、深センでは同店が初です。

事前に「Alipay」を登録し顔認証も済ませなければいけませんが、登録後はとてもスムーズです。タッチパネルメニューで注文をし、最後にフロントカメラに顔を写すことで、AIが照合してお金を引き落とすというもの。

顔認識の技術は3D赤外線技術などを駆使し認証精度を高め、ほぼ本人断定できるということです。キャッシュレス、モバイルフォンレスというまた新たな社会を構築している中国。どこまで進化していくか、目が離せません。

世界中からバイヤーが集う!中国の秋葉原「華強北」エリア

「深センの秋葉原電気街」ともいわれているのが「華強北(ファーチャンペイ)」。地下鉄7号線の「華新」「華強北」、1号線の「華強路」駅から目の前のエリア一帯が「華強北」と呼ばれている電気街です。新しいショッピングモールと古びた商業ビルが交互に立ち並んでいるこの場所には、世界中からバイヤーがやってきます。日本からもIT産業視察ツアーとして来られる人が増えています。

中に入ると、やや薄暗い感じなのですが、電化製品や携帯アクセサリー、スクリーンプロテクターなどのアクセサリー問屋から、IOTセンサーや半導体のパーツなどの所狭しとずらりと陳列。

取材した時間がやや朝早かった(とはいっても午前10時すぎ)ということもあり、オープンしていないブースもちらほら見えたので、じっくりと見て回るなら、午後がおススメです。

各商業施設でも、小さなパーツやアクセサリー売り場でさえ、QRコードのステッカーが大きく張られており、どんな場所でもキャッシュレス、電子マネー決済が当然になっているということを感じました。

商業施設の裏側には、運送会社が立ち並び、購入した商品をすぐに配送できるという仕組みが整っているのにも驚かされました。ほんの40年前はこの道を牛が歩いていたなんて信じられない人も多いことでしょう。

今回取材して感じたのは、中国のITテクノロジーの進化が想像以上に加速しているということ。中国のあらゆる場所でリノベーションが起きている今、『華強北でないと買えない』、『最先端の商品を深センで探す』というのは、もはや厳しくなっているかもしれません。ですが、日本ではまず見られないダイナミックな光景やスピード感、躍動感が広がっている華北強エリアをはじめ広東省深セン市は、一度は見ておきたい場所です。

中国人観光客向けのサービスとしてすでに日本でも導入されているアリペイですが、今年からは日本在住ユーザーに対応することも発表されています。QRコードを使ったスマホ決済サービスが日本でも果たして根付いていくか注目です。

さて、次回の香港彩り情報は「香港のサマーセール先取り情報!」。5月の香港は爽やかさとは程遠く、気温は30度近く、湿度は高いですが、本格的な夏はすぐそこ。早いところではセールが始まっている店舗もちらほらと見かけるようになりました。

今年の夏は「おいしいものをたくさん食べてお得なショッピングを楽しむ香港旅」に決まり!一足早くサマーセールの耳より情報をお届けします。お楽しみに。

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